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夏のカケラが落ちてくる☆

真夏に降る雪。

そう、雪だったら良かったのかもしれない。
夏に降るはずのない雪が
チラチラと空から舞い落ちてくる。

けれどその願いはいつも、はかない雪のようにとけていった。

実際は、雪ではなく、氷なのです・・・。


夏、我が家のリビングのエアコンからは時々、氷が飛んでくる。

ヒー、カラカラカラ!と聞きなれない音とともに。

その透明なカケラを拾ってみると、

まるで水晶のように見え、でも冷たくて、

そんなことを考えているそばから、じわじわと溶けていく。

氷が飛んでくるという事は当然、水もしたたり落ちてくることが。

そしてエアコンの下にはソファが置いてあって、

ちょうどひじ置きの部分に水が落ちてくるので、

応急処置でその部分にはタオルを敷いておいた。

ひじ置きの部分が木製でなくて良かった・・・。

時々のことなので、ソファをどけて壁を確認したけれど壁紙は何ともない。

ただソファをどけてしまうと床に直接水が落ちてしまうことになるので

レイアウトを変えたくなってもソファは動かせない。

応急処置と言いながら、タオルを交換するだけのお手軽さと、

夏だけということでついつい5年ほどは経過したと思う。


3年くらい前にエアコンのお掃除をしてもらった。

そのお掃除の方曰く、

どこのメーカーのエアコンでも結露は絶対にしてしまうとのこと。

吹き出し口の羽の内側に結露テープを貼ると少しは抑えられるかも

とのアドバイスをいただく。

やらなかったけれど(笑)。

そもそもエアコンの掃除を頼んだのは、エアコンの効きがあまりよくないなと思ったから。

ここ数年、夏が暑すぎる。


うちにはリビング・ダイニング・キッチンの、

真ん中にあたるダイニングの真上に吹き抜けがあって、

リビングからのエアコンの冷風が

真ん中の吹き抜けからモアモアと降りてくる夏の熱い空気に負け、

キッチン側まで届いていない模様。

キッチンには私がいる。暑い・・・。

冬は逆にエアコンの温風が吹き抜けに吸い取られてしまっているようで、

やはり端のキッチンまで届かない。

キッチンには私がいる。寒い・・・。

ただし、昼間はその明るさのお陰で冬でも部屋は暖かい。

仕方がないので、キッチン側にファンヒーターを置いていて、

そしてこの一台だけで部屋全体が暖まる。

やっぱり冬は足元から暖めるのが早いようだ。


そして、5月から11月にかけては吹き抜けの窓からの日差しが眩しい・・・。

勤めている頃は気づかなかったけれど、昼間も家でご飯を食べるようになって初めて気がついた。

日中は眩しくて、座っていられない。

摺りガラスのようにはなっているけれど、

光は通すし、熱を帯びている。

それで、一時期吹き抜けに白い布地を渡らせて

カーテンの開閉に合わせて閉じたり開いたりできるようにした。

天空に浮かぶ白い生地は、

日中はまるでヨットの帆のようにも見えるけれど、

夜はカーテンと共に閉じられるので

何の風情も感じられない。


そして吹き抜けを密閉しているわけではないので、

やはり冷暖房はあまり効かないね・・・とのことで

紆余曲折の末、とうとう障子紙で塞いでしまった。

ただどうにも見栄えが悪い。

ハウスメーカーに相談して、新築10年目にしてようやく

吹き抜けの窓にロールカーテンを付けた。

眩しさは解消されて快適になった。

期待した冷暖房の効きにはあまり効果は無いことも分かった・・・。

そして今年も氷が飛んでくる。

とうとうこの夏、エアコンを電気屋さんに見に行った。

電気屋さん曰く、エアコンから氷が飛ぶなんて初めて聞いたとのこと。

水も普通は外に排出されるようになっているとのこと。

事情を説明すると、33畳用のエアコンをオススメされた。

10年前にはまだこの容量の物はなかったらしく、

家庭用のエアコンで今販売されている中で一番大きいものだそう。

実際の広さよりずいぶん大きいし、大げさのようにも思えたけれど

食事を取りに一度電気屋さんを出て、昼食を食べながら私も夫も

もう決めていた。なので、

パナソニック・日立・三菱のどれにするかだけを考えた。

店員さんも、まさか買うとは思っていなかったと思う。

でも買った(笑)。

下手に部屋のサイズに合わせたエアコンを買って、

やっぱり暑い~となった方が勿体ないから。

多分、吹き抜けがなかったら逆に、6畳用のものでも十分だったかもしれない。

吹き抜けを完全に塞ぐことを提案されたこともあったけれど、

これには深い理由があって、私たちはその選択はしなかった。


そして取り付け工事。

エアコンの取り付け工事屋さん曰く、それは結露ではないとのこと。

結露なら壁をつたって水が落ちるとのこと。

エアコン内部からということは結露ではなく、中の部品、

ボックスが壊れていると思うとのことだった。

そして、こんな大きなエアコン付ける人はいないと笑っていた。

ちなみに6畳くらいの個室につけるなら、「ヤ〇ダモデル」など

電気屋さんが出している一番安いモデルで十分だそう。

色々お掃除機能やらなんやらついていればいるほど、故障しやすく、

お掃除の時の値段も上がるので、個室につけるなら一番安い物を、と教えてもらう。

なるほど、とメモメモ。

お掃除の方、電気屋の店員さん、工事の人、共通して全員に言われたのは

「氷が飛んでくるなんて聞いたことがない」

ということ。

皆、首を傾げていた。


33畳用のエアコンをつけてみた結果ですが、

キッチンまでエアコンの風が届きます!

じゃないと困るけれど(笑)。

良かった~!!

そして、エアコン工事のためにソファを前に移動したら

絵本を読む機会が増えたという話に繋がります♪



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