新年の抱負がたてられなくて思い出した、キャラクターとパーソナリティーのこと

今年もまた、新年の抱負がたてられない。
新年の抱負だけではなく、今まで目標というものをたてたことがない。良いとか悪いとかではなくて、できないのだ。

20代の頃に「行き先を決めなくても、いつも目の前でいいにおいのする方を選べば、最終的に自分の好きな道に進むことになるんじゃないか」と言って周りの大人に怒られた。
今は、さすがに自分の狭い視野に見えたものだけで決めるのがいいとは思わないけれど、それでも未来の自分に期待をするということができない。
なんでかしらねと思っていたら、ある話を思い出した。

カフエマメヒコの井川さんとクルミドコーヒーの影山さんのラジオ「マメクルラジオ」でわたしが大好きな回がある。

それは、持って生まれた、もともとこうであるという「キャラクター」で進む井川さんと、目標をクリアしていく後天的な努力で何かになる「パーソナリティー」を重ねて進む影山さんがお互いを客観的に見た話だった。

キャラクターで進む人は(わたしも完全にこちら)、ダメなもんはダメだから、しょうがないからダメなりに楽しもうぜと、ダメなことに傷つきながら「私みたいになりたいと言っても無理だよ。あなたは私じゃないから、そういうふうに生まれていないから」と自分だけの道をひたすら進む。

パーソナリティーで進む人の、努力で何者かになれるんだというのを見て、夢や目標に希望を持てる羨ましさがある。

だけど、そのパーソナリティーでその下にあるキャラクターは凌げないと信じているので、夢や目標で先を見るよりも、過去に戻ってこどもの頃に夢中になったこととか、どんなこどもだったのかを思い出した方がいいんじゃないのと思ってしまう。

わたしの目標の立てられなさは、キャラクター全開の証かもしれないなと思った。

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桜林 直子(サクちゃん)
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