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35歳を過ぎて妊娠できるのか。それは誰にもわからない 2
(前回からの続きです)
さて。10代の頃から「子どもを産む」ことを人生の前提にしていたワタシは、30歳過ぎても子どもを産んでいないことに焦っていました。
けっこうな時間をかけて悩み考えた結果、自分と同じように「子どもを作る」ということを人生の前提にしている人を探すしかない。という結論に達しました。
恋、とか、愛、とかじゃなく。「子どもを作る」という人生の一大プロジェクトを共有できる人。そういう人を探すしかないと。
その後数年に渡る試行錯誤(その辺りの経緯は割愛)を経て、同じ目的を持つ「同士」を見つけて、その「同士」と「子どもを産み育てる」という共通の目的をもって結婚しました。
だが、その時点で30代半ば。
これは…自分は妊娠できるのだろうか…? と不安しかない。
スタートが1周以上遅れたワタシにとっては「高齢出産」という選択肢しかないし。
心の底から妊娠したかったけど、どうやったら妊娠できるのかなんてよくわからないので、とにかく「健康」しかないだろう。
ということで、毎朝豆乳を飲み、毎日納豆と青魚とぬか漬けを食べ、深酒も煙草もやめ、夜は早く寝て朝は早く起きてラジオ体操。休日にはプールに行って泳ぎました。
いざ健康的な生活をしだすと気分がハイになるものなんだな、というのをこの時期は感じていました。
20代の自堕落な生活が嘘のように初期化され、心が晴れ晴れしたころ、妊娠がわかりました。
ナナナナ~ ナナナナ~ 健康、最高~
第一子を妊娠したのが34歳。その後第二子を妊娠したのが36歳、第三子を妊娠したのが38歳。
その期間中、ずっと続けていたことは、豆乳、納豆、青魚、ぬか漬け、ラジオ体操。
やってたことはゼンゼン変わらんです。
ただ、自分の実感としては、3人も妊娠できたのは「自分の健康に対する努力が実った」とかではなく「ただただラッキーだった」という。
そして、3人とも死なずに無事生まれてきてくれたのも、「自分の妊娠中の努力が実った」とかではなく「ただひたすらラッキーだった」だけ。
更に言えば、いま3人が死なずに義務教育を終え、自分の頭でモノを考えられるぐらいに成長したのも、「自分の子育ての努力が実った」のではなく、「マジでただただラッキーだった」だけ。
自分が努力した何か、が実を結ぶなんておこがましい。
妊娠出産はなにがどうなるかわからない世界。
3人産んでもわからない。何がどうなるかなんて誰にもわからない。
すべては運。
サイコロを3つふって、たまたま出た目で進んだだけ。
それは、別の言葉で言えば「奇跡」ともいうのかもしれない。
ワタシはラッキーだったんです。ありがとう。誰に感謝していいのかよくわからないけどマジ感謝。