漆黒のヴィランズ

漆黒のヴィランズをクリアしました。
本当は前回の記事を書いた後すぐ最終IDに行ってそのままエンディングまで見たんですけど、色々、考えてしまうことが多くて、他の人の感想や考察を見たりしながら悶々と過ごしていたらだいぶ間が空いてしまいました。
そんなわけで、アーモロート到着から最後まで、書いていきます。

エメトセルクを探すため、それぞれ聞き込みをする一行。
海の向こうで災厄が起きていること、それに対抗するための策をエメトセルクたち十四人委員会が練っていること。色んな話を聞きます。
その十四人委員会というのはこの近くの議事堂に集まっているらしく、そこに入るための許可証をもらうために「人民管理局」という場所を目指します。

相変わらずサイズ感がすごい。
これララフェルだったら米粒みたいになってしまうんじゃないか。

隣に座った古代人は、ヒュトロダエウスと名乗ります。
エメトセルクの友人だったらしい。災厄を乗り切るため、生き残った人類の半数はゾディアークに命を差し出し、そこから星を清め木々などの命を芽吹かせるためにさらに半数の命が捧げられたのだと語ります。

この後ろ姿の描かれ方がしんどい…。
古代人は、星を救うためならば自分の命なんて喜んで差し出そうという人ばかりだったんだろう。それでも、半分が減って、そこからさらに半分…と考えるとあまりにもつらい。そこらへんで、ゾディアークに従い続けることに疑問を感じた人々がハイデリンを生み出そうとしたのかなぁ。

アシエンの目的は、世界の統合ではなく、さらにその先、統合された原初世界の生命を生贄に古代人たちを蘇らせることだったのではないかと語るアルフィノとヤシュトラ。
もちろん、もちろん、今の世界に生きている人がたくさんいて、未来を変えてくれると信じて託してくれた人がたくさんいたから、世界の統合なんて到底受け入れられないんですけど。でも、かつての古代人たちの話を聞くと、過去の仲間たちを取り戻したいというアシエンの願望は理解できなくもないんですよね…。いや、とてもわかる。なりそこないだらけの中途半端な命の溢れた世界より、完璧な、かつての世界を取り戻したい。そうだね。
けどさ~~~彼らにとっては中途半端ななりそこないの命だけど、それでも今の世界の人々は今の精一杯を生きてるんですよね。未来のためにと積み上げてきたたくさんのものがあって、それを無視してなかったことにするなんて出来ない。
どちらの気持ちも理解できるから、つらいんだ…。

このあとのアリゼーちゃんの台詞がめちゃくちゃ好きです。
「だから私たちは、必ずエメトセルクのもとへ辿り着いて、世界の明日を勝ち取るの。そしたら、あなたの手で掲げて見せてよ。過去の人たちに…未来の誰かに、出会ったすべての人に届くように。第八霊災で死んだ、どこかの歴史の私だって…そのときは、「信じてた」ってきっと笑うわ。」


そして来た。最後のクエスト。
ついにここまで来た、来てしまったんだ…。

アリゼーちゃん;;;;;

アルフィノォォ;;;;;;

みんな本当に、本当に成長したよね…。
紅蓮のときもそれは感じていたけれど、漆黒に入ってよりいっそうそう感じるようになった。今まで見なかった一面だとか、それぞれが仲間や光の戦士を大切に思っている気持ちが感じられて、とても良かったなぁ。

ここでこの選択肢を出すかぁぁ って泣いた…
今でもヒカセンの中では彼の存在が大きく残っているんだなと思って泣いた。

漆黒ね、序盤からなんかもう色々不安だし、大丈夫か?って思ってたんですけど、こんな世界でも前向いて生きようとする人達とか、取り戻した夜空に感動して喜んでる人達とか、仲間たちの抱えてる想いとか、色んな事があって、終始ボロボロ泣いてて、大丈夫ではなかった。

そしてエメトセルクがいるであろう議事堂に足を踏み入れる。

待ち構えていたエメトセルクは言う。
「私が招いたのは、世界を堕とす化け物になったお前だ。」
「しかも、まだそいつらとつるんでいるとは。どうせ敵になると忠告しただろう…そんなに寂しいかね。」

それに言い返すヤシュトラ姐さんがすごい良かった。
でもほんとそう…そうなんですよね。かつての街を、人々を再現して。
昔の知り合いの魂の一部を持つはずの光の戦士は、そんなこと自覚もせずもちろん過去のことなんて思い出しもせず、なりそこないの仲間たちとつるんでるわけですよ。
エメトセルクが「寂しい」とか「羨ましい」とかの感情を自覚してたかは分からない、してなかったかもしれない、ただただ託された想いを自分の使命を果たすために生きてきただけだと本人は言うかもしれない。だけど、その心の奥底にはそういう感情を持っていたのではないかなあと思う。
(持ってたら良いなという私の願望でもある)

本当に、真面目なんだよなぁ……
人間に紛れて家族作って子供さえ持ったこともあるとかさ、真面目か!!!!って叫んだ。何も知らずに否定するのは良くないからね…。
そうやって期待と絶望を繰り返して繰り返して生きてきたんだな…と思うとなんかもう、もうさぁ……

そしてやってきた最後のID。

逃げ惑うアーモロートの人々。美しかった街並みが火に包まれて崩れていく光景。どこからか響いてくるエメトセルクの声。
なにもかもがつらい。こんなつらいIDあるか。
80IDだからエキルレで当たるよって言われて、しんど…ってなりました。

出てくる敵が結構気持ち悪くて、アーモロートの人達が恐怖のあまりに創造の力が暴走して創り上げてしまったものなんだと聞いて、余計辛くなった。
あの穏やかな街で暮らしてた人達だから、きっと恐怖なんて感情とは今まで無縁だったんだろうな…。つらい。

