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SAC about YODAN

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2016年5月の記事一覧

かないくんとあーちんとあの子

さっき、本棚の「かないくん」と目があって、読んだ。 この絵本は、谷川俊太郎さんの文と松本大洋さんの絵でできた「死」をテーマにしたもので、ときどき読みかえしては考える1冊なのだけど、もうひとつ、この絵本を読むと思いだすことがある。 ちょうど2年前の今ごろ、「かないくん展」という展示をやっていた。 「かないくん展」は、ほぼ日が主催だったので、あーちんも企画展示のための協力をさせていただいた。 それは「死ぬとどうなるの?」という質問を、こどもにインタビューした映像を流すとい

拝啓、ブスだったわたしへ

学生のときのことを思いだすと、すきだった先生のことよりも、きらいだった先生のことをよくおぼえている。すかれたひとのことよりも、きらわれたひとのことをよくおぼえている。 すきなことではなくて、きらいなことが同じひとと結婚するとうまくいくんだって、などという話もある。 きらいなことというのは、つよく意識しているという意味で、すきなことと同じだけ(もしかしたらそれよりもつよいかもしれない)影響力がある。 このごろわたしが「きらい」と反応してしまうことは、最近よく目にすることば

とはいえ Try Everything(「ズートピア」を観て)

映画「ズートピア」を観た。 いやーすごい。 多角度から観れて、どんなひとでも楽しめるのだけど、これをうさぎを主人公にアニメの動物たちで表現するの、すごい。 テーマの押し付けがましさがないし、むしろ「夢はあきらめなければ叶うよ」というダミーのテーマのような見せかたで、そのうしろにある重い問題定義を軽くしているようにも思えた。 そして「意識のない偏見や差別」を、「よくない」「やめよう」というさらなる「偏見」で止めず、善悪や敵味方の不確かさで、線を引くこと、または引かないこと