台湾運転事情 驚いたり感心したり
ここは日本?と思うほど日本車がたくさん走っているので、なんとも馴染み深い光景です。
でも、実際運転してみると日本との交通事情の違い、人々の運転感覚の違いに驚かされることも多いです。
日本では直進車が優先しますが、台湾では、少し車間があったり、スピードを落としていると横の筋や駐車場などから一時停止もせず当たり前のように入ってくるのは怖い。
勇気があるなぁとか、運転に自信があるんだなぁとか感心してしまうことも。
多分冗談だと思いますが、台湾の友人に“台湾の人は信号は参考程度に見てるよ”と言われたこともあります。それだけ用心して走りなさいよということなんでしょう。
運転するときに怖いのはバイクの多さ、台湾のバイクの保有率は世界一とか、大きな通りではバイクの専用レーンも設けられていたり、路側帯にもバイク専用の駐車スペースも確保されていることからもそのことがよくわかります。
[右端の少し狭いレーンがバイク用レーン]
は車を持っていてもバイクは必需品のようです。他にもバイクそのもののようだけど免許証無しで乗れる手軽な電動自行車(電動自転車)もたくさん走っています。
通勤、通学、子供の送り迎えや買い物はバイクで動き回るのが手軽で便利、雨の日もカッパを着てひょいと乗ってと雨などものともしていません。
雨の多いところなので、カッパは座席下に常備していて、降り出したらバイクをちょっと止めてカッパを取り出して素早く着るのをよく目にします。
そのカッパの着方が面白い。前後逆に来ている人がほとんど、その方が前から吹き付ける雨を上手く受け流してくれるんですねー。
とても合理的!見ためなど関係ないという感じです。
親子で3-4人乗りや買い物の荷物も前にも後ろにも積み、足の置き場がないので宙に足をぶらつかせて乗っているのもよく見ます。
また大きな荷物でもとんでもなくはみ出させてうまく運んでいたり、小さな子供たちも前に立たせたり(台湾のバイクはスクータータイプ)後ろからも上手に捕まって乗っていて見ている方がドキドキです。
車の間を掻い潜ったり、我先に飛び出していくせいでしょうか車とぶつかっているバイク事故もよく見かけます。
バイク乗りのびっくり光景は話せばキリがないほどです。
台湾では踏切を通る時に一時停止する必要がないのも驚きでした。
日本では踏切は一時停止が身についているので、停まらずにそのまま通る時はドキドキしてしまいます。
台湾ではスピード取り締まりの光景はほとんど見たことがありません。
だからといって取り締まりがないかと言えば、全く違って一網打尽なのです。
それは至る所にカメラが設置されていて写真を撮り、しばらく経った頃にその証拠写真と共に違反切符が送られてきます!
これがスピード取締りのカメラ。
スピードを出して通った車を後ろからしっかり捉える。何日何時何分何処でとナンバープレートがはっきり写った写真付きで送られてきます。
でも、親切なことに、カメラが設置されている所の手前には“もうすぐカメラがあるよ”ということを知らせるカメラマークが(100mほど手前に)標示されています。
それでもいつの間にかスピードを出しすぎてる人はいるんですね。通知が届いて初めて違反をしたのだと気づき青くなるのです。
[これがもうすぐカメラがあるよ!
のマーク]
罰金は近くのコンビニで払えるのはちょっと気が楽?
台湾では住宅での駐車場は持たない場合も多く、家の近辺の道路に停めているのが普通です。
街中の買い物や食事など駐車場の無いところでは路側帯の白い駐車枠や駐車可能な白線の所に停めることができ、係員がしょっちゅう回って写真を撮りワイパーに料金券を挟んでいきます。時間が経てばさらに新たな料金券が挟まれていきます。
その料金支払いもコンビニです。
[すぐ下の写真は駐車券をワイパーに挟んでいる係員]
怖いのは駐車違反!
路上駐車だらけの台湾ですが、路側帯でも赤線のところは駐車禁止箇所、黄色線は一時停車のみ可など決まっています。
駐車禁止の場所での駐車違反車は何の通告もなく容赦なくレッカー車が持っていきます!
たった数分と思って停めても、運が悪ければ戻った時にもう車はそこにはないのです!
車が運ばれていってる所に車を受け取りに行き、レッカー代や罰金を支払ってから車を受け取ります。
そして高速道路は通行料金もとても安く(近距離圏は日本の1/10程度らしい)日常的によく使いますが、料金は車のフロントガラスの右下隅に小さなシール(台湾のETC [eTag])が貼ってある(下の写真)のを読み取り支払われる仕組みなので、高速の乗り降りは全く停車はしなくて済みます。
そのeTag内の残金が少なくなると通知が来るのでそれもコンビニで入金して補充します。
[日本のようにETCの装置はつける必要がなく、この “eTag”で]
台湾て何と合理的で進んだ国なんだろうとつくづく感心します。
また、休日など交通混雑の時は高速道路への乗り入れは信号で規制をしていることがあります。渋滞の列に途中割り込みなどがないよう警察官が交通整理をしています。
以前、このことを知らずに時間を逆算して空港へ向かっていたときにこの高速待ちの列にはまって青くなったことを思い出します。その時は幸い1時間ほどで高速に乗り入れることができ、後は割とスムーズに走れて事なきを得ました。
行楽から台北など都市部に帰る車が多くなる休日の夕方の時間は3名以上乗車していないと高速に乗り入れできないというような決まり事もあります。その時間帯にはかなりの人数の警察官が人数チェック、交通整理などにあたります。