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あなたがいつか見たあの月

天才による凡人の為の短歌教室 木下龍也著

今この瞬間を書く必要はない。
あなたが書くべきは
あなたが見ているその月ではなく、
あなたがいつか見たあの月だ。
いまこの瞬間、あなたが見ている月について
言葉はいらない。
どんな言葉よりも
その月のほうが美しいからだ。
見とれていい。黙っていればいい。
無理に言葉にする必要はなく
目に焼き付ければそれでいい。
それが思い出になったとき、
目を閉じてもう一度
その記憶のなかの月をよくみてほしい。
おそらく何かが欠けていて、
何かが不鮮明になっているはずだ。
そこにこそ詩の入り込む余地がある。


ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~
みてそうおもった
感想を
すぐには言葉にできない

見とれていい。黙っていればいい。
無理に言葉にする必要はなく
目に焼き付ければそれでいい。

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