表現を圧制しようとするオタク
社会学者の津田正太郎さんが、銀英伝について
といったつぶやきをしたところ、実際に炎上してしまった(させられた)ということが起きた。
アクセス数を上げたくないのでリンクしませんが、漫画家の平野耕太さんの津田さんに対する批判を中心に取り上げたtogetterまとめが作られ、これを犬笛として、はてなブックマークなどに広がり炎上したという経緯。その説明文は以下引用。
社会学者達は萌え絵を焼いたら、次は”ジェンダガーと”銀英伝を焼きに来ました。 社会学者やフェミニスト、ポリコレ賛成派達は、自分達で作品を作らず、自分達の価値観に合わない他者の作品を蹂躙し、自分達の価値観に矯正させることしか考えてません。 ”社会学者は馬鹿の代名詞”という実証例がまた1ページ。
津田さんの意見に対して、一個人として節度を持ち反論なりするのは私は問題と思いませんし、そういった直接来た意見に対しては津田さんはなるべく丁寧に対応しています。問題なのは、炎上させようと意図を持った人々が集団的に徒党を組んで攻撃している行為で、これは端的に異常だと感じます。
このまとめ主は、アンチフェミ、反ポリコレでそこそこ有名らしいですが、説明文だけでヤバい人だと察知し、叩きに乗るべきではないというのが良識のある大人の態度であるべきで、度を越した攻撃自体が表現の自由に対する圧力になってしまっており、抑圧を生むことを懸念します。
まあ、最近Netflixで公開された「キューティーズ!」に対する批判や配信停止を求める運動は疑問で、ポスターに対する批判は妥当としても、作品を見ずに作品内のセクシーなダンスのみを取り上げたような批判はクソで、だったら04年のエコールの方が余計アウトだろ!と思ったりしますが、より広く世界的に公開される違いもあり、児童ポルノにかなり厳しい国などからの批判は仕方ないかという面も。
基本的にケースバイケースで都度判断すべきで、製作側がそれに応える義務はないにしても、どう受け止め対応するかも製作側の判断なので、外野があまりどうこう言う話ではないと考えています。
少し逸れますが、オタクの異常性を常日頃から批判しており、オタクを打ち砕くような作品を作ろうとしている山本寛監督も、こういった件に限ってはオタクと同じ立場でフェミニストやポリコレを批判しているのが悩ましいところで、自身が受けてきたような理不尽なクレームと一緒くたにすべきではないし、アンチフェミ・反ポリコレは監督のアンチと同種の人々であることを多少は認識して頂きたいなと思うところ。
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