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海外移住生活2か月目:医療の現実!息子の骨折
こんにちは、えび子です。新学期の始まる直前の8月最終日に我が家の息子が家の階段から足を滑らせて転んでしまい、骨折しました・・・移民してきて2か月、ようやく健康保険証も発行されたというのに、カナダの医療体制の厳しさと友人の大切さを改めて実感する出来事でした。
「大丈夫かな?」と缶ジュースで冷やす
その日はいつも通りの平和な日だったのですが、息子が階段から落ちてしまいました。最初は「まぁ、大丈夫だろう」と思い、家にあった缶ジュースで足を冷やしておいたのですが、翌朝、息子は半べそをかきながら「痛い痛い」と訴えてきました。
まだ我が家にはファミリードクターがいません。カナダの医療システムでは、まずファミリードクターに登録し、どんな病気もファミリードクターで診断を受けた後、必要に応じて専門医に紹介される仕組みです。
移民前にこの情報はわかっていたので、日本から大量に薬を持ち込んでいましたが、外科については知識が乏しく、どうしていいか分からずにいました。
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10時間待ちの病院…?
焦りながらも、近くのwalk-inクリニックに連絡してみると、「10時間待ち」との回答が…。しかも、待ったところで診察できるかどうかも分からない状況でした。後から調べたところ、現在住んでいるバーナビーは、バンクーバーの中でも移民が急増している地域で、ファミリードクター登録が可能な医療機関がゼロというまぁまぁの医療崩壊地域。覚悟以上ですね!!
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薬局での心の葛藤
痛い痛いと泣いているどうにか息子を助けたい気持ちで、朝一番に薬局へ向かいました。勇気を振り絞って薬剤師さんに、「息子が階段から落ちて、たぶん足首を痛めているんだけど、薬のアドバイスくれない?」と尋ねてみたものの、返ってきたのは冷たい一言。「それは知らないわ。とりあえず、冷却するならこっちのコーナーね。さようなら。」
英語も拙く、主張もできず、途方に暮れる私…。結局、足首に巻ける冷却ジェルバンドを22ドルで購入し、帰宅しました。
久々の再会が救いの手に
こんな状況で、先日偶然にも20年ぶりに再会した高校の同級生K君のことを考えていました。K君はお医者さんで、この夏、バンクーバーに留学しに来ています。こんな、再会していきなり連絡したら迷惑よな。診療報酬も払えへんし。でもこれは本当にこまった・・・と藁にもすがる思いで彼とその奥さん、そして私たち夫婦のグループチャットに連絡。するとすぐに返信がありました。
彼はまず、「階段から落ちて、痛かったね」と息子の気持ちに寄り添ってくれて、本当に心が安らぎました。その後、落ちた高さ、経過時間、痛みの具体的な場所、息子の年齢・体重などを確認し、ビデオ通話で診断してくれました。涙
K君の素晴らしい診断
K君の診断では、足首の4か所ある、よく痛めやすい部分のうち1つにおそらくヒビが入っているとのこと。「レントゲンを撮っても処置は変わらないから、これからやることを教えるね」と、固定方法や必要な器具のAmazonリンクまで送ってくれました。
息子はK君と直接話すことで、顔がみるみる明るくなり、「原因がわからなくて、痛くて、怖かった。でも、K君と話して、原因がわかって、何をすればいいかもわかって安心した」と口にしていました。本当にありがたい存在でした。
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まとめ
カナダの医療は確かに移民には厳しいと感じる瞬間がありましたが、こうした経験を通じて、頼れる友人や家族の大切さを痛感しました。
これからも海外生活のリアルな体験を皆さんとシェアしていきたいと思います!