自分を観察するための4つのリスト
「やりたいことがないんだけど、どうしたらいいの?」
あちこちでそんな話を聞いてきました。そんなとき、その都度何度も話してきたことを、ひとつにまとめておこうと思い、マガジン「自分を知る」ワークブックをつくっています。
序章はこちらです。
今日は、これからやるのがいったいどんなワークなのかを書きます。
「自分を知る」というと自分の思いに向き合うことを想像しますが、内側に向き合うだけでは自分の範囲からは出られないし、むしろ思い込みの沼を深める可能性もあります。自分のことは自分が一番よくわからないからね。
では、どうやって知るのかというと、
「自分はこうだ」と思い込んでいるものを、「ほんとうにそうかな?」「なんでかな?」と解きほぐし、細かく分けながら、改めて見直します。「自分でもよくわからない」という部分を、角度を変えながらよく見直します。
不安や不満も、内側でグルグルもやもやしたかたまりのままではなく、外から他人事のように観察すると、同じ「ある」でも、見え方が変わります。内視鏡のように内側だけを見つめずに、ドローンのように客観的にみることが必要なのですね。
今回のワークでは、4つのテーマにわけて自分のことを観察し、書き出す作業をします。
誰かと一緒に書いたものを見せ合いながら、補足していくのもいいですね(いちばんの自己紹介になるので、きっとより仲良くなれます)。
では、はじめに、4つのテーマについてサラッと紹介します。
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ワーク1:感情を知る
好きなこと/うれしいこと/したいこと/楽しいこと
嫌なこと/苦手なこと/避けたいこと/苦痛なこと
を書き出す。
・自分がアガるポイントとサガるポイントを書き出し、知る。
ワーク2:性格や性質を知る
もともともっている自分の性格や性質を書きだす。
・変えられない持ち物を書き出し、知る。
ワーク3:できることを知る
できることを書き出す。
さらに、できるけどいやなこと/できるしやってもいいこと、に分ける。
・なるべく細分化して、自分の持ち物を書き出し、知る。
ワーク4:生活を知る
時間とお金の使い方について、現状を書き出す。
その後、希望や願望/不満を書き出す。
・限られたものの使い道や優先順位を考え、知る。
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以上の4つのワークです。
今後、それぞれのワークについてひとつずつポイントを書いていきます。それに関連した「よくある失敗」「わたしの場合」などを交えながら進めていくつもりです。
4つのリストを書いてみると、おそらく、出て来やすい項目と、出てこない項目があるはずです。書けなくてストップしてしまうこともあります。
一気に書いて完成させるのが目的ではなく、4つを同時進行である程度の時間をかけて書き続けることが重要です。ひとつのリストに書いたことから別のリストに書けることが見つかり、つながり、循環していきます。
書き続けていると、ノートに向かっているときだけでなく、出来事や他人のことも、この4つの視点で見えるようになってきます。たとえば、いやな出来事があったときも、そこから「お、これは性質に書き加えよう」などとリストに書く項目を見つけられるようになります。
「考える」が「悩む」になってしまう人や、いったい何から考えればいいかわからない人は、考える前にまず「観察」をするといいです。観察の視点を得ると、過去の出来事や感情も、今までとちがう捉え方ができるようになります。物語を編集し直すというイメージです。
それでは、次回はさっそく「感情を知る」のワークをはじめましょう。
ではまたね〜!
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