よむラジオ番外編 【14歳の未来地図について、あーちんに聞きました】
スイスイサクサク よむラジオの番外編です。
今回は、サクちゃんとその娘のあーちんの会話をお届けします。
わたしのここ数年のテーマ 14歳の未来地図について、現役の14歳 あーちんに話を聞きました。
サク:もう中2の夏休みなんて、はやいよねえ。
あーちん:そうだねえ。この調子だとあっという間に中学卒業だ。はやい。
サク:あのさ、早速だけど、わたしが前からずっと思ってることがあるんだけど、今日はそれについてあーちんの話をきかせてください。
あーちん:はーい。
サク:大人になってふりかえると、中2(14歳)のときに、もっといろいろなことを知りたかったなって思うの。将来の仕事のこととか、何も知らないのに、ある日とつぜん決めなきゃいけないのつらかったよなーって。あーちんも、もう学校で将来のことを話したりする?
あーちん:するね。職業体験に行ったり、アンケートとったり。
サク:ふーん。それは、生徒としてじゃなくて自分の将来のこととして、考えられる?
あーちん:んー、あんまり考えられないかなあ。
サク:そうだよねえ。
あーちん:でもあーちんの将来は、人の役にたって、好きなことができれば、はなまる。気楽にいきたいよ。
サク:よろこんでほしいっていうのは、昔からあるよね。絵も、自己表現で描きたいっていうより、描いてだれかによろこんでほしいというか。
あーちん:そうね。
サク:あーちんのその考えの延長線上にはなにも心配はしてないけど、おとなになってから「あ、そんな選択肢あったの?」「知らなかった」っていうのが、わたしはイヤだったんだよね。
あーちん:今のことを本当に好きだと思えてるから、もしそうやって知らないことがあったとしても、悔いはないよ。
サク:そうか、そのときそのときがベストだと思ってるから、それでいいと思うのか。
あーちん:そうかもしれないね。
サク:じゃあさ、こういうふうに生活したいとかのイメージはある?
あーちん:こう、なんか…ゆるくありたい。
サク:老後か!
あーちん:すでに老後。
わが家の教育は「自分で決める」クセをつけること
サク:おとなになるのはこわくない?
あーちん:別にこわくはないよ。
サク:わたしが14歳のころは、おとなになったら働いてお金を稼がないといけないの、こわかったな。早くおとなになりたいんだけど、仕事っていったいどんなのがあるか知らなかったから、まだ知らないっていうことが、いちばんこわかった気がする。
あーちん:うーん?
サク:そうか、あーちんはもうペット絵とかで稼いだことがあるんだよね。よろこんでもらえることを重ねていけば大丈夫っていうのが、実証済みなのか。(よむラジオの題字も、あーちんが描いてくれました)
あーちん:うん、だからかな、こわくなーい。
サク:そうかー。すごいなー。若いうちの環境と経験ってほんとうに大事だね。環境っていうのは、たとえばどこで友達つくるかとかもそうで、小学校のときと、今の学校とですでにちがうでしょ。
あーちん:うん。友達がちがうと、考え方とかもぜんぜんちがうんだよね。
サク:そういうひとつずつの選択と決定で、その先が全部変わってくるんだよ。
あーちん:単純なことなのにね。ちょっとした選択で全部変わるんだね。
サク:そうそう。じつはぜんぶ選択なんだよね。だからもう今から大人への道はすでにはじまっていて、いまの選択ってすごく大事だと思うんだよね。
あーちん:そうか、そうだよね。ねえ、大人になるのが怖い人は、これが怖いのかしら。
サク:これって?
あーちん:自分で選んだことですべて変わる、ってこと。
サク:ああ、決めなきゃいけないのがこわいのはそうかもね。おとなでもそうだよ。だからそういう人は、ひとのせいにしちゃうの。社会のせいとか。ほんとは全部自分で決めていいのに。
あーちん:ふーむ。でもなんか、あーちんはそれは大丈夫な気がする。
サク:わたしもそう思うよ。大丈夫だよ。ちいさい時からわたしのスパルタで「じぶんで決めて」っていわれ続けてきたからね。
あーちん:たしかに。あれスパルタだったんだ。
サク:クセだからね、すべては。わたしが姿勢にうるさいのも同じだよ。
あーちん:それなんか300回くらい聞いたものw
サク:13年間言ったから、もう大丈夫でしょう。
あーちん:うん、大丈夫だね。
中2ですでに老後の目線をもつ あーちん
サク:先のことを見せてあげるのは大人の役目だとは思うけど、先のことを見ていても、今のことを見ていても、ひとのせいにしないで自分で決められれば、それでいい気もするな。
あーちん:いい結論だね、すごく。そう言われると安心。
サク:でもわたしは一応おとなだし、いろんなひとを見てきたから、このひとはすごいなーっていうひとの話を聞くと、やっぱり周りにいるひともすごくてさ、だから環境づくりも大事だなとも思うんだよ。
あーちん:ママちんとあーちんの周りもだいぶすごいけどね。
サク:それはそうだね。ありがたいよね。それも、環境を選んでつくってきたからね。偶然にみえて、じつは決めてることなんだよ。
あーちん:そうだよね。あのとき「くまお」を描いていなかったら、ぜんぶちがってたね。
サク:13歳ですでに人生ふりかえれる人いないよw
あーちん:老後だからねw
あーちん in New York?
サク:あーちんは海外に行きたいと思う?
あーちん:うーん、行くとしても日本で積み重ねてからっていうイメージがあるけど。
サク:でもさ、日本にいても、高校でも大学でも時間とお金をつかうから、それならいっそどこでもいいと思うよ。英語ができるようになるし、海外に仕事しにいくよりもハードル低いよね。
あーちん:それもそうかー。
サク:2年後くらいに、あーちんがひょいとニューヨークにでも行ったら、わたしも一緒にいこうかな。どこでもいいけど。
あーちん:ニューヨークいいねえ。
サク:なんかおもしろい人にたくさん会いたいよね、生きてるうちに。
あーちん:あーちんは、おいしいものがあればどこでも。
サク:おいしいもの・・・!それ大事すぎるね。
あーちん:うんうん。おいしいもの、大事!
(今日のエンディング曲:くるり「言葉はさんかく こころは四角」)