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people in their 20's
小さい頃は雑誌や映画のお姉さんに憧れて早く大人になりたいと思っていた。
明らかにサイズの合わないお母さんのハイヒールを履いて、近所を散歩するのが好きだった。コツコツと響くあのヒールの音が可憐で心地よくて、映画のあの人になれた気がした。
私の人生はいつかドラマチックで、ロマンチックなことが起こるとあの頃の私は本気で思っていて。何かすごいことを成し遂げて、キラキラしてる自分を想像していた。
(多分キ
正しいとか正解とか親切とか
私の友達は苦労が多い子で、会う度に彼女の気持ちに寄り添うけれど、彼女の悲しみや苦しさは計り知れない。会う度自分の無力さを思い知らされる。
一緒にいて楽しくお話しして、お酒を飲んで、辛かったと言われる前に辛かったね。と言ってあげること。私にできることはそれくらいしかない。彼女には守り抜かなくてはならないものが沢山あって、大切な人。大好きな人。がいて、その人達が彼女の苦しみの根元だったとしてもそこは否
どうしたって忘れられないから。
前に進むことだけが正義だと思っていた。
でも、時には後ろを振り返ったり、立ち止まって近くの人に寄りかかったり。それが自分を守るのに必要な時間だったと知った。
タイミングや近道なんて人それぞれだし、そもそもそんなものないのかもしれない。
無理に忘れなくてもいいやと思った。彼の存在が私の中から少しずつ、本当に、少しずつ、薄れていくのを気長に待ってみることにする。でもちょっとだけ(ほんとはすっごく)会