私が、『自分の思いを伝えること』に怯えなくなったわけ
私の性格を一言であらわすと【慎重】。
自分の能力以上のことに手を出すという選択は、私の中にありませんでした。
失敗することは恥ずかしいことだ、と思っていました。
また、”間違える”ということを極端におそれており、
自分の意見を述べる、ということは学生のころからほとんどありませんでした。
そんな自分の慎重な性格は、そのまま自己肯定感を下げる原因でもありました。
何で私は、“チャレンジ”をしないんだろう。
失敗も成功もしないから、経験値もなく面白味のないやつだ。
そんな私が、とある市民講座に参加した時のこと。
とても優しいおばあちゃん先生が私の【存在】をまるっと受け入れ、
「失敗してもいいんですよ。間違えたっていいんです。」と何度も言ってくださったのです。
やわらかであたたかな声が、私の心臓のあたりをすぅっと包みこみました。
その瞬間、とても心地よかったのを覚えています。
そのおばあちゃん先生のおかげで、私はこう思えるようになりました。
失敗したからといって存在を否定されるわけじゃないんだ。
失敗しても、私は大丈夫なんだ、と。
“失敗する自分”に◯をつけました。
その後『失敗してもいいから、やってみる』の精神で、
これまで挑戦しなかったことにもチャレンジするようにしました。
例えば、
会議で意見を言うこと
人前で話してほしいというお願いを引き受けること。
慎重さの性格は変わりませんので、そこはじわりじわりと亀の歩みのごとくですが…
そう、“慎重な自分“にも◯をつけたのです。
そして◯をつけてチャレンジする機会が増えてくると…
気づけば自己肯定感が気にならなくなっていました。
どうやら自分の存在を否定していたのは自分だったようです。
気づけば簡単なこと。
簡単なことほど気づきにくい。
気づけて良かったです。