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そもそもAYAがんとは? // キセキ21
こんにちは。
幸紗チサ(さちさちさ)です。ご訪問ありがとうございます!
この記事は、こちらのマガジンの記事です。
このマガジンの記事でも、「AYAがん」というキーワードは頻繁に出てきたと思いますが、これを掘り下げる記述はなかったかもしれません。そこで、今回はAYAがんについて、もう少し詳しく書いてみようと思います。
この記事は、「国立がん研究センター がん情報サービスサイト」の情報を参考に、AYAがんの概要を私なりの表現でまとめたものです。
では、どうぞ!
AYAがんとは?
![](https://assets.st-note.com/img/1679830336808-1iImxTPLzc.jpg?width=1200)
AYAがんとは、「AYA世代のがん」のことです。AYA世代とは、Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)の頭文字をとったもので、主に、思春期(15歳~)から30歳代までの世代を指しています。
AYA世代の生活スタイルは、学業、仕事、子育てなどをご想像される方が多いと思います。また、AYA世代に発症することが多いがん種は、小児期に多いものから、成人に多いものまでさまざまです。
そのため、ひと口に「AYAがん」といっても、その課題は、がん種、生活スタイルなどにより、とても多様なのです。
生活の課題
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AYA世代は、学業や仕事など、将来へ向かって動いている方が多いと思います。学生さんから社会人まで含まれますので、生活の課題も年代によって多様です。
例えば、学生さんであれば学業との両立。治療中や入院中は、学校に行けなくなってしまうことも想定されます。
社会人の方であれば、仕事や家庭との両立などが考えられます。さらに、仕事は職種によっても状況は大きく異なります。また、お子さんがいる場合は、お子さんの年代によっても考えるべきことは変わってきます。
また全般的に、恋愛や結婚、お金について、ご家族との接し方なども課題として挙げられます。さらには、ご近所さんの目が気になったり、そもそも他のAYAがん患者さんとつながる機会が少ないという課題もあります。
このように、AYAがんの治療や療養に関するニーズは、とても多様であることがお分かりいただけると思います。いかにその人のかけら(情報)を集め、個々に合った生活スタイルを可能な限り維持しつつ、治療や療養と両立できる方法を考えていくことが大切だと私は思います。
心理的な影響
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AYA世代は、自分の描く将来像に向けて日々努力している時期だと思います。また、社会的な地位も築きつつあり、自らの責任を果たすことに毎日奮闘している方も多いと思います。
そのような時期に、突然自分が「がん」であるという事実を目の当たりにしたら、どうでしょうか。今後がんと共存しなければならない方や、今後のライフプランの変化を余儀なくされている方もいらっしゃることでしょう。
これらの事実は、すぐには受け入れ難いことであり、非常に理不尽に感じる方も多いのではないでしょうか。(実際、私はそうでした)
こうした苦しい状況から一歩ずつでも前に進み、自分らしい生活を取り戻していけるようにすることが、AYAがん患者さんにはとても大切だと私は思います。
筆者の事例(あくまで一例)
![](https://assets.st-note.com/img/1679835713954-Pvu0S8eekh.jpg?width=1200)
私は38歳で乳がんの告知を受け、その当時は会社員でした。「なぜ私が?」という感情と、「先の見えない将来」の狭間で苦しんでいました。
このようなとき、心のうちや、やるべきことなどを書きだし、見える化してみました。不思議と、これだけでも少し落ち着いてきました。そして、見える化した情報を整理したものは、主治医の先生とのやり取りでも大いに役立ちました。問題が一つずつ解決するのも見える化できるので、何か減るごとに「なぜ私が?」という喪失感も徐々に軽くなってきたと思います。
また、仕事と治療の両立については、職場の上司に相談しました。すると、治療と両立しやすいシフト制の職場へ異動させてくれました。
精神的なフォロー面では、私の場合は家族が大きな支えになりました。話を聞いてもらったり、入院中のフォローなど、本当に助けてもらいました。
今振り返ると、「課題を見える化する」「一人で抱え込まない」ことが大切だと思いました。幸い、今回は自己解決できましたが、今後はわかりません。また、身近な人へ相談しづらい方もいらっしゃると思います。そのようなとき、がん相談支援センターを利用すれば、これらの課題の相談にも乗ってくれます。ここはAYAがんの支援も行っています。
AYAがん患者さんの支援
![](https://assets.st-note.com/img/1679833394956-LEgoNfpxJw.jpg?width=1200)
AYAがん患者さんのニーズは、年代やがん種などにより、とても多様になります。また、年代が近いがん患者さんが身近にいない場合が多く、なおかつ多忙で相談する時間も取れず、孤立しやすいものと思われます。
そのようなとき、一人で抱え込むことは、今後の治療や療養と自分らしい生活を両立する上では、あまり好ましい状況ではないと私は思います。
AYAがん患者さんの治療や療養を支える上で、また今後の支援の網を広げる上でも、確かな情報や同じAYAがん患者さん同士のコミュニティは、とても大切だと考えています。以下のサイトに、AYAがん患者さんに必要な情報がまとまっていますので、ご紹介させていただきたいと思います。
国立がん研究センター がん情報サービスサイト
AYA世代の方へ(15歳から30歳代)。
AYAがん支援団体などへのリンク集です。
がん情報サービスのトップページ
記事中のリンクは、コンテンツの更新などにより移動・削除になる可能性もあります。その場合は「国立がん研究センターがん情報サービス」トップページより「サイト内検索」をご利用ください。
以上です。この記事が、AYAがんについて少しでも多くの人に知っていただくきっかけになれば、とても嬉しく思います。
※この記事の内容は、2023年当初の個人の経験や感想に基づくもので、特定の組織や団体などの意見を代表するものではありません。また、挿絵の画像はすべてイメージであり、実在する組織や人物とは関係ありません。
※この記事を治療方針などの参考にされる場合は、必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願い致します。