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山登り人生VOL301祖母縦走退却し涌蓋山に転進
1969年9月23日から記録を始めた山日記を振り返っています。
2023年3月29日シリーズ「山登り人生」の投稿を始めもう一年経ちました。
ブログ自体は2021年9月1日から957回目の連続投稿を継続しています。
私36歳。奥様36歳、長女11歳、長男10歳、次男6歳の頃の山登りです。
昭和60年度の山行は28回56日と月2回ペースになった。
アマチュア無線開局以来、
山に出掛けてはQSOと周りは迷惑でしたでしょう。
山でも家でもQSOに明け暮れていました。
No419祖母縦走中止し涌蓋山へ
昭和61年2月8∼11日
T先生夫妻、Eさんと私
08日佐世保16:30⇒23:00尾平
09日出発8:25→12:00宮原13:00→九合目小屋14:20→
14:50祖母山16:00→小屋
10日出発7:00→祖母山→天狗岩(縦走中止)→黒金尾根→尾平⇒ひぜん湯
阿蘇松ケ尾谷へ行きたかったが相手がいない。
T君との祖母傾縦走も考えたが、酒が呑めるT先生グループに参加した。
車道は雪も無く、順調に尾平まで入れた。
路面は凍結しており、かなり冷え込むようだ。
車中呑み過ぎたのか、夜中具合が悪かった。
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9日、奥岳川の流れもトロになっている場所は氷結している。
吊橋を渡って宮の原コースを採る。
林道に出て山路に入るのを間違って、
途中藪漕ぎとなったが大した苦労もなく正しいルートに出た。
3P程から雪も多くなり、稜線の宮原では白銀の世界でトレースはない。朝、眺めた祖母山は八合目以上は霧氷であったが、
昼も回り大分落ちてしまったようだ。
馬の背でもゆっくり休憩して、雪に囲まれた山小屋に到着した。
水場は凍っており、水は雪を溶かさなければならない。
快晴で山頂からの展望は最高、
T先生夫妻は早く下ったが、1時間程QSOして小屋に戻る。
単独行者(名古屋・精神科医師中川氏)も合流して、楽しい夕食となる。
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10日、単独行者と一緒に行動する。
朝は曇っていたが、素晴らしい天気となる。
30分もするとトレースはなくなりラッセルとなる。
クマザサを踏み抜くと腰までのラッセルである。
これでは到底無理と尾平越までの予定は中止して、
黒金尾根から下ることにした。
天狗岩でのんびり過ごす。
下り始め暫くトレースもなく心配したが、
高度を下げるにして雪も少なくなり最後は無くなって川上渓谷へ。
ここも良く凍っている。
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ひぜん湯の温もりを求めて移動。
ここでも楽しい夕食が始まった。
涌蓋山登山
11日出発8:00→10:10涌蓋山頂10:30→12:10ひぜん湯
一面の銀世界に驚いて元気が出て来る。
膝の調子が悪いT先生を残し4名で出発する。
小雪がちらつき、ガスがかかってルートがはっきりしない。
雪原を上へ上へと登って行く。
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雪も締まって気持ちが良い。青空が現れホットする。
雪原は光り、アルプスを思わせる。
ミソコブシの方には雪庇も確認でき春山と錯覚する光景である。
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振り返る九重連山は一面の雪に湯煙が立ち昇り、
三俣山には雪煙が舞い上がり、
青空とのコントラストは私達をロマンチストにさせてくれた。
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頂上は雲の中。遠来の彼のため晴れないものかと粘ってみたが、その気配もなく下山した。
雪に酒に満足した山行だった。
運転も年配の二方に任せきりだった。
感謝、感謝。
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