#5 家族がガンになった時に役立った2つの知識
こんばんは。さちです。
ここまで民泊やりたい!観光農園やりたい!と投稿してきましたが、今日は父とのエピソードをかきたいと思います。父はすい臓癌でしたが、ガンはかなりの確率でなってしまうので記憶の奥底にでも知ってて貰えたらいい知識かも知れないです!
忘れられない母からの連絡
2021年11月下旬、母から突然のLINEが届きました。
「お父さんがそろそろ危ないみたい。帰ってこれる?」
父の状態については以前から会社に伝えていたので、すぐに休みを取ることができました。しかし、その次にお母さんから信じられないメッセージがきました。
「礼服、ある?あったら持って帰ってきて。」
まだ生きているのに、もうそんな準備をしなければならないなんて…。母の言葉に衝撃をうけました。礼服を着る機会もなく、当然、私は持っていませんでした。(今まで不幸に会うことなく生きてきた証ですね)
父の病状
急いで実家に帰ると、病室にいる父の姿は、私が知っている父とは別人のようでした。10月まで一緒に農作業をしていた元気な父の姿はありませんでした。たった1ヶ月少しで、こんなにも変わってしまうのかと、呆然としました。
おそらく痛み止めの麻薬とせん妄の影響で意識がモウロウとしてました。
父の場合は次のような症状でした。
・昼夜の区別がつかない
・今いる場所がわからない
・会話がしずらい
・幻覚がみえる
本人も訳がわからない状態ですごく不安そうでした。
役立った知識
そんなとき、私を支えたのは、ほんの少しの知識でした。
1つは「せん妄」という症状を知っていたこと。看護師の友人から、終末期の患者にはこうした症状が出ることがあると聞いていたため、驚きはしましたが、理解することができました。
2つ目は、会社で受けた認知症サポーター養成講座の知識。父が不安を抱える理由を察し、その知識を使って少しでも安心できるように話しかけました。
この2つの知識があったおかげで、私は冷静に父と向き合うことができ、父の表情も穏やかになり落ち着きを取り戻したように感じました。
せん妄と認知症
折角なので簡単にせん妄と認知症についてシェアします。
せん妄とは(ネットより)
認知症について
サポーター養成講座で印象的だった内容の一部です。認知症になった時の感じ方を絵にした例えです。
そう考えると周りが真っ暗だと怖いし不安になりますよね。私にとってはすごく分かりやすい説明でした。(※この講座は自治体などで原則無料で受けられます!)
父もそんな感じなのかな?と思い、私は『今は病院にいて、◯月◯日から入院してるんだよ。今日は◯月◯日◯曜日だよ。』と何度も同じ話をしました。説明する度に父は『え、そんなに入院してるの!?』と驚いてました笑
少し状況がわかってきたらしく、無表情で不安そうな顔をしていた父に笑顔が戻りました。
最後に
まとめると、私の経験上ではありますが、認知症の知識が終末期のガン患者にも使えた。ということです。もちろん、こうした知識が役立つ日が来ないのが一番です。それでも、もしこの話が誰かの役に立つ瞬間があれば、と思い、今日こうして書きました。ここまで読んで頂きありがとうございました!また読んでもらえると嬉しいです。
さち