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温泉でできた台湾人の朋友(ぽんよう=友人)   台湾の自然の楽しみを教えてもらっています

中国語で友達のことを朋友(ぽんよう)と言います。なんだかとても響きが良くて好きです。

台湾に来てから何人かの朋友ができました。
趣味の教室で出会う方々の他にも、その機会に恵まれたのは温泉です。

温泉でできた友人達とはLINEグループができて、毎朝の挨拶から、面白いニュースのやり取り、時には集まってランチやちょっとした観光に出かけたりととても活動的です。

台湾には日本スタイルの温泉が結構あります。
日本人が設計したという木造造りの所や、石組みの露天風呂のところなど、日本と変わらない温泉の楽しみ方ができます。

私が通う温泉は県営の施設で「森林風呂」という所。石作り、広々とした露天のお風呂、木々がこんもりと植えられて、時には頭の上のパンの木のうちわのような大きな葉や大きい実が熟れて落ちてくるハプニング、野鳥が周りの塀に止まってこちらを見ている?自然豊かで開放感たっぷりの温泉。

[写真左が温泉の入り口、周りは散策できる公園]

ここに通う人たちは緑あふれるこの開放感がお気に入りで、遠いのも厭わずに通って来るのです。

入浴料も安いです!
65歳以上は半額、県民は一段と安く、40元(160円)、県外の人は60元(240円)

私は、言葉もできないのに、台湾の人たちが集まる温泉に好んで通います。
それは、台湾で人々と交わるチャンスでもあるからです。

見知らぬ台湾の人々の中に一人の日本人、始めのうちは何故だか日本人と分かるらしいことに不思議も感じましたが、最近ではだいぶ馴染んできたらしい💦💦。

月に何回か温泉に通ううちに、顔馴染みができ、日本人だということはあっと言う間に広まったようでした。

皆さん常連さんがほとんどで、台北からの人たちも多く、遠くは飛行場のある桃園や大きな港がある基隆あたりから、バスで決まった時間にやって来る人たちも沢山います。

皆さん、だいたい来る曜日も決めていて何曜日と何曜日は朝6時に家を出て来る、いう具合です。
桃園から来る方は80代も後半、おしゃれでとてもお元気、日本語が堪能で私とは大の仲良しです。

私もだんだん決まった曜日に行くようになり、その曜日の人たちは“何曜日の仲間”という感じで、集っています。違う曜日に行くと、「あら今日は曜日が違うよ!」と冗談がでるほと。

日本語を話せる方は、積極的に話しかけてくれて、会話の弾むことも度々。

私が言葉がわからないのはお構いなしにどんどん話しかける人たち、本当に皆さん心根が優しくて感動です。

私が行くと「あなたの朋友はもう来ているよ!」と教えてくれたり、「今日は日本語が話せる朋友が来ていないね」と、話し相手ができなくて申し訳ないねーという感じです。

朋友Sさんとの出会い❣️

日本語を習っているというSさんは、片言の日本語でよく話しかけてくれました。
お互いに、現役の頃の仕事が似たようなものだったこともあり、気があったのですね。

そのうち、「今度うちに泊まりがけで遊びに来なさいよ」と言ってくれるのです!

信じられない気持ちで戸惑っていると「いつ来る?」と話はぐいぐい進んでいきます。

こんな感じで、彼女はものすごい行動派です。そして、とても面倒見の良い姉御肌?

日本人の私の面倒を親身になってみてくださるのです。

「どこか行きたいところはある?」と、聞いてくれて、私が興味を示した場所へ「じゃ、今度の何曜日に行こう」と即実行してくれて、台北のバス停で待ち合わせをして、連れて行ってもらったところは、こんな経験は絶対できなかったという素晴らしい所ばかりです。


南投県にも家を持っておられて、その家にも泊まりがけで出かけました。

南投の山の上へかなり走り、行き着いたのは、コーヒーを育てて、時には開いているかもしれないコーヒー屋さん(友人でなければ絶対知らないでしょう)かな?と言う感じの所。

自家製の豆で丁寧に入れてもらったとてもすっきりした香り高いコーヒーを、風流な手造りらしきテラスでいただきました![下の写真]


こんな豊かな日々を送っている方に出会えたのも不思議な感じさえしました(仙人にでも会った気分)。


南投の市場(南投は農産物が豊かで野菜、果物の安いこと!住みたくなるほど)や美味しい所などなど、満喫させてもらいました。

別な機会には、前々から私が行きたいと思っていた阿里山にも連れて行ってもらいました。

南投から早朝に出かけ、1時間ほどかけて阿里山遊楽區(自然園のような所を台湾では遊楽區と言います)に到着。

台湾では遊楽區を歩く時は、高齢者は入場料を10元(40円)だけ払います。(入園料免除で保険料だけ)

素晴らしく整備されたコースには見所満載!歩いて、歩いて、山奥の神木を見たり(コースはいろいろあるので選びながら歩き進みます)。


乗りたいと思っていた山の電車にも乗り、本当に嬉しい限りです!