壊れゆく星の景色。
綺麗なんだけどね。
つらい。

そして立ちふさがるエメトセルク。

圧倒的な力の前に倒れてしまう。
ここまで来たのに、負けてしまうの…。

けれどここでまた立ち上がる仲間たち。
「確かにあなたの世界より、不出来かもしれないけどね…!それでも、ここで生きたいと…生きたかったと足掻いていた人がいた…!だから…はいそうですかって手放したり出来ないのよッ!」
「君がそうして否定するなら、私たちは何度でも立ち上がり、力を、言葉を尽くそう。生きるとは、そうやって行いを積み重ねていくことだ。命の形で定められるものではない!」
「あなたの言うとおり、私たちの紡ぐ歴史も、いつかは途絶え消えゆくのかもしれないけれどね…。それは、今を諦める理由にはならないのよ。」
「そうして歩みを進めるうちに、先で待つ誰かのもとへ、辿り着くこともありましょう。未来へ継がれることを望んでいるのは…あなたも同じではないのですか?」
ここのアリゼー、アルフィノ、ヤシュトラ、ウリエンジェの台詞、どれもがすごく胸に響いてくる。
けれども、そんな希望さえも薙ぎ払ってくるエメトセルク。

トレーラーで何度も聞いた台詞。
ここで言われるのかァ……。

光の暴走も始まり、リーンの手も届かず、このまま世界は終わってしまうのかと思ったそのとき。

「なぁ…あと1歩進む力があったら、この世界を…すべての世界を、救えるか?」

アッ…アルバート……!!!!!
うぁああ;;;;;

アルバートの魂を受け取った光の戦士。
エメトセルクの目の前には「あの人」の姿が浮かぶ。

あいつではない、ただのなりそこないだと、それが独り立ち上がったところで何になる! 叫ぶエメトセルクの後ろから声が響く。
「いいや、独りにはさせないさ…!」

あぁぁぁぁあああああああ;;;;

なんだこの…この…アツい展開は……
もう、言葉が出てこない。

そして水晶公に喚び出されし、彼方の勇士たち。

ここで本当の名前を明かすのも、真面目だな…と思いました。
ついに、最終決戦が始まる。

ここでさ、PT組んでる人たちが召喚されてくる演出めちゃめちゃ良かったですね…。かっこよかった…。

貫かれた白聖石を引き抜くも、光の戦士が放った光の斧でとどめを刺されるハーデス。アルバートが…力を貸してくれたんだ…。

戦いの後、向き合ったハーデスの顔は穏やかで
「ならば覚えていろ。私たちは、確かに生きていたんだ…。」
そう言い残して消えていった。

体調を心配するアリゼーに、本来のエーテルが戻り、中の光がエメトセルクの闇の力で相殺されたのではないかと語るヤシュトラ。そして、崩壊寸前だった魂が補われているとも。
自分が負けた時に、こうなることをエメトセルクは分かっていたのかな…。結果的に助けることになったのかもしれないけれど。

おずおずと出てくるグ・ラハ。可愛い。
本当だったら光を連れて死ぬ予定だったもんね。こうして面と向かって会えるなんて思ってなかったよね。

そう、本来だったらそうなるはずだったんだよな…。ヒカセンは助かり第一世界は救われるけど、グ・ラハは死ぬ未来。でもエメトセルクが連れ去ったからそうはならなかったんだよ…。
あのまま連れ去ってなんのヒントも与えず時間稼ぎしてればヒカセンも勝手に壊れて世界も完全に壊れて統合も果たせたかもしれないのに、そうはしなかったんだ。やっぱり期待を捨てきれなかったのかなぁ…。

最後はみんな笑って終わってほしいと思っていて、実際彼は最後笑っていたけれど…、本当は、みんなに生きていてほしかった。でもそれは無理な話なんだよな…。どちらの願いも両立するということは出来ないから。和解するためにはどちらかが自分の願いを諦めなければいけなくて、敗者である彼がそうしたなら共に生きていく未来があったかもしれない。でも長い間積み重ねてきたものがあって、託された想いがあって、今更そんな諦めて自分だけ生きるなんて出来なかったんだ。だから、生きていたことを覚えていろと、抱えていたたくさんの想いをヒカセンに託して消えていったんだ。
本当に真面目で、律儀で、優しい人だった。

また会えて良かった。
「おはよう」って言えて本当に良かった。

水晶公はクリスタリウムに、かつての英雄は仲間たちのもとに。
無事に帰れて、本当に良かった…。

このあと出てきたあの小さい少年。
最初見たとき気付かなかったんですけど、アルバートと同じ色の瞳をしているみたいですね。そっか…そっかぁ……。

エンドロール、この場面で泣いた…。
ロールクエスト見るために、頑張ろう…。

そしてお話は再び第一世界に戻り。
どこまでも我が道を進むゼノスに恐れ慄いたり、タタルさんやっぱ強いわ、と思ったりしたのでした。(タタルさんとエスティニアンが喋ってるところ見たい)

かつてお前たちがそうしたように、「闇の戦士」は「光の戦士」に討たるのだと、意味深なことを呟く、最後のオリジナルのアシエン。
やっぱり6.0は月に行くのかなー!?

終わりました。(「つづく」毎回スクショとってしまう)

長くなってしまったので、この先のIDのこととか、書き残した感想なんかはまた別の記事で書けたらいいなと思います。
エデンのことも、まだ開放すらしてないけど、何か書けたらいいな。

読んでくださった方がいるのかわからないけど、ここまで読んでくださってありがとうございました!

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