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田園地帯の静かな小川のほとりで写生。  そこへ突然多くの観光客が!

宜蘭県員山のローカル観光


員山は宜蘭県の中でも山手の方に位置する、小さな池などが点在していて、長閑で良い景色の所が沢山あるので水彩画仲間での写生にも何回か訪れています。


今回も天気が良いので写生に行くことに。(天気が良いと写生に行くことがみんな大好き)

車で出かけて着いたのは、員山の山の麓の小川が流れる気持ちの良い場所。
以前にも写生に訪れた所。
端午節の真昼の水を汲んだ記事を書いています。


水が冷たく澄んで、ハゼのような小魚が沢山泳いでいます。

まず、持参の珈琲とおやつで野餐。
それぞれに描く場所を定めて、写生に取り掛かる。

もう初夏の暖かさなので、友人たちは素足になって川に足をつけながらの写生でした。

まもなく、賑やかな声、ガイドさんらしき人のハンドマイクを使っての説明が始まりました。特に観るものも無さそうな場所なのに、観光らしき団体さんご一行が賑やかにやってきて、なんだか説明を聞いたり、歩きまわって辺りの小川や畑や山を眺めたりしています。

連れの友人に「あの団体は何を見に来ているの?」と聞いてみると、
農業用の耕運機を利用して周る、この辺りの名物の観光とのこと。

“あ、私も数年前に乗ったことのあるあの耕運機の観光か”と思い出しました。

台湾に来て間もない頃に、宜蘭県の員山という山手の町に住む夫の友人宅を訪ねた時のこと。
辺りを散策しようということでご家族も揃って出かけたところで、誘われたのが、後部に人が乗れる乗合風の耕運機でのミニ観光。
近くの田園、家々の間を通りながら辺りを風景を楽しむという短いものでしたが、長閑な雰囲気で耕運機で揺られたのは、一緒に乗った友人の子供たちと気持ちが弾んだのはとても印象的でした。


観光用の耕運機
狭い道路の観光に打ってつけ
数名の客を乗せた観光車
いったい何台の耕運機で来られたのでしょう!
集まって説明を受けています。
観光客は台湾の他の地域からの人たち
台湾の人たち、本当に自然の中を歩くのが大好き❣️


[隘勇古道]という場所
上記の説明版をGoogle翻訳しました

この[隘勇古道]という所は
なんと、日本統治時代に作られた道のようです。町の方から山の大湖を繋ぐ古道と書かれています。
人々は由緒ある古道を訪ねる観光をしていたのです。

私はこの翻訳を見るまでは、台湾の人々の単なる自然好きの楽しみかなと思っていました。
歴史をたどるという内容があるようです。

[隘勇(あいゆう)]という聞き慣れない言葉が気になり調べてみると、
下記のような重い意味合いがあることがわかりました!

私もこれからは、当時の歴史の重みや人々の暮らしのことを偲びながら観察もしなければと思いました。

こうして長い間、のどかな美しい場所が維持されていることに、写生に訪れることができていることに感謝しつつ。



大勢の来訪者で一瞬賑わった川辺での写生となりました。
そして、思いがけず歴史へ目を向ける機会となりました。



思い思いに描いた初夏の風景。

これは老師(先生)の作品
いつも素晴らしい❣️

因みにこの日は暑くて上着を脱いで迂闊にTシャツ一枚になったら、いつの間にか腕の辺りを蚊にやられて、3-4日痒みに悩まされたおまけつきでした😅

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