家族連れで花蓮への2泊のドライブ旅行に出かけ、川遊び、山歩き、海岸で石を見て回る、日本時代の製糖工場跡のアイスクリーム屋さん、本当にありとあらゆる所をしらみつぶしで遊び回る、こんなに観光するところがあるの?というほど隅々まで知り尽くしているタフな人たち。



うちの夫は根をあげて、コースを半分残して電車で帰っていきました。

この友人達と知り合っていなければ、絶対できなかってであろう体験を沢山することができました!

彼女はご主人共々とても健脚、自然が大好きな方たちなので、しょっちゅう山歩きのお誘いもしてもらい、とても美しい台湾の山の景色を見せてもらいました!

[雲海が見えた山頂の景色]


[白ショウジョウバカマの花にも出会いました❣️


山歩きのお誘いはいつも突然!「明日山に行くよ」とか、「後30分くらいであなたの家に着くから出かけよう!」と言う感じ。

多分、物見高い私でなければ、お誘い全部を受けることはできなかったかも、とも思います😅

台湾の山には、何百年という台湾檜、台湾紅檜、その他素晴らしい古木があり、それを近くで見ることができるように保護をしながら、階段や木道など立派に整備されているのが本当に素晴らしいと思います。

たくさんの保有林などを歩いてみて、
台湾は古木を愛する人たちにはたまらない所だと実感しています。

中でも、太平山の[棲蘭神木園區(区)]は勝手に入ることが許されない山で、入り口から専用のマイクロバスしか入れないようになっています。

あらかじめ申し込みをしておいての山歩きコース。
自家用車はバスの発車地点において、マイクロバス1台が一つのグループで、バス何台かが時間差で運行しているようです。

30分以上?も山の上まで入り(かなり崖の多い細い山道)、神木のコース入り口でバスから降りて、待っていた案内人に従って、説明を受けながら1時間ほど神木を見て回ります。

山の神木はしっかり保護される形で見学できるようになっていて、それぞれの箇所で丁寧な説明を受けます。回るコースは木道や階段など、綺麗に整備されています。

その神木の数々は、まさに神々しい雰囲気、言葉がわからずともその素晴らしさは伝わってきました。
思わず手を添えて、木の何かを吸収したいと思ってしまいました。


神木園の出口は入り口とは別になっていて、一方通行になっていました。

出口の休憩所で弁当が配られ、そこで温かいスープと共に食事をとってから迎えのマイクロバスで下山をします。

遊歩道まで直接入っていけないのはここだけでしたが、ここだけでなく、台湾の山は、人が歩きやすいように、そしてしっかり観光ができるように至るところが整備されているのには、とてもびっくりします。

そして、歩道の作り方には遊び心満載、芸術性があって、表現の自由が尊重されていると感じます。

[飛び石のように作られた素敵な歩道]
[人一人がようやく通れる吊り橋]

[木材を運び出した昔のレールが残っています。苔むしたレールは昔が偲ばれます。]

太平山だけでも遊歩道がいったい何か所あるでしょうか。私か行っただけでも5か所ほど。

自然豊かな台湾、そして、自然を愛する人々が山へ湖へ湿地へと好んで出かけて行きます。
私の家の近くにもき人々が好んで出かける人気の遊楽區が何か所かあります。

バードウォッチングにも2-3度連れて行ってもらいました。私はバードウォッチングは初心者です。

身近にある湿地帯や田んぼなどには、渡り鳥などいろいろな鳥が数多くいて、観察ができるところがあるのです。

[水を張った田んぼに鳥の群れが]


鳥にも詳しい友人ご夫妻!
名前を教えてもらえるので興味も湧いてきます。メモしながら、台湾の呼び名をグーグルで検索して日本名を調べたりしつつ、なかなか覚えるのも難しいです😅

このような自然の楽しみ方を知ることができて、まだまだ学ぶことの多い台湾の自然学びの日々です。


Sさんとは、他にも、あげればきりがないほど連れ立って歩き回っています。

そして洋裁が趣味の彼女とは、一緒に服を作ったりもしています。

台湾でできたかけがえのない朋友!

今、彼女は少し体調を崩していて、コロナ禍でもあり、行動を共にできなくて、寂しい限りです。


私の大事な台湾の朋友が1日も早く元気になりますよう❣️
願いを込めて彼女を思いつつ書きました。

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