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【無料】32歳のおじさんがマッチングアプリを始めた件 - 第2話③『ペガサス ~ダメだダメだ編~』
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【福澤諭吉とマリリン・モンロー】
ぜんぜん当たらなかった心理学的性格診断で、僕の表層にペガサスがいないということが分かった後、
ペガサスのスマホに「福澤諭吉」のシールが貼ってあることに気づいた僕は「お金がお好きなんですか?」とダイレクトに質問してみました。
こんな機械的かつダイレクトに、知らない人に対して質問できたのは生まれて初めてで、まじで嫌われてもいい人にはめちゃくちゃ冷酷になれるんだなと知りました。
するとペガサスは「いやお金が好きなわけじゃなくて、福澤諭吉が好きなんですよ」と答えたので、
僕は「そっか、そっちか。じゃあ丁度いいぞ」と。
というのも、ついこの前、山口県は萩市へ行き「松下村塾(しょうかそんじゅく)」というところへ寄って、吉田松陰(幕末・明治時代の偉人)の歴史を改めて学んできたところでした。
「吉田松陰」と「福澤諭吉」は同じ時代に産まれて、同じ時代に生きた人物で、特別な接点はなかったものの、「福澤諭吉が好き」と言うくらいなら、吉田松陰も知っていて話が盛り上がるだろう。
もし分からなくても、この時代の松下村塾の門下生の偉人である「高杉晋作」や「伊藤博文」、または「文明開化」なんかの話はさすがに好きだろうなと考え、
これは良かった、思わぬところで話が広がるぞ。と思い、
「実はこの前、松下村塾へ行ってきたんですよ!」と嬉々として言うと、
ペガサスは
「そうなんですね」
とだけ返してきました。
「ん?」
体感としては5秒くらい相手の次の言葉を待ったのですが、
それ以上なにも返してこなかったので「いや、え?それだけ?」と思っていると変な間が出来てしまったので、
僕はあわてて、諭吉のシールの下に張ってあるマリリンモンローのシールについてもお好きなんですか?と質問してみました。
すると「そうですね。マリリンモンローみたくなりたくて笑」「マリリンモンローってすごくセクシーじゃないですか笑」と話してきて、
うんうん、別にいいけど、
確かマリリンモンローって父親がいないとか、母親が病気とかけっこう不遇の人生で、なのに仕事熱心でめちゃくちゃ頑張ったけど離婚とか不倫とか色々あって最後は自殺(諸説あり)してしまったとかって人で、
「つまり容姿とか、外面しか見てないんだな」
「それスケベなおじさんと一緒じゃん」
てか、この人やっぱり歴史や人物が好きだからシール貼ってんじゃないんだ、
「1万円札」が好きだから、スマホに諭吉のシールを貼ってる
と分かったので、
人としての敬う心と言うか、そういう気持ちを失ってしまい、
一瞬すべてを投げ出して「てかブスですよね?」って質問しようかと魔が差しかけましたが、ダメだダメだ、と。
こういう状況だからこそ何か得るものはないか?と、自問自答をして考え直し、
そんな女性とでも話を盛り上げられる男になろう。そういう練習をしよう。と頭を切り替えて話を続けることにしました。
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