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がん患者家族へインタビュー // キセキ23
こんにちは。
幸紗チサ(さちさちさ)です。ご訪問ありがとうございます!
この記事は、こちらのマガジンの記事です。
暑くなってきましたね!いよいよ夏も本番、日中は外を歩くことも厳しいほど💦 がん患者さんはもちろんのこと、私自身も体調管理には本当に気を付けようと思います。
さて、今回は「がん患者の家族」に焦点を当ててみようと思います。今回は私の夫にインタビューを行いました。私ががんの告知を受けてからのことを振り返ってもらい、そのときの心情などを尋ねてみました😃
以下の質問に対する回答は、がん患者の家族である夫からのものです。あくまで一例で、すべてのケースに当てはまるものではありませんので、あらかじめご了承ください。
では、どうぞ!
Q : 「がん」という病気の、告知当時と今のイメージは?
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妻が告知されたときは、がんとは長生きはできない病気で、なおかつ生活が激変する病気だというイメージでした。治療も長期にわたり、本人も家族も負担がすごく大きく、これまでとはまったく違う生活が待っているものと思っていました。
それから数年たった今では、私たち夫婦は幸運にも、元の日常を取り戻しており、思ったほどの負担を強いられていないこと、さらにがんによって得た貴重な体験などもあったことから、当時ほどのマイナスイメージはありません。
もっとも、これはあくまでうちのケースから得たものですが、それでも全てのがんがすぐに悲しい結末を迎えるわけではない、ということは実体験として言えると思います。
Q : 家族のがん告知後、どう生活が変わりましたか?
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私の場合は、あまり大きな変化はありませんでした。もっとも、今回は早期がんのため、比較的少ない治療で済んだことも関係しているかと思います。
告知を受けてから手術が終わり、治療がひと段落するまでが、家族として一番いろいろ動いた時期かもしれません。いま振り返ると、初めに病院を妻と一緒に探したときが一番大変だったかもしれません。あまり時間をかけられなかったので、その焦りもありました。
妻の治療のフォローとしては、入院の手伝いや、通院の付き添いや送迎などがありました。放射線治療は仕事を終えてから本人が自分で通っていたので、特に影響はありませんでした。
精神的な面では、妻の場合はそれほど大きく変わることはなく、いつも通り過ごしていたので、大きな心配はありませんでした。
Q : がん患者の家族として、一番大変だったことは?
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私が一番大変だったのは、家族として平常心を保つことです。
特に告知の当初は、これまで「健康だけが取り柄で、100まで生きる!」と豪語していた妻が、私より先立ってしまうかもしれない……という現実を目の当たりにしました。その衝撃はあまりにも大きすぎ、もはや記憶がないくらいです。
また、患者を支えてあげたい気持ちはあるのですが、家族としてサポートが本当にできているのか不安でした。その焦りが、私を精神的にさらに追い詰めていきました。それゆえ冷静な判断が難しくなり、心配のあまり治療について、あれこれ口出しをしてしまうことがありました。
そのときは、妻から「いろいろ言うけど、動くのは結局私でしょ!? お願いだから、もうほっといて😣」と言われ、口論になってしまったこともありました。
Q : 大変な時期をどうやって乗り越えましたか?
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患者と生活を共にしているので、いつも通り過ごしている姿を見ることが、私にとっては大きな安心材料でした。
また、治療がひとつずつ片付いていき、少しずつ元の日常へ戻ることで、私自身の気持ちも落ち着いていきました。
Q : 当時を振り返り、こんなサポートがあると良かったな、というのはありますか?
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まわりに相談できる相手がいなかったので、病院側に話を聞いてくれるスタッフさんがいると心強かったと思います。先生の治療や処置といったものを、別の視点で解説してくれたり、勇気づけてくれたりするような人です。なかなか難しいと思いますが、そういうスタッフさんがいると心強いですよね。
妻も記事にしている👇の通り、患者サポートセンター(がん相談支援センター)をもっと活用できたら良かったな!と私も思います😊
Q : 家族のがん体験から伝えたいこと
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さきほども出てきた話題ですが、今回の体験からは「平常心を保つ」ことの大切さを実感しました。
たとえば、大きな病気など、これまでの日常が大きく変わってしまう出来事があると、平常心が失われてしまうのは誰でも同じだと思います。しかしながら、そのようなときこそ、誤った判断したり、確かではない情報へ周囲を巻き込んでしまう可能性もあります。
動揺したり、悲しんだりする心の動きは、自分の精神を保つために必要なことです。でも、それと適切な判断は別のこと。たとえば、ネットでがんのことを調べると、確かな情報だけでなく、出所が不確かな情報も多いと思いませんか?ただでさえ心が参っているときに、そのような情報を目にすると、ますます正しい判断から遠ざかってしまうおそれがあると思いました。
なので、少しでも平常心を保てるよう、自分の心の整理を手伝ってくれる場所、例えば患者サポートセンターやピアサポートなどを活用することも大切だと思いました。
また、実は私自身もAYAがん経験者です。私も妻も、どちらも標準治療で生き延びました。がんの治療法を調べてみると、病院に頼らない代替治療の選択肢もたくさん見えてきます。しかし私が思うに、標準治療は現時点で確立されている最も効果的な治療法です。なので、まずは標準治療についてよく知ってほしいと思います。その上で、信頼できる病院を探して、主治医とよく相談しながら適切な治療方法を選択していくのが良いと思います。
①まずは平常心
②標準治療をよく知って!
この2点が個人的な経験からのメッセージです。
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いかがだったでしょうか?
患者だけでなく家族にも、たとえば記憶をなくすなど、とても大きな負担がかかっていたのです。それゆえ、がん患者の家族のケアもとても大切だな、と私は思いました。
夫さん、この度はインタビューへのご協力、誠にありがとうございました!