手術後、猫の肩に穴が!?「合併症」と「医療過誤」手術後の生活②
前回、「手術成功!元気!嬉しい!」みたいな記事を書きましたが、
悲しい続報です。
猫の肩に穴が空きました。(何言ってるか飼い主もよくわかってない)
穴の発見
術後1ヶ月がすぎた頃。
朝いつものように朝ごはんを食べ、猫を撫でると、
肩に傷があるのを発見しました。
「えっっっ!?」と思いよく見ると、傷というより【穴】。
何かおかしいなと思いつつ、近くの動物病院に受診。
(かかりつけはなんとお盆休みだったので初診で別の病院に。なぜ病院がお盆を取るのか。)
曰く、「裂傷にしては傷口が綺麗すぎる。血もほとんど出ていない。」
「癌手術したなら、なんらかそれと関係があるのでは。」
とのことで、午後すぐに癌手術した二次病院へ直行。
仕事は全部キャンセル。
(方々に謝罪の連絡をしましたが、こういうとき在宅フリーランスはきつい….)
穴が空いてても、怪我のようにすぐ手術できない。
手術を行った二次病院。
担当医は不在で、別の臨時の先生が診察してくれました。
「おそらく再手術になるだろうが、
担当医でないと対応できないため、消毒を行なって二日後にまた来てください。」
とのこと。
このとき、常に穴から透明な液体(浸潤液)が出続けている状態。
午前の病院で購入したエリザベスウェアもすぐにびちゃびちゃに。
消毒薬とガーゼだけ渡されても…..
2日間私は穴を放置しなければならないのか、とかなりショックでした。
でもやるしかない。
削った肩甲骨が筋肉を突き破った。医師の説明不足
二日後、再度病院へ。
担当医から所見を聞き、手術のため入院となりました。
手術後の説明と合わせて箇条書きにします。
肩甲骨を覆うように縫合していた筋肉が、かなり広範囲で裂けていた。
通常はワイヤーで固定するものだが、
前回癌の手術だったのでできるだけ人工物は入れない方が良いと判断。
強度の低い糸縫合を行った。感染症等の可能性も考えられなくはないが、
削った肩甲骨が鋭利で、筋肉を突き破ってしまった可能性が高い。筋肉が裂けたため、内部で浸潤液が溜まり炎症化。
その結果、皮膚が脆くなり穴が開いたと推測できる。
この説明、気をつけたいのが
1ヶ月前の癌の摘出手術の後、①と②の説明は受けていないんです。
それだけでなく【外科専門医の称号を持つ執刀医】には一度も、会ってすらいません。
1回目の手術後は、当然会えるのかと思っていましたが
説明は常に【手術に立ち会った担当医】からのみ。
おかしいな?と思いつつ、手術が成功した喜びであまり深く考えていませんでした。
「合併症」と「医療過誤」。どこまでが医師の責任か。
手術前、担当医から
「この件は合併症と認定し、入院費や薬代は患者様負担となりますが
手術費は病院側で持ちます。」
と話していただきました。
しかし術後の説明を聞いてみると、
【削った骨が鋭利すぎることなんてある?】
【そもそも初耳のこと多すぎ。糸縫合は強度が落ちるなんて聞いてない】
【骨を筋肉で覆っていたなら、術後気になっていた「骨のささくれ感」はなんだったの?】
様々な疑問が湧き上がります。
特に三つ目。
癌の手術後すぐ、退院した猫を触りながら私は
「皮膚の上から触っても、骨がすごく凸凹しているのがわかる。痛そう。」
と思っていたのです。
そして「右と左で触り心地が違うな?」とも。
肘を触った時のように直に骨を触っている感覚でした。
そしてそれがフォークやナイフのようにキザギザしていたんです。
左右で多少削り具合が違うのだし、そういうものなのだろうか。
そう思いますよね。だって筋肉で骨を覆ったなんて聞いてないんだから。
筋肉で覆ってるならあの触り心地は明らかにおかしい。今思い返せばそう思えます。
2回目の手術後、説明を聞いた時点で
・医師の説明不足
・手術中の判断ミス
が確実に存在すると判断しました。
これは「どんなに努力しても可能性をゼロにできない合併症」ではなく
「ミスが介在した可能性を否定できない合併症」であろうと。
一般的な「合併症」の認識と、
医学的な「合併症」の認識には違いがあります。
どんなに消毒しても
予想より免疫が落ちていれば感染症になる可能性がある。可能性をゼロにできない。
そういうものまで「医療ミスだ!」と騒ぐのはお門違いです。
でもこの件は?
「普通は骨の研磨しない」前例に囚われた結果?
医療分野はもちろん門外漢ですが、
人獣含め昨今は「できるだけ削らない・痛みの少ない治療を」という方針が根強いようです。
今回の担当医も
「癌摘出ですでに多く組織をとっているので骨の削りは最小限にするべき」
という考えがあったようです。
「膝など他の部位の手術経験はありますが、それらも削った後の研磨はしませんでした。」
とも。
しかし今回は【肩甲骨】です。
膝などの関節は骨同士が噛み合っている。
肩甲骨は、他の関節と違って「筋肉だけで支えている」。
だから癌摘出手術で筋肉を2枚剥がしていることによって、
関節の強度が下がり運動機能もやや低下するでしょう。
しかも他関節よりも大きく可動するので、リハビリなど術後ケアも需要です。
そう言ったのは、担当医ご自身でした。
肩甲骨は他と違うから「普通」から離れて、せめて少しでも鋭利な部分は研磨しておく。そういう判断はできたんじゃ?
研磨しなくても、手術内容を正確に説明してもらってさえいれば、
私は早く違和感に気づいて受診することができたはず。
支持された通り、ちゃんと1ヶ月の安静期間を過ごしたのに起きた。
「外傷で癌化する」と言われたこの病気で2回目の手術。
癌のリスクが上がってないと証明することはできない。
我が子のようにかわいい猫が【必要のない】痛い目に合った。
その思いが拭い去れない。不信感と怒りが湧きました。
強く出ることでしか、守れない時もあるのかも。
癌自体も、「してはいけない部位に注射をしたのかも」という不信感から始まっています。
そして今回の事態。
手術費は病院持ちでと言われていましたが、
このままではこの先も「十分な説明と対応」をしてくれない。
そう思い、かなり強めに非難しました。
その結果、手術費に加え入院費・薬代など一切の費用を負担してもらえることに。
でも入院費と薬代なんて、そんな大した額じゃないんですよ。
癌手術の費用に比べれば本当に、全然。
でもきっとこの先、もし癌が再発したらまたお世話になる病院。
そう思うと、ここで強く出なければきっとこの先も同じことが起きる。
それを防ぐために、怒りや不信をしっかり伝えて、
しっかり「問題」にしておかなければ。
そう思いました。
トラブルになった時の心構え。参考までに
もしこの記事を読んでくれる方がペットを飼っていたら、
頼んでいないのに、手術などの話をめちゃくちゃ詳しく話してくれる先生
を見つけてください。
すでにかかっている先生がそうでない場合、
詳しく説明してくれるよう頼んでください。
「説明を聞いておかないと、もし何か問題があった時先生を責めることになってしまうので」と理由も添えて。
そしてもし、今問題が起きている最中だという場合は
①経緯、先生の説明、自分の実感を冷静に箇条書きにする。
②該当の病気・手術について自分なりに調べる。
③医療的な用語・法律・裁判例についても調べる。
(医療過誤/合併症の定義など)
④責任追求するために必要な「言質」をリストアップ。
⑤言質を取った後、問題提起していく「話の流れ」をイメージしておく。
⑥解決しなかった時のことを考え、当日は録音しておく。
(当事者間であれば同意はいりません)
⑦あくまで事実を並べ、双方で確認していく「作業」として話す。
過剰に責めるのは論外。
無事問題を収められたら、話し合いに応じてくれた感謝を伝えること。
このような点を留意されると良いかもしれません。
費用を負担させる目的、というのでなく
今後ちゃんと対応してもらうために起こすアクションとして。
本当、こんなことになるとは….ストレスやばかったです…笑
客としては、警戒されるくらいがちょうど良いのかもしれないですね。。。
さあ今後は、
猫ちゃんが無事また回復していってくれることを願って、
とりあえず安静頑張ります!!!!!
続報はまた追って♪