さちこ、バス強盗にビビリながら遺跡に行く(2014年お正月)
さて!
メキシコシティで泊まったゲストハウスでいろんな人から
「テオティワカンにはぜひ行くべき!」
と猛烈におすすめされたので、頑張ってひとりで行くことにしました。
紀元前2世紀頃に建造されたというピラミッド。
宿から地下鉄メトロでまず、テオティワカン行きのバスがでている北ターミナルに向かいます。メトロは5ペソ。→40円くらいです。
メキシコのメトロは出口から出なければずっと5ペソです。(2014年当時)
北ターミナルからはテオティワカン行きのバスに乗るのですが、地球の歩き方情報によると、このバスふつうの地元の人たちが乗る路線バスなのでたまにバス強盗が出るとか。
ドキドキしながらバスに乗り込むと、みごとに日本人は一人。サングラスをかけている怪しげなおっちゃんが銃を持ってないかそれこそこちらが不審者とばかりにキョロキョロ。
北ターミナルからは50分かかるのですがこれ又、テオティワカンというところで降りると、遺跡ではなくてただの街中らしく、情報によると
「LosPiramides」で降りないと駄目ということ。何せ観光客が乗ってないので、隣に座っていた女性に
「遺跡についたら教えてください!」
と指さし会話帳でお願いしといたので、ちゃんと降りるときに、「ここよ」と教えてくれました。本当にみんな優しい。
バスは片道42ペソ。→300円ちょっと。
遺跡の入場券57ペソ→400円ちょっと。(2014年当時の事です)
世界遺産なのに、けっこうお安い。
マチュピチュとは大違いです。いえ!マチュピチュも素晴らしいので入場料で決めつけてはいけないのですけどね。
え!?
でも何だか広すぎる予感。
しかも気温は上がってきて真夏だったら干からびそう。
歩いて歩いてやっとたどり着いたのが
太陽のピラミッド。目の前にそびえ立つ石が予想をはるか超えてデカイ。
世界で3番目の大きさだって。
え??
太陽のピラミッドって?ここを登るのですか?
宿の皆さんからは、
「絶対登ってくださいよ!」と念を押されたんですが、まさかのこんなところとは!フラッとしたら、まっ逆さまで命を落とすのでは!?
地道に階段なんですが、空気も何だか薄いのでハーハーゼーゼーなんですよね。
まだ、これは途中の景色です。
下を見ると、登ってくる人たちが、人形のように見えます。
実は写真で見るより急斜面です。
頂上から月のピラミッドを眺めます。
ここに30分ほどいました。ちょうど日本時刻だと元旦にあたるので、私はここで何の神様にか、わかりませんがお祈りしてきました。
図々しい日本人の50過ぎた女。
それにしても登りも辛いけど、
下りも、、、
ロープにしがみつきながら、後ろの人に追い越されながら下へ。
ここ、けっこう難関なので無理かな?と思ったけど宿では皆、登ったほうがいいと言ってました。
その意味わかりました。
すごい爽やかな空気と何か落ち着く空間。澄んでるというのかなぁ?
これは月のピラミッドにも登らなくては!!
太陽のピラミッドに膝がくがくで登ったはいいけど月のピラミッドまでは死者の道という南北に貫く道を歩く歩く。
普段歩いていないので
すぐ、へたれます。
しかも日陰がないので、こんな晴れている日はジリジリと太陽が照りつけて熱中症になりそうです。
ツアーだったらきっと足手まといだろうなとつくづく思います。50㍍くらい歩いては休んでいたからね。ひとりは楽さ~♪
汗だくで歩いているので水とか売ってないかなと探すのですが、のんきな骸骨のネックレスとか置物のお土産屋さんばかり!(手持ちのミネラルウォーターは飲み干してしまいました。)
ここで、ポカリスエットととか、カルピスソーダとかを売れば大儲けではないか!?とふと考えてしまいます。
まっすぐで、気持ちいいけど、正確には北から東の方向に15度30分だけ傾いているらしい。何か星との関係があるようです。→地球の歩き方パクり
太陽のピラミッドよりは、月のピラミッドの方が、断然楽チンで登れますよ。
月のピラミッドから、下を眺めます。
死者の道がドドーン
メキシコへ来て、ここを登らないでどこを登る
と言われて来た甲斐がありました。
帰りのバスは、どこから出るのですか?
とお土産屋の人に聞いたら道路渡って、そこに居なさいと言うんだけど、バス停も何もないんだよね。
来たら手を振ってターミナル行きか確かめないと、どこ行くかわかんないよね。バス停の標識も何もないのに、バスはちゃんと停まってくれた。不思議です。
そして帰りには強盗予防なのか途中でポリスが点検に乗って調べていきました。
やっぱり出るのか、強盗!。
それにしてもテオティワカンに行ってから、何となくなんですが、月の満ち欠けや、太陽が意味するもの。満月や新月、そんなものに興味を持つようになりました。
思いもしなかったパワーを得た私は、その後
グアナファトに向かうのでありました。
つづく。