ハッシュチェーン→ブロックチェーンへ
はじめに
今回取り上げていく内容は
・ハッシュチェーンからブロックチェーンへの拡張
についてざっくり簡単にメモ的な感じで書いていきたいとおもいます。
前回の投稿でハッシュチェーンについて書いているのでそちらも併せて読むとわかりやすいかも。
ハッシュチェーンの課題
ハッシュチェーンを使用すれば、任意のデータの存在や前後関係を定義することができます。
これをP2P方式のシステムで活用するには、以下のような課題があります。
・複数のノードが参加するP2Pネットワークで全てのノードが常に最新のタイムスタンプを参照しなければならない。
・あるノードが過去のデータを改ざんした際に、改ざんを検知したり改ざんデータを拒否しなければならない。
ハッシュチェーンでは、上記2点の課題を解決することはできません。
これを実用レベルまで解決した技術がまさにブロックチェーンです。
ブロックチェーンでは前者の課題に対して、全てのデータを常に全てのノードで共有するのではなく、複数のデータをまとめた「ブロック」という単位で共有します。
このブロックの生成に使われている技術を「マークルツリー」と言います。
また、後者の課題に対しては「Proof of Work」という仕組みが使われています。
「マークルツリー」と「Proof of Work」についてはまた別の記事でかいていきます。