彼とお別れした。

芝生の上であんなにも気持ち良さそうな寝顔ができる彼と。お別れした。

長い間、
隣で手を繋いで、
一緒にいろんな景色をみた。
いろんな思い出を作った。
いろんな感情になった。
いろんな言葉を交わした。

気づけば日常の至る所に彼の痕跡が残ってた。
正直何をしていても、彼の余韻に浸ってしまいそうになる。
彼の全て、まだ鮮明に思い出せてしまう。

ほんとうに数えきれない程の幸せと悲しみを共有した。
そして、きっとおたがい人生の中で1番しんどかった時間を共にした、そんな関係だったと思う。
まだ20だけど。


でも間違いなく、私に愛を教えてくれた人で、愛するということを、教えてくれた人だった。
いつもとても暖かい人だった。
その、他にはどこにも見当たらない暖かさに
私はたくさん助けられて、救われて
かけがえのない居場所だった。


彼は私の中身のない話をちゃんと聞いてくれた。
彼は私をたくさん可愛がって愛でてくれた。
彼は私をいつでも肯定し抱きしめてくれた。



そんな彼を心の底から信用していた。



していた。






正直夢だと思いたい。
まだ実感できていない。したくない。
友達に話そうとするとどうしても涙が止まらない。誰かに抱きしめられると涙が止まらない。
ひとりでいる時、涙が止まらない。



眠れなくて、分かりやすく、ご飯もうまく喉を通らない。




はあ、わたし失恋したんだあ。笑
さようならしたんだ。こんなにわかりやすく恥ずかしいほどに顕著に体に異常が出てて、ほんとに笑える



不器用すぎるところと、たまに素直すぎるところと、繊細すぎるところ、好きだった。もうここでは挙げきれない程の好きがそこにはあった。
心の中を覗かれたら、きっと誰が見ても流石に気持ち悪いって思われるほど、夢中だった。
まだしたいこといっぱいあった。
彼が教習通い終わったらペーパーの私に運転教え直してくれながら2人でドライブする予定だった。
2人でキャンプする予定だった。
フレンチのトラウマ克服する予定だった。
ヘッドスパ2人で行く予定だった。
あいみょんのライブ一緒に行こうって言ってた。





彼のためならなんでもこなせた。たくさん許せた。彼の気持ちを考える努力を惜しまなかった。
彼とは運命だから、って、2人ならなんでも乗り越えていけると思ってた。

でもただ、ただ、長い時間を共にしてた、だけ。

運命なんて、きっとどこにもない。

そして、私が好きだった彼は、
もうどこにもいない。


受け止めたくない現実。


ほんとうに、恋愛しているときって頭が悪くなってしまう。人間の習性だと思う。

そんな彼ありきの人生は、あっけなく終わってしまった、
もう一度触れたくて、
あの温もりを感じたくて、
あなたの声が聞きたくて 
どうしようもなくなる。

これから彼なしの生活でどう舵を取っていけば良いのかわからない。


でも、彼との時間はたとえ会話がない無言の時間でも居心地が良かったから、どんな時間も無駄じゃなかった、と思える。


もう2人の人生が交わることはないけれど、お互い別々の道で輝こうね。
すべてを正解にしようね。



本当に大好きだったよ。


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