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[Lilygo T-SIM7080G-S3]を選んだ話

あまり日本ではメジャーではないと思われるLilygo社製の開発ボードを触ったので、備忘録を置いておきます。

概要

SIMCOM社製のSIM7080GとESP32-WROOM、そして生セル用のバッテリーホルダーが搭載されています。GPSとIoT用通信、ある程度の単独稼働できる電池がオール・イン・ワンされているのでこれがあれば大抵のことは触れるかなと思ってポチりました。

■可能な通信方法
Wi-Fi : b/g/n
Bluetooth 5.0
I2C,SPI,UART,SDIO,I2S,CAN
■対応カード
SIMカード、TFカード

なぜ、これなのか

 日本国内で、マイコン初学者が入門機として触りやすいものに、M5Stack社の商品があります。M5Stack製品にも同じくLTE通信用の追加製品があり、そこに採用されているのがSIMCOM社の7080Gモジュール。このため先駆者の文献が比較的多く探し当てられるということから、7080Gモジュールを搭載している製品くくりで、この製品に当たりました。
 特にATコマンドを今回始めて使いますという方には、Googleで「ATコマンド」単体よりも「7080G ATコマンド」と検索するほうが有効なサイトにHITすることが多かったので、大幅な時間短縮になると思います。

公式サイトのスペック表も日本語化で概ね把握可能。
CAT(カテゴリ)の和訳は「猫」らしい

入手方法

日本Amazon、Lilygoの公式サイト、AliExpressなど、割と幅広い販路から購入できます。私は公式から2つ購入。概ね2週間で届きました。

なお、2024/11現在の価格は以下の通り。
公式サイト:29.6$(160円/$換算で4736円)
アリエク:5823円
日本Amazon:10994円

技適マーク

搭載チップ上に刻印されています。下記ように、以前は無いこともあったようですがLilygo側で対応してくれたようです。Lilygo、ちゃんとしてる。

内容物

以下のセットが、みやこ昆布くらいのケースに入って送られてきます。
必要最低限にして充分。GPSは屋内や雨戸の内側だと受信しませんので、屋外か窓際での開発を推奨します。

ドキュメント関連

開発ボードの常ですが、詳細なドキュメントやリファレンスマニュアルなどはGITHUBで公開されています。
開発環境に馴染みのない方は、急に英語ばかりの見慣れない画面が出てくると思いますが、ブラウザのページ翻訳機能などを使って、少し頑張ってみてください。概ね大事なことは、最初のページにまとめて書いてあります。

 私も初学者以前の段階ではここを結構読み飛ばしていましたが、ある程度読めるほうがスムーズに扱えるようになります。例えばShellフォルダの中には3Dプリンタ用の参考データが入っていたりして、面白いです。

 大体のところはこんな感じです。
現物が手元に届いたら、GitHubを見ながら触ることになります。次回はGitHubの見方について触れていこうと思います。

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