六郎ノヨ-001
「おい!ロク!!」
「あ、はい」
「8番のオーダー受けたのお前だろが!?」
「はち・・・、は、はい」
「通ってねぇ、ってよ!!」
「え、あ、はい」
ボクは、六郎と呼ばれている。こういうことはよくおこる。僕は確かにオーダーを通したのだけど、通ってないと言われる。もしくは、その逆。また、このことだ。先輩はそれがなんで起こっているのかには興味を示さない。僕に興味がないのだと思う。僕も先輩に興味ない。もっと言うと・・・
「おい!」
「あ、は、はい」
「いや、なんでもない」
またこれだ。言いたいことがあれば言えばいい。なのに、なぜか途中でやめる。やめんなよ、って思う。
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