自分の心にかなう発信を/インターネットトレンド2018!! #Voicy書き起こし
※入谷佐知がVoicyで配信している #明日どんなふうに生きてゆく ? の書き起こしです。TUKA.Kさんが書いてくださいました!(TUKA.Kさん、ありがとうございます!この回は2018年6月10日に配信した「自分の心にかなう発信を/インターネットトレンド2018!!」です。
おはようございます、入谷佐知です。
明日、どんなふうに生きてゆく?はじめたいと思います。
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ということで、おはようございます、入谷佐知です。
いかがお過ごしですか?
梅雨に入りましたが、気圧が低くて、体調の悪そうな人を見かける人が増えました。わたしは気圧低いときはちょっと頭が重いかなっていう程度なんですけど、ひどいひとは頭痛がして吐き気が出たりしてしまうんだそうです。でもなかなかこの気圧低いときの体調の悪さって周囲に理解されないことが多いみたいですね、「気圧低いときに体調が悪い人がいる」という豆知識がもうちょっと世間に広がって欲しいなーと思う今日このごろです。
さて、このチャンネルの説明をさせていただきます。このチャンネル、#明日どんなふうに生きてゆく?は、ふだんは若者支援NPOで、広報と資金調達のマネジャーとして働いているわたくし、入谷佐知がお届けしているチャンネルです。
変化の激しい時代に、「常識」も「普通」もこえて、ひとりひとりが自分のこころにかなう毎日をおくってほしい!という願いをこめて、お届けしております。聞いた人が、社会のワクワクする新しい取り組みに気がついたり、
自分にいい変化を起こせるようなチャンネルにしたいなとおもっています。
今日はTwitterマネジメントについて質問があったので、ご回答します。あと、インターネットトレンド2018が今年も出ましたので、そのニュースを取り上げたいと思います。
正式リリースじゃないものを公開するのは、あり
はい、ではご質問です。
「入谷さんこんにちは!わたしは東京のあるベンチャー企業で働いてます
社内ゆいいつの広報担当になってしまって、右も左もわからずでしたが楽しく働いてます。最近、社長が勝手にガンガンツイートするのでとても困っていて、まだ正式リリースじゃないものまでどんどんTwitterに書いてしまうのが本当に困ります。DxPの今井さん、うちの代表ですね、かなりTwitterやられてますが、入谷さんは広報担当としてどうマネジメントされているのですか?」
というご質問いただきました。
はい、わたしは基本放置です!放置してます。代表のTwitterについてはなにもマネジメントしてないです。あれは本人の功績です。
たまーにですけど、「最近のツイートは、こういうふうに見えるけど大丈夫?」くらいは声かけとくこともあります。案外、自分がどう見られてるかって本人は気が付かないので、客観的な視点を共有したりするときはありますね。いや、たまに。ほんとにたまーーにです。
たしかに、うちの代表も正式リリースじゃないものまで、どんどんTwitterに書いていますが、わたしは何も言わないですね。
なぜかというと、ふたつ理由があって、ひとつはSNSはとにかく本人のこころにかなう発信をしてほしいなと思うからです。本人が本人らしい発信ができてこそ、Twitterの強みがいきるし、嘘つくとそれってばれてしまうんですよね。変にオフィシャルな感じだったり、宣伝口調だと、すぐばれちゃう。組織が個人のSNS上の発信をおさえつけるとかえってその良さを失って全然訴求力がなくなんです。だから、代表にも何も言いません。
もうひとつ放置してる理由は、正式リリース前のぜんぜん出来上がってないものを言葉にするのって、戦略的にもありだなと思っているからです。完成度の高くない状態のものを小出しにしていると、いざ正式リリースができたときに「あ、今井が言ってたやつこれだこれだ」ってなると思うんですよね。先に未完成のものを出していくと、ちょっと一緒につくっている感覚にもなれるんじゃないかなと思っています。これは、キングコングの西野亮廣さんが『革命のファンファーレ』という本に、消費する人じゃなく、共犯者を増やしていくということを書いてましたが、同じで、未完成のものを共有することで、ともにつくるひとをふやしていけたらいいなと思うのです。
なので、正式リリース前のものに関して小出しにするのは全然問題ないし、むしろもっとやったらいいと思ってます。ただ、いっこ、最近気をつけたほうがいいなと思っているのは、発信の順序ですね。
先にクローズドコミュニティに発信して、次にTwitter上などオープンな場で出す、という順番のほうが、よりメンバーとの信頼関係が詰めるだろうとおもいます。うちだったら、まず社内、寄付してるサポーターさん、ボランティアしてる方に情報出してから、Twitterで出す、という順番にするといいかなと。そうすると、DxPを好きでいて、そばでコミットしているひとの信頼感があがると思います。わたしは日頃一番自分のそばにいる家族を大切にしていますけど、それとおなじで、家族を大切にするように、メンバーとか寄付いただいている方を優先して情報出せたらいいなと思っていて、社内すっとばして社外に情報を出すということは家族大切にしてないってことだな、と気がついて、最近気をつけているところです。
ということで、質問者さんがね、社長さんのどのツイートを迷惑に思っているのか、いっかい書き出してみるといいかもしれないです。そのうち、先程の話を踏まえて社長さんのこのツイートはこんな良い面あったなとか、いやこういう悪い影響もあったんだとか、ツイートの種類分けして整理して、で、本人に伝えてみたらいいかなと思います。
本人が本人の心にかなう発信をするためにも、実態を整えていきたい
そうだ、ちなみになんですが、代表に限らずスタッフのSNSに関しても、わたしは基本何も言いません。2つだけ伝えていて、個人情報は絶対につぶやかないこと、位置情報がわかるような形でツイートしないこと、ですね。これはもう法的にアウトだし、身の危険にも関わるので。でもそれ以外の、組織に関してネガティブな発信をしていた場合も、わたしは何もいいません。そのひとのプロフィール欄にDxPスタッフと書いていようが、とめません。たれながしです。
なんでかというと、そのDxPに関する悪い情報もまた、うちの組織の真実だと思うんですよね。たしかにそのスタッフは組織を一面的に見てて、その発言は実態とは違うかもしれない。でもそのひとの目にうつるDxPは、やはりそれはそれでその組織の真実だし、組織はそれを受け止めなきゃいけないな、と思ってて。また、そういう悪い情報を内部の人が言っちゃうっていうことは、それだけの個人と組織の関係性だったってことだから、発信をおさえつけるのではなく、どうしてそういうことになってしまったんだろうって、本質的な解決策をとっていかないと、意味ないとおもうのです。本人が本人の心にかなう発信をするためにも、実態としての組織を整えていきたい、というのが私の願いですし、それがわたしの仕事だな、と思います。
時代が変わり、正直でいることがよしとされるようにだんだんなってきました。わたし、昔から、取り繕ったような発信があんまり好きじゃなかったので、自分のままでいられて、自分の心を閉ざさずにすむ社会にこれからなってくのは、わたしはすごく嬉しいし、めっちゃ生きやすいです。心を閉ざさないといけない職場とか、学校とか、なくなっていったらいいなって思っています。
旧来のありかたで生きてきたひとたちが、生きづらくなってくる
ただ、このあいだうちのチームで会議があったときに話してたんですが、時代が変わって、逆に旧来のありかたで生きてきたひとたちが、生きづらくなってくるだろうね。と。時代が休息に変わっていることを理解しているひとと、理解していないひとの差が、大きすぎて、その差が開くばかりだね、という話をメンバーとしたんです。
例えばこれまでの企業社会では、相手によって話を変えたり自分の意見は一度収めて空気読むのがよしとされてましたが、そういう文化に慣れ親しんでいきてきた人は、時代が変わって、「正直でいよう」とか「自分の考えは?」って言われても、「えっ、そんなのないよ・・」ってなって戸惑ってしまうだろうなと。
だから、これまで生きづらかったマイノリティだった人たちが生きやすくなって、マジョリティとされていた人たちが生きづらくなってゆくのかなと。でも、これまでマイノリティだった人たちが逆転してマジョリティになるのかというとそうじゃなくて、一人ひとりが多様で主義趣向がこまかーくわかれていくだけ。そして小さなコミュニティがいくつも形成されていくのだろうなと思います。わたしはDxPが、自分たちでもコミュニティを形成しつつ様々なコミュニティとコミュニティの橋渡しもできて、風通しをよくして、この社会で分断した崖に橋をたてられる存在になったらいいんじゃないかなって思ってます。
ちょっとあえて、マイノリティとかマジョリティとか、二項対立みたいに言っちゃってますが、乱暴なくくりですみませんでした。でもなにか、これからの時代を考えるときのヒントになったらいいなと思っています。
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メアリ・ミーカーのインターネット・トレンド2018
では今日は次は記事を紹介したいと思います。
テッククランチ、5月31日の記事です。
メアリ・ミーカー、恒例のインターネット・トレンドを発表――全スライドと重要ポイント要約(TECH CRUNCH)
毎年この時期に発表しているインターネットトレンド2018年版ですね。元のスライドはスライドシェアで全ページ見れるのですが、294ページあります。去年100ページぐらいだったと記憶してるのでページ数にびっくりしましたが。全部見るのが無理な方はこのテッククランチのようやくを見てみてください。
わたしが気になったところをかいつまんで紹介していきますね。
・まずは音声テクノロジーが爆発的に普及したこと!ですね。アマゾンエコーは前年度1000万台から3000万台と急速に伸びました。このvoicyを通して、voicyライフはじめちゃった方も、多かったかもしれません。私がこのチャンネルをはじめたのも去年の8月でした。音声はこれからいよいよ伸びてくる分野だなと思います。
・次にサブスクリプションサービス利用者数が激増してることも書いてますね。Subscribeは、申し込むとか承認する、という意味ですが、買うのではなく、申し込む。ですね。この流れが、だいぶ前から置きていましたがそれが本格化してきているようです。面白いのは、スポティファイの会員数が1億7000万人で、そのうち7500万人が有料会員なんです。44%が有料ゆーざーですね。フリーミアムモデルは有効である、と指摘されてます。
・そして、中国ですね。グローバルIT企業の時価総額のトップ20に、中国の会社が9社入ってます。バイドゥ、アリババ、テンセントはいつもどおりですが、中国版uberと言われるディディ(DiDi)、スマホメーカーのシャオミ(Xiaomi)、グルーポンとかウーバーイーツをかけあわせたようなサービスをやっているメイチュアン・ディアンピン(美団点評)などの企業がトップ20に入ってます。面白いのは、「中国のユーザーはアメリカと比較してプライバシーと交換に利便性を獲得することをためらわない傾向がある。 これは中国企業の競争力を高めている」と書いてあることですね。
これ、えーそれはなんでプライバシーなの?とちょっと不思議に思う人もいるかもしれないですが、インターネット業というのは、利便性とプライバシーが取引される仕組みだと、思ったほうがいいです。フリーで企業がコンテンツを提供する変わりに、利用者のデータを収集する。それに懐疑的なユーザーかどうかって、結構重要なポイントで、中国のユーザーは自分のプライバシーが外に漏れることをあんまり気にしないから、そのぶんスマホのUIやサービスのあり方もシンプル化するだろうし、ユーザー数が爆発的に伸びていきます。
いまヨーロッパは逆を言っていて、EUが適用する個人情報保護のためのあたらしいルール、GDPRが5月25日からスタートしました。個人のプライバシーに関する権利をかなり強化していて、罰則もめちゃめちゃ厳しいと。EU対象国に進出しているグローバル企業が戦々恐々としていますね。このプライバシーに対してやサイバーセキュリティの問題については超重要なポイントかなと思います。
・最後に、インターネットを利用したフリーランス雇用は全雇用の3倍の伸び率を示している、とあります。インターネットとフリーランスの相性がよいと。2017年にオンデマンドワーカーは23%増加した。とありました。23%増加はすごいですが、もっと伸びてもいいのかなという気がしますね。インターネットを通して様々な働き方が可能になったり、クラウドワークスやランサーズのようなサービス、タイムチケットやココナラのようなサービスの利用者はもっと増えてほしいなと思います。takkという新しいスキルを売るサービスもできましたね。
ということで、気になったところざっくりご紹介してみました!ちなみにですが、あまりIoTとかの分野の言及は少なかったのかなとちょろっと感じました。どうなんでしょうね。メアリ・ミーカーのインターネット・トレンドを呼んで、あなたが気になったポイントはどこでしたか?よかったらぜひ教えてください。
はい、ということで今回はちょっと長めの配信になりましたが、ここまで聞いてくださってありがとうございました!
本日はどんなふうに生きていきますか?まったり過ごす方も、こどもに振り回される予定の方も、仕事の予定の方も。
今日も、よい一日をお過ごしください!ではでは。
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Written by TUKA.K
※入谷佐知がVoicyで2018年6月10日に配信した「自分の心にかなう発信を/インターネットトレンド2018!!」の書き起こしです。TUKA.Kさんが書いてくださいました。サブタイトルや太字は、TUKA.Kさんによるものです。