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南海トラフと押し活

政府の会見をみて

一番最初に思ったことが
もっと押し活頑張ろう、だった。
世間的にはNG発言かもしれないけれど
自分ではまったく不謹慎とは思わない
これまで生きてきて自分の人生
あまり後悔はしていない
お金持ちじゃないし、望んだもの
何もかもを手に入れられたわけじゃない
ただ楽観的で忘れっぽいので
叶えられなかったことはなしにできる
今、自分の手の中にあるものだけで幸せだ
そう思応募のは、たぶん、
好きな人行く予定のと好きと伝えてきたから
想いが受け入れられなくとも
願いがかなわなくとも
とにかくそのときそのとき
自分の好きはせいいっぱい伝えた
それは人、だけでなく
モノやコトでも同じ

南海トラフが来たら
わたしの住んでる地域は震度6~
マグニチュードは7.5~7.8、とか
上町断層という活断層のすぐそばだ
大きな被害があるかもしれない
死ぬかも思うのは
持ち家も被害を受けて
自宅も家財もすべてなくすかもしれない
避難の用意ある程度してあるけれど
貴重品も持ち出せるように再確認しなきゃ
権利書、通帳、印鑑、マイナンバーカード、保険証
そして、と思って次に
FC会員証、SNSや会員サイトの暗証番号
前の押しのサイン入りのチェキ
10月に行く予定の舞台チケットの
当選ナンバーや発券方法
現押しの雑誌や公式写真CD、LIVEDVD
どこまで持ち出せばいいか
どこに保管すれば一番被害が少ないか
なんて考えている自分がいた
洋服なんてどうにでもなる
買えばいいだけだ
でも時間とお金と手間をかけて集めた
押しグッズは心の拠りどころだもの
なにか辛いことがあったときに
自分を助けてくれるのは
何かを誰かを好きという気持ちだと思う
死ぬときに想うのは思い出すのは
幸せの記憶だろう
キラキラした好きを
もっと積み重ねよう
押しと言っても様々だ
夫も押しだし
家族健康な
勤めてる保育園の子供たちも押し
友人も押し

いまの押しは歴が浅いから
あったこともない
これからも、もし
あえるとしても
ステージの上とアリーナかスタンドか
何万分の1の存在として、だけど
それでも夜ごと
押しのダンス動画をみるだけで幸せになれる

なぜいままであまり興味のなかった
ダンスにはま子供の時からったのか
母のことがあったからだ、と
今になってわかる
母は自分のからだを
自分の意思で動かせなくなった
脳とからだのつながりが
どこかで切り離されてしまった

母は病気だったけど
でもいちおうは健康なわたしだって
自分の思うように自在に自分のからだを
コントロールできているのかといえば
そうではないことに気づいた
年々筋力も衰え無理をすれば怪我をする
そういう状態になってあらためて
自分のからだ、身一つ
ダンスで表現することの素晴らしさ
その鍛錬とたゆまぬ努力に
感銘を受けたのだと思う

いまからではもうわたしは無理だ
今度生まれ変わったら
子供の時からダンスレッスンを受けよう
でも今世では
押しの動画を見て
その優雅で力強い舞を楽しむのだ



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