男はつらいよ

本を読んでみました。
「男が心配」

古き日本の男性像に悩み、もがき、葛藤し、生きづらさを感じる男性たちのルポ。

「男のくせに」「男だから」「男たるもの」これらの言葉に苦しめられている。

特に40代〜50代は親世代の価値観を植え付けられつつ、現代の価値観の中で生きなければいけないという間にいる。

責任感の強さだったり、強くないといけないと思っていたり、周りからもそれを求められて苦しくなる。

そんな思いを想像すると涙が滲んできた。

社会で戦っていたらある程度周りの評価も気になるし、負けたくない思いが出るのは至極当たり前だと思う。
だけど心の苦しさを安心して吐き出せる場所は必要だし、苦しかったら頼ることは当たり前であってほしい。
一方で、周りの評価だけの世界にいるような気もした。

それぞれの事情があって、脇目も振らず走り続けて、一番大切な自分自身を構う余裕なんてなかったんだろう。。

だけど、これを読んで一番に感じたことは「自分と向き合うこと」
これは性別関係なく、一人ひとりに大切なことだと改めて感じた。

同調圧力や暗黙の了解はまだまだあるし、日本で生きていくには全てのしがらみから逃れることはできないかもしれないけど、たからこそ、自分と対話して、大切にしたいものを明確していく必要があると思う。

それには避けていた感情と向き合うことになるかもしれない。
とてもしんどくて苦しいかもしれない。

でもきっとその先にはブレない自分が待ってると思う。

だから人に話を聴いてもらい、自分の気持ちと向き合うことが大事。
そして周りの人とお互いの考えや背景を理解すること。

やっぱり私は聴けるようになりたい、そう思った。

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