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LINE Notify恩恵と終了の衝撃
2024年11月中旬。唐突に入ってきた通知は衝撃的でした。
"LINE Notify サービス終了のおしらせ"
Webで裏を取ると、10月の頭には発表されていたようですが、LINE Notifyのアカウントからメッセージがあるまで気が付きませんでした。
大半の人には「ふぅ~ん」な話ですが、この仕組みを使って身内用のツールなり、ビジネスツールへの組込みなりされてる方も少なからずいるのではないでしょうか。
私は前者でした。仮にサービス展開してたら、こんなnote書いてる余裕はなかったので不幸中の幸いです。
■LINEは公式のAPIを推しますが
一言でいうと、個人のおもちゃにはかなり高価です。
少し前にAPIの無料枠がかなり改悪され、IT界隈の一部では不満の声が上がっていましたね。ここにきて本格的に、金にならない個人ユーザーをふるい落としにきたというのが率直な感想です。
私の場合は5,6人で使う身内用のシステムで毎月500通前後のメッセージを利用しています。一人約100通/月の概算ですが、ライトプランへ移行すると年間6万円。年間約1万円ってきくと、結構金額に圧がありますね。結構奇跡的に40人が使って割り勘でも一人1500円。集金が大変。もっとも、そこまでユーザーが増えれば個人ユーザーではないですね。
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■LINENotifyは素晴らしかったので
溢れ出る不満も、裏を返せばそれだけ素晴らしい唯一無二のサービスだったということだと思います。
1.LINEという偉業をなしたプラットフォーム
LINEを使っていないユーザーは少数派になり、今や70代の人でも「LINEで」で通じるところまで来ました。文章と映像を受け取るという行為が、老若男女問わず同じプラットフォーム上で可能な時代を作ったのは、もはやLINEの偉業といっても過言ではないと思っています。
2.個人でプッシュ通知の圧倒的通知力を使えた
多くのSNSは情報を広く発信する、拡散型ネットワークを形成していますが、逆に範囲や個人を限定しているのがLINEの利点。例えばマンションの宅配ボックスに荷物が入ったお知らせや防犯感メラの動体検知通知は拡散せずにカスタムされた身内だけで受信したいですよね。
これを簡単なコードだけで、誰もが即時気がつくプッシュ通知を限定して出せるのがLINE Notifyの素晴らしい点の一つでした。
3.あらゆる通知モニターを兼用できるIoTの大親友
センサーシステムの最も面倒な特徴は、常時稼働が必要なことです。安定した電源や場所、保守体制とコストは様々。しかし、LineNotifyに連動するとスマホがモニターになり、常時稼働を考えるのはセンサーと通信だけになります。スマホの電源を切る人ってあまりいませんしね。
仮に複数のシステムがあったとしても、システム名・詳細ページへのURLを貼ったメッセージにするだけで、全システムのモニタに兼用できます。
あらゆる監視結果をスマホ、LINE1つに簡単に集約できるのは、個人でIoTを開発するにあたっては大変都合が良く、かなり助かりました。
こんