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ものごとは楽しんだもの勝ち

「芸術は爆発だ」の岡本太郎さんの言葉

たとえどんな作品でも素晴らしいと感じたらそれは素晴らしい。逆にどんな素晴らしい作品でもつまらない精神にはつまらなくしか映らないのです。作品自体は少しも変わってはいないのに

高校時代、演劇部に所属していました。
そこそこレベルの高い演劇部で
実績もありましたから
演技のプロとのコネクションもあり
演技や舞台について
おそらく高校生にしては
かなり本格的に学んでいました。

そんな時、文化祭でとあるクラスの
出し物で演劇がありました。
もちろん、演技や舞台など
ろくに習っていない素人集団です。

でも、不思議なことが起こりました。

「感動した!」
「すごくよかった!」

と、口コミで広まり
観客は増える増える。
中には涙する人までいました。

結局、演劇という当日までの
準備も練習も大変な出し物を
選択したクラスでしたが
大成功をおさめることになりました。


私もその口コミに乗じて
見に行った観客のひとりです。

もちろん私は演技のことが
彼ら彼女らよりは、多少わかっていましたから
たくさんの「あら」が見つかりました。

発声からセリフの間合い
舞台構成や立ち位置など

当時、厳しい顧問に
厳しい指導を受けていた私としては
観ている間中

「あー、これは即指導が入るな」とか
「あー、これはこうしたほうがいいのに」とか

こんなことやったら
即、顧問の罵声が浴びせられる
イメージばかりを観ていました。

当然、感動の涙は出ませんでした。
まさに、岡本太郎さんのいう

「つまらない精神にはつまらなくしか映らない。作品自体は少しも変わってはいないのに」

のでした。
批評やジャッジの精神で物事を見れば
得られるはずのものも得られない
感動すら逃す

こういうことを続けていては
とてもつまらない人生が続くことになります

下手に学んで
それを知識だけでとどめると
こういうことになります。

だったら学ばないほうが
ずっとましです。

ものごとは楽しんだもの勝ち。

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