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国家試験 // キセキ17

この記事は、こちらのマガジンの記事です。

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(ここまでのあらすじ)
自分のがん経験がきっかけで、興味をもった医療ソーシャルワーカー。それには社会福祉士の国家資格が必要なので、受験勉強にいそしむ毎日です。


いよいよ、本番が近づいてきました。試験日は、2023年2月5日です。

勉強が手につかない

2023年1月末。試験勉強も、いよいよ仕上げに入ります。

普段はe-ラーニング教材で勉強をしていますが、本番と同じ状況を再現するため、時間を計りながら紙のマークシートで試験問題の解き込みに挑戦しました。

ですが、やりすぎたのか、7回目あたりからだんだんと気分が悪くなってきました。

緊張が限界のようで、このままだと試験前に潰れてしまうかも……。ここで本番を再現するのは止め、いつものe-ラーニングに切り替えました。音楽やラジオを聴きながら、まったり勉強することで少し落ち着いてきました。

こんなときこそ、ラジオは強い味方です。聴き慣れたDJの声でどれだけ心が救われたか……。

このように、「勉強するのも、しないのも嫌!!」という非常にワガママな自分を諭す作業がとても大変でした。1日が長くて長くて仕方ありません。

この頃には、過去問や一部の模試は3~4週目あたりまで入っていました。ここまで反復して、ようやく8割以上とれるようになってきました。本当に長かったです。


ついに国家試験!

そして、2023年2月5日。無事に試験日を迎えることができました。コロナ、インフルエンザなど、さまざまなトラブルが予想されるなか、元気に当日を迎えられたことはとてもありがたかったです。

試験会場へ

当日は余裕をもって試験会場に到着しました。人はものすごくたくさんいるのですが、誰一人言葉を発しません。まるで朝の通勤ラッシュ特有のあの雰囲気が、そのまま試験会場の建物全体に反映されているようでした。非常に独特な緊張感です。

試験までの待ち時間、私は緊張と不安でこれ以上勉強できなかったので、リラックスに集中し、ラジオでかけてくれた音楽を聴いたりしていました。DJやリスナーさんからの温かい言葉を何度も、何度も心の中で繰り返しながら……。


試験開始!

いよいよ試験開始です。試験は午前午後の2部構成で、マークシート方式。午前中は83問で2時間15分。午後は67問で1時間45分です。なかなか長丁場だと思いませんか?

試験全体の感想としては……、これまで知らなかったことをいきなり問われる問題や、判断に迷う問題もありましたが、過去問や模試を丁寧に解き込んでいれば、正解に導ける問題も多かったと思います。とはいえ、自信たっぷりというわけでは決してなく、0点問題にビクビクしながら解答を進めていました。

0点問題とは
社会福祉士の国家試験は、全19科目で構成されています。1科目につき数問で構成されますが、ひとつでも0点の科目(ラスト2科目は、2科目で1セット)があると、その時点で不合格になります。

苦戦の末、試験はなんとか終了!長かった戦いからの解放感と、不安の入り混じった複雑な気持ちになりました。その後、帰りに知り合いの古着屋さんで爆買いしたり、お腹いっぱいとんかつを食べて動けなくなったりしていました(笑)。


試験の後は

試験の翌日、自己採点をしてみました。自分でやるのは怖かったので、夫に代わりに採点してもらったところ、約8割正解していたとのことでした。通常であれば、それだけ点が取れていれば合格しているはずです。

しかし、試験はマークシート式だったので、マークミスなど、何かとんでもないミスをしている可能性もあります。まだ喜ぶのは早い……。

試験勉強は、本当に血がにじむ思いでやってきました。この苦労をもう一度味わうのは、あまりに辛すぎます。もう結果が気が気ではありません。しかし、この不安な気持ちを、合格発表の3月7日まで、約1か月持ち越さなければならないのです……。


合否発表の日

そして迎えた、2023年3月7日。私の受けた、第35回社会福祉士の国家試験の結果が出る日です。合格発表は14時。オンラインで確認できます。

この日は駒込病院に用事があったので、安心できるこの場所で試験の結果を確認することにしました。

お昼ご飯を食べるときも、緊張と不安で食が進まず、味がわかりません。人気の少ない場所で聴きなれた音楽を聴き、動画を見たりしながら、少しでも気持ちをそらす努力をしていました。

こんなとき、とても家にひとり閉じこもっているなんて無理です。本当に通院が入っていて良かったと思います。

……そして、時刻は14:00に。

口から心臓が飛び出そうになりながら、おそるおそるサイトを確認します。

私の受験番号は……?






あった!!

合格だ!!!

これまで必死で頑張ってきた甲斐がありました!

夫と両親は、とても喜んでくれました。これで私も、晴れて社会福祉士を名乗ることができるようになったのです。思えば、4年前に始めた病院ボランティアをきっかけとして、よくここまで来れたなぁ……。やっとスタートラインに立つことができました。


※この記事の内容は、2023年時点の個人の経験や感想に基づくもので、特定の組織や団体などの意見を代表するものではありません。また、挿絵の画像はすべてイメージであり、実在する組織や人物とは関係ありません。
※この記事を治療方針などの参考にされる場合は、必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願い致します。
※病院名の記載などにつきましては、事前に当該病院の許可を得ています。


今日の一曲

Baha Men - You Can Get It
ラジオで「社会福祉士の世界で待っています」という、リスナーさんから私に対する応援メッセージのご紹介とともに、選曲してくれた曲です。前の記事でご紹介した曲やメッセージとともに、私を成功に導いてくれた宝物です。


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