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台湾の背骨 中央山脈を車で走ってみた!


台湾には高い山が連なる山脈が五つもあります。

南北に連なる5つの山脈

私の住む街は、上の地図の台北から❷の雪山山脈を東南側にトンネルを通り過ぎた所にある宜蘭県。

トンネルを過ぎると目の前には太平洋が広がる所。(上の地図のちょうど数字の❶のある辺り)

そして宜蘭県の背後あたりからもう一つの長い❶の中央山脈が南北へと連なっているのです。

台湾は九州とほぼ同じ広さといいますから、車での旅行も1-2泊の旅であちらこちらと気軽に楽しむことができる感じです。

私も台湾に住み始めてすでに6年になるので、台湾のあちらこちらと結構出かけています。

Googleマップのおかげで見知らぬ土地でも気軽に走りまわれるので、ドライブ旅行にも気を強くしています。



今日は、とんでもない山の稜線をドライブすることになった話です!

決して冒険の旅をするつもりはなかったのですが。

意図せずに、下の地図に手書きで青い線を引いた部分の[中央山脈の稜線]を走ることになったのです。

おおよそ走ったところを
青い線でなぞってみました


宜蘭と台中の県境には高山茶で有名な梨山があります。

梨山に向かう途中の太平山の鳩の沢温泉には車で度々訪れてるいたのですが、まだ、その先の梨山までは行ったことがなく、出かけてみることに。


梨山にはあの蒋介石の別荘だった「梨山賓館]というホテルがあるらしいと聞いていて、見学がてら宿泊してみようとの好奇心で出かけたみたのです。



上記Wikipediaから
一部抜粋してピックアップしてみました。

Lishan Hotelは、台湾の中華民国に位置し、標高1935 mの古代の宮殿スタイルのホテルで、台中市和平区Lishanliの中心部に位置しています[注1]。  [1]建設は1959年に始まり、1965年に完成しました。これは梨山に建てられた最も古いホテルであり、蒋公の邸宅の住居の1つでもあり、そのアンティークな外観は中横のランドマークになっています。  
(Google翻訳を一部分かりやすいように変更)

宜蘭から山へ向かい3時間以上かかってホテルのある梨山に無事到着しました。

ここはすでに宜蘭の県境を越えて台中市にはいっています。

そのホテルは予想に反して、宮殿スタイルという厳かさなどはほとんど感じられません(全体が見渡せる角度からは見ていないせいかな)。

ホテルのフロントに行っても、ほとんど人影もなく薄暗い感じです。

空き状況を調べてもらったり、泊まれるお部屋やバルコニーなど見せてもらったりしたのですが、見晴らしが全く良くないので、なんとなく気乗りがせず、宿泊は諦めました😅

さて、この先どこへ?

南の方に行ってみると温泉地もありそうという事で、とにかく少し走ってみようと山の道を車を走らせると、何処までも登って聞く感じです。

こんな細いトンネルも通りました。
高い樹木なども全くありません
急な坂道をひたすら登りました。

かなり高い所まで登ってきた気配です。

辺りには高山植物らしい綺麗な花の群落もあります。

梅鉢草によく似ているけど、、。
白い花が群生しています


人々が車を停めているところがあったので、車を降りてみると、見晴台のようなところがあります。 

なんだかフラッとする!

車で一気に上がってきたので気づかなかったけど、外へ出てみて初めて空気の薄さに気付きました😅

標高3,275mの見晴台

そこには[武嶺]という見晴台がありました。
美しい山並みが見渡せる絶景スポットのようです。

あいにく霧がかかったような状況で景色を楽しむことはできませんでした。

この見晴台の表示の3,275mを見てびっくり‼️

こんな高い所まで車で来れたことが信じられない感じでした。

ここはすでに花蓮の太魯閣の山の峯あたりのようです。

この[武嶺]の地点は花蓮と南投県の県境あたりの中央山脈を横切っている地点で、台湾で最も標高の高い舗装道路ということです。(Wikipediaより)

梨山賓館から車で走った道のりを
赤い線で繋いでみました。
7甲の突き当たりが[武嶺]
❤️を赤丸で囲んだ所


梨山賓館を出発して7甲の線を走っていつの間にか3,275mの高さまで登っていたのです(上の地図に赤丸で印をつけてあります)。

[武嶺]から先は
Googleマップで見つけた仁愛郷の温泉を目指すことに。

このドライブでは
ここから先がかなりドキドキなものとなりました。

上の地図の8号線を太魯閣の方角へ、途中から太魯閣の方角から離れて14甲へ入って南下、仁愛郷方面へ。

太魯閣方面への8号線
バイクも行くから大丈夫かな
見渡すとこんな山々


ここから進んで行ったところで
とんでもない道路に出くわしました!

かなりな崖を削ってようやく造られたような、、 最近崩れたばかり? 
ここほんとに通れるの?  

右手のむき出しの凸凹岩肌、
左手は絶壁のような路肩、
道路も凸凹!
不安な気持ちがいっぱいでした!

それにしては通行止めなどの表示も何もないので、大丈夫なのだろうと恐る恐る前進!

まるで、高い吊り橋でも渡る時のような気分!

それ程長い距離ではなかったと思います。  無事通過!

写真を撮るのもすっかり忘れていました。


そこで 旅行サイトを見ていると、下記の記事を見つけました!


これは、同じ道路を走る逆コースからの旅行記ですが、かなり厳しい道路事情が写真ともども詳しく書かれています。

この中で、まさしくこんな道路だったというような写真がありました!
一枚コピペさせていただきました。

上記の4travel.jpさんの記事より
お借りしました。


とにかく不安の中を思い切って通ったのでした。


(太魯閣へは以前、海側の花蓮の方から行ったことがあります。
その景観の凄さはとにかく素晴らしいのですが、太魯閣の危険なことをよく知っている地元の友人たちも行きたがりません。
太魯閣へ行った話はまたの機会に。)

8号線を途中まで進み、その先は太魯閣へは行かず、14甲に入って南へ進み、仁愛集落に辿り着きました。

仁愛郷集落からもう少し山手に入った所に盧山という温泉街があるのを見つけ、ネット検索で宿を探してみると、幸い宿が取れました。

行き当たりばったりでしたが、とりあえずホッとしてその日は盧山温泉を目指しました。

全く見知らぬ土地なのでまだ明るいうちに着くことができ、ホッとしました。
昔ながらの小さな路地を入った旅館街のホテル、尋ね尋ね見つけました!

この吊り橋を渡ると向こうが温泉街
こちら側にはお土産屋さんや食事処が並んでいるロータリーのようになっています



集落の中に川が流れていて、両サイドは吊り橋で繋いでいるという、とても風情のある所です。

車は遠回りして旅館外に入れるようになっていました。

だいぶ鄙びた感じの小さな温泉街です。

旅館街の通り


調べてみると、この廬山温泉は台湾で最も高い地にある温泉だそうです。
泉質は炭酸水素塩泉で、傷を癒し、美肌の湯として、また飲泉として体を癒す効果も高く昔から湯治客も多かったようです。

高温で湯量も多く、ゆったりと入れる温泉で、とても肌触りが良く、夕方、早朝と満足のゆくまで楽しみました。


日本統治時代には富士温泉として人気の高い温泉だったようです。


翌朝に辺りを散歩してみると、川の流れや緑豊かな景色と、秘境温泉の風情が漂っていました。


この辺りは2009年に集中豪雨により大被害が発生し、山崩れの危険性もあることから、その後ここは集団移転が決まっているとか。

すでに閉館しているような立派な宿もありました。

偶然とはいえ、この時期に訪れることができたのはとても貴重なことだったかもしれません。

日本風家屋などもありました。
(知らずに写しましたが
これは蒋介石の別荘だった
[蒋公公館]といわれる所の
ようです)
廬山温泉地と書かれた
大きな岩のある公園
音泉の効能が書かれた看板
肌への効能の他、飲める温泉なので
胃病などにも良し等々。


少し山手に登るとこんな所が。
古戦場の跡のようです。


帰りは
流石に昨日の山道は通りません。

ここからは、少し山の景色を楽しみつつ西側へ出て、後は高速道路を走ることに。

その前にもう1箇所、温泉地に立ち寄ってから帰路につきました。

1泊2日の車の旅、下の地図が2日間のおおよその足どり、台湾の上半分を走った感じですね。

帰りは西側へ抜けて
高速道路を走りました(青い線)


ドキドキの旅でしたが、
今はあの山の上の道路がどうなっているのか、廬山温泉がその後どうなったのか、もう一度行ってみたいという気持ちになっています。

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