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シングルマザーは、もう恋なんてしないなんて言わないとダメ?ぜったい?

「サクちゃんは再婚しないんですか?」と聞かれて、「いや、こっちが聞きたいよね!」と答えること山のごとし。

わたし、再婚しないんですか?

25歳くらいで離婚して、独身歴、早12年。
20代のうちは、あーちん(娘)も小さくてそれどころではなかったのもあって、「再婚する」という選択肢を少しももっていなかった。
同年代の男性が、敢えてのバツイチ子持ちを選ぶとはとても思えなかったし、実際そんな人が現れることはなかった。(もちろん、どんな状況でも選ばれる人は選ばれるんですけどね!!!)


男性どころか、20代後半の、仕事も遊びも全力の世界と自分の毎日は交わることはなく、まったく別の層に生きていると感じていた。


30代になって、バツイチの男友達と飲みながら「どうして自分たちは再婚できないのか会議」をしていた。

ある有名な心理テストで、まず「じぶんの望む相手の条件」を3つあげる。そしてその3つの条件を持ち合わせたAさんとBさんが現れたとき、じぶんはなぜかAさんのほうを選んだ。その理由はなにか、というのがある。

友人は3つの条件を「よく笑う、ごはんをおいしそうに食べる、話していて落ちつく」などとあげ、Aさんを選んだ理由は「Aさんは料理ができた」だった。
その4つ目の条件こそが、実はじぶんが相手にいちばん望むことなんだって。というテストだった。

続いてわたしも条件を考えてみた。けれど、考えても考えても、何ひとつ出てこない。ありすぎて選べないのではなくて、まったく見えない。

そしてわかったことは、わたしは「目の前にいる人に対して、自分がどう感じるか」でしか判断していないから、まだ見ぬ誰かを想定することができない。もしも話がまったくできない。ということだった。

その、毎回不毛なやりとりでしかない会議のなかで、ひとつの答えがでた。
「それだ!わたしがだめなの、それだ!」

どんな人がいいのか自分で見えていないということは、探していないのと同じだ。
「ウォーリーをさがせ!」で、ウォーリーの「丸メガネに赤いボーダーに青いズボン」という特徴を知らずに、ただたくさんの人を眺めているだけなのと同じだ。そりゃいないはずだ。
バツイチもシングルマザーも、関係なかった!


大急ぎで全力で、自分はどんな相手を望んでいるのかを考えた。

そして出た、わたしのはじめてで唯一の条件は「わたしのことが好きな人」だった。

そんなの誰だってそうでしょ、と呆れられたけれど、それがわたしには当たり前じゃなかったのだ。
こどものころから父との関係をこじらせていたわたしは、「男のひとが自分のことを好き」ということがあるはずがなない、と思ってしまう残念な傾向があったので、過去に数人の恋人がいたにもかかわらず、おそらく完全にはその呪縛から逃れられていなかったんだと気がついた。

「だれかいい人、いないかなー」ではなくて「いい人、いる気がしない」と思っていたのだ。その願いを叶えるかのごとく、自分を正解にするために、扉を閉ざしていたのかもしれない。

しかし、その唯一の条件を見つけたわたしは、強い。
わたしのことを好きだと言う人がいたら「見る目あるじゃん」とベタ褒めして受け入れたい。


そして恋愛ではなくて再婚、ということなら補足すると、2個目の条件は「わたしとあーちんの仲間になりたい人」だ。
養ってもらいたい、とか、あーちんの父親として、などは少しも望まない。「楽しそうだから仲間に入れて〜」という人が現れたら最高だな、と思う。

「ふたりが楽しそうすぎて入り込むスキマがない。男の人なんていらないように見える」とよく言われるけれど、そんなことはない、仲間は多い方がいい。
あーちんは、わたしのことが好きな人ならどんなひとでも仲間になれると思う。「ママちん好き仲間」として。


恥をすてて書き出すデトックスとして書いていたこれまでの文章、恋愛関係はさすがにはずかしくて躊躇したけれど、なぜ書いたかというと、これが長い長い自己紹介を引っさげた、わたしの婚活だからです!!!

ピンときた人、カモン!いや待って、やっぱり急に会いに来られたら怖いので、来ないで!(ふりだしに戻る)

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桜林 直子(サクちゃん)
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