だいたい5分程度でわかるジロデイタリア観戦レポート Stage21
Stand.fmでお喋りしたことを
こちらにもテキストでアップしてみます。
喋りでほんの少し違うものになったりもしていますが
アーカイブとして残しておきます。
これでジロ観戦レポートの最後か……と思うと
素人感想のレポートとはいえ感慨深いものがありますね。
こんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。
今日はジロデイタリアのステージ21。
なにごともなければ30.3kmの個人タイムトライアルで引っ繰り返せるほどのタイム差ではないなぁと、のんびりと構えて観戦していました。
各選手1分間隔でスタートし、ゴールしたタイムで勝者を決めるというシンプルなレースは、選手のポジションや自転車をジックリと観察できるのが良いなぁと思っているのですけれど、今日はイネオスの鬼牽き役をずっとしていたフィリッポ・ガンナのちょっと良い話がたくさん聞けて、なんだかホッコリしてしまいました。
そんなホッコリ話題を提供してくれていたガンナですが、なんと残り1.5kmってところで後輪がパンクするというトラブルに見舞われるも、ガッチリ立て直しての暫定1位でゴール。
そして、カヴァニャとトラトニクあたりが塗り替えるかもなんて思っていたものの、まさかのカヴァニャがコーナーを曲がりきれず観衆が見守る柵に激突して落車。
すぐに自転車にまたがったもののタイムを縮めることはできませんでした。
その後も総合上位勢のバルデ、ウラソフ、サイモン・イエーツ、カルーゾとスタートしていくけれど、なんと誰もガンナの記録を塗り替えることなくベルナルもゴールへと帰ってきて、本日のステージ終了とともに今大会がフィニッシュとなりました。
あ、そういえばカルーゾがこの個人TTでもタイムを30秒縮めたそうなので、ベルナルが攻めることなく守りの姿勢で挑み続けていたら、今大会の勝利はなかったのかもしれないなぁ、なんてことを思ったりもしました。
ベルナルってあまり表情も動かないのでクールな勝者ってイメージでしたけれど、今日のゴールに駆けつけていた恋人と熱い抱擁どころか、めちゃくちゃキスしまくってて、世界中に見せつけてくれるなぁってこちらが照れてしまいました。
表彰台でも表彰が終わって、カメラに向かってたくさんポーズをしてくれるんですけれど、その時も表彰台下まで来ていた恋人とキスするために床に這いつくばるかのようにしていたので、けっこう情熱的な人なのかもしれないなぁ……なんて見方が少し変わりました。
総合の1、2、3位表彰が終わるとポイント賞の表彰で、ここではサガンジュニアがめちゃくちゃ良い仕事をしていました。まだまだ小さいとはいえ、ステージの上で緊張するでもなく、ピンクの紙吹雪を集めてきたり、紙吹雪銃をサガンが持ち出して来て親子で花吹雪を打ち上げたりと、将来が楽しみになりました。
山岳賞はブシャールが。すっかり青色が板についていて良い笑顔を見せてくれました。
新人賞もベルナルが持っていき、チーム賞ではイネオスが登場したので、ベルナル祭りとなりました。
イネオスは選手たちだけがステージに上るのではなく、スタッフが総勢で上がってきて、喜びを全身で表していたのを見て、本当に良いチームで一丸となって戦ってきたのだなぁと胸がジーンとしました。
個人総合中間スプリント賞と敢闘賞はアルペシンのデボントが、フーガ賞(大逃げ賞)をアンドリーニ・ジョカットリのペローが、進路妨害や危険行為、ドーピングなどの不正行為がもっとも少ないチームに与えられるフェアプレー賞にバーレーン・ヴィクトリアスが選ばれ、各選手、チームがそれぞれに喜びを手にしていました。
表彰台ではっちゃけている新城選手を見て、今年も完走することができてお疲れ様でした!と思わず拍手を画面の前で送ってしまいました。
最後に今期のハイライトがデスペラードとともに流れてきて、波乱含みだった各ステージと、各ステージの勝者たちのガッツポーズを見て涙ぐんでしまったのはお約束です。
また来年もこんな胸の熱くなるレースが見たいものです。
3週間という長い時間、最高の日々だったと思います。
Stand.fmでも無駄かなぁと思いつつ、こうやって毎日振り返ることができて楽しかった。
次のグランツールは6月25日からのツール・ド・フランスです。
こちらも寝不足になりながら観戦し続けることとなるのでしょう。
本日からすでにツールの前哨戦と言われているクリテリウム・ドーフィネが始まっていますが、秋までは自転車の季節が終わらないので寝不足の日々を楽しもうと思います。
それではまたいつか。聴き続けてくれて、読み続けてくれてありがとうございました!
最大の感謝を込めて。チャオ!
総合:エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)
ポイント賞:ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)
山岳賞:ジョフリー・ブシャール(アージェードゥゼール・シトロエン チーム)
新人賞:エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)
ステージごとの勝者
Stage1 フェイリッポ・ガンナ(イネオス グレナディアーズ)
Stage2 ティム・メルリール(アルペシン・フェニックス)
Stage3 タコ・ファンデルホールン
(アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)
Stage4 ジョセフロイド・ドンブロウスキー(UAEチームエミレーツ)
Stage5 カレブ・ユアン(ロット・スーダル)
Stage6 ジーノ・マーダー(バーレーン・ヴィクトリアス)
Stage7 カレブ・ユアン(ロット・スーダル)
Stage8 ヴィクトル・ラフェ(コフィディス)
Stage9 エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)
Stage10 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)
Stage11 マウロ・シュミット(クベカ・アソス)
Stage12 アンドレア・ヴェンドラーメ(AG2Rシトロエンチーム)
Stage13 ジャコモ・ニッツォーロ(クベカ・アソス)
Stage14 ロレンツォ・フォルトゥナート(エオーロ・コメタ)
Stage15 ヴィクトール・カンペナールツ(クベカ・アソス)
Stage16 エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)
Stage17 ダニエル・マーティン(イスラエル・スタートアップネイション)
Stage18 アルベルト・ベッティオル(EFエデュケーション・NIPPO)
Stage19 サイモン・イェーツ(バイクエクスチェンジ)
Stage20 ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス)
Stage21 フェイリッポ・ガンナ(イネオス グレナディアーズ)
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