入谷佐知さっちん
NPOで広報/資金調達をしている入谷佐知が、日々考えていることや気になったことを、安心して書くためのスペースをつくりました。文章は無料記事より「開発的」で、言葉を探りながら書いています。ふだんと違うなと感じられるかもしれません。 ※ほぼ単品販売はしない記事になります。 ※毎月1-3本ほど更新しています。
さっちんこと入谷佐知が毎日のちょっとしたことや頭の中身を書いていくだけのマガジンです。ゆるめです。
3,000pvを超えたものだけ集めました。 ※もともと1000pv超えのみでしたが、ありがたいことに読まれる記事が増えたので3000pvで区切ることにしました。
広報・マーケティング・ファンドレイジングにまつわる記事をまとめました。ちょっとでもだれかの学びになったら嬉しいです。
入谷佐知が配信しているVoicy #明日どんなふうに生きてゆく?を匿名のTuka.Kさんが書き起こしてくださっています。こ、こんなことってあるのか…という気持ち…Tukaさん感謝(涙)
「どうして若者が闇バイトなんてしちゃうんですか?」 という大人たちからの問いかけをたくさん聞くようになりました。 わたしは時々いろんな繁華街に行ってみて、お店に入って、そこで会う子と話をしてみるのですが、そこで感じるのは、「闇バイトは詐欺の延長線上にあるような感じだな」ということ。 「普通によくある求人サイトに載っていてポチっとしただけ」というひともいたし、 「テレグラムでこのメッセージ送るだけと言われて」というひともいたし、 「保険証を先輩に貸しちゃっておどされた」 「
ある島根県の集落を訪れた。 それなりに有名な温泉地の近くにあるその集落はひっそりと静かで、鳥の声が響いていた。洗濯物や田畑から、すこしだけ人の気配を感じる。 集落の2〜3割くらいの家屋は、廃墟同然でそこにあった。
やらかした話完全にやらかした、と思った。 いままでだったら時間をかけて聞いているスタッフの話をショートカットし、自分の脳内スピードに合わせて結論を出してしまった。 自分の脳内スピードは早い方ではないが、たまに1,2段階くらいすっとばして結論まで駆け抜けている。だが、その速度だと人は納得しない。納得しないから動きたくない。だから、順を追って、本人の認知に沿って次に進む。それを今回はしなかった。まずい、と思ったときには完全に状況が傾いていた。寝不足だったし、疲れていて、配慮
夏休みは金沢へ。
ごくたまに、ずっと忘れられないフレーズがある。小説でも、漫画の一コマでも、映画でも、曲のワンフレーズでも。 そのひとつが、朝井リョウさんの『どうしても生きてる』のなかの短編「籤(くじ)」のこの台詞である。 4年前くらいに読んだ本なのに突然思い出したのは、離婚した友人が、相手の浮気が原因であることをポツリポツリと話しだしたからかもしれない。(本人に許可をもらってこれを書いている) 「不倫してたことを告白して、相手は嘘ついてたこと正直に言えたからスッキリするよね。その上で許
「寒太郎、まじでやばい!!」 と、子が叫んでいる。 今年の春に中学2年生になった、かの人の手には『セイシル』がある。2年前くらいに買った、性にまつわる本だ。手に取りやすいように性関係の本をたくさん買って本棚に並べておいてあった。
繁華街で犯罪に遭遇したり補導されたりする若者のニュースが出る時、そのコメント欄には「繁華街になんて行くから」「自業自得」という言葉をよく見かけます。 わたしは15年くらい前に新宿歌舞伎町に出入りしていたことがありました。そのとき、いろんな背景を持つ当時の若者の話を聴かせてもらう機会がありました。 たとえば、親が物を投げてくる。身体をかすかに触られてるような気がする。無視されている。大切なものを壊される。口論になり、家を締め出された日もある。自分の財布から親がお金をとるのを
わたしが子どものとき、大人たちが聴いている大黒摩季の迫力ある声が好きだった。でも、『あなただけ見つめてる』の歌詞を知ったとき、子供心にぞっとしてしまった。 「あなたがそう望むから 化粧をまずやめたわ」 「どこにいても捕まるように ポケベル持ったわ」 「髪も服も目立たなく お料理も頑張るから」 ハスキーでかっこよい声から紡ぎ出されるゾッとする言葉の数々におののく。結末は「あなただけ見つめてる そして他に誰もいなくなった」である。夢のハイテンションー!じゃないんだよ。怖いけれ
桜終えて新緑。 奈良の吉野に行ってみた。 なかでもこの「吉水神社(吉水院)」というところが、歴史的にも建築物としてもアートとしても本当に凄まじいところで大変テンション上がりました。とんでもない。 そもそも吉野山はすごいところにある。京都から近鉄で南下して南下して南下しても、まだ着かない。2時間半かけて電車に乗り、さらにケーブルカーにも乗ってやっと辿り着く緑深い奥地だ。(いやでも、この山奥に「電車もケーブルカーもある」という事実そのものが、ここに南朝があったことの証なんだろ
いつも最強にいそがしいときにどこか冷静な自分がいる。「あそこに資金と人をbetできてないから今忙しいんだろうな」とか、「ここで起きていることは個人のせいじゃなくて組織が取り組んでこなかったからだな」とか「あの案件受けちゃったのはやりすぎだったな」とか思っている自分がいる。 頭の中で分析しながら、諦観する。でも諦観しながらいつも思うのは、「あきらめない」ということだ。 「あきらめない」とは、今のやり方で頑張ってやり続け奮闘することではなく(それだとデスロードになる場合が多い
国家予算について調べる機会があった。
いやあ、2月が29日あってよかった。 ありがとう、29日。 完全さは求められてない
今月はいい本にたくさん出会ったのでレビューから。なぜか鬱っぽい本が多かったです! 今月読んだ本『壁の男』貫井徳郎 ある地方の民家の壁に謎の絵を描き続ける伊刈(いかり)というひとの人物像が少しずつめくられていく一冊。読んでいて楽しくはなく、貫井さんらしい不穏さが漂っているけど、ミステリではないヒューマンドラマなのがおもしろい。 後半の嫉妬心の話がすごくよかった。伊刈は「母に対して嫉妬しアル中になる父」を見て嫌悪していたけど、「クラスメイトに対して嫉妬し嫌な態度をとる自分」
おとなになると「来週の今日は1/6か」とか思っちゃうのちょっといやですね。12月の振り返りと読んだ本です。 断続は力だろうか 「さっちんは筋トレしてなにを目指してるの?」とチャットが飛んできた。「お?なにも目指してないよ!」と答えた。いわく、筋トレが続かなくて、どうしたら続くんだろうと思っているそうだ。なるほど。 そう言われてみると、わたしは筋トレは別に毎日やっているわけじゃない。毎日やっているときもあるけど、1ヶ月くらい休むときもある(今年は家族の入院や引っ越しもあっ
ことしもたくさん読みました!合計61冊!わーい! 来年はどんな本が読めるか楽しみです! 小説編夏物語 とてつもない本でした。偶然図書館で手にとって、とてつもなかったのですぐ買ってしまった。2023年2月の自分は全部この本に持ってかれたと思う。特に、精子提供で生まれ父から虐待を受けた「善百合子(ぜん ゆりこ)」という登場人物が反出生主義をかかげ、主人公と対話するシーンは身につまされる。川上未映子さんと永井均さんの河出書房のwebメディアの対談記事も面白いのでこちらもどうぞ。
あらら!もう11月もあと1時間で終わってしまう。 11月の振り返りと読んだ本です。 11月はベトナム・ハノイに行ってきた。楽しかった〜。 デンジャラスグリーンライト 数日しか滞在していないなかで、その国のことを語るのはとても躊躇われる。 たとえば歩行者信号が青なのにバイクも車もびゅんびゅん左折してくる超危険な青信号。街中でおしゃべりした同じ外国人旅行者は、口をそろえて「デンジャラスグリーンライト」と笑い合ったが、これもベトナムではただの交通ルールのひとつだったりする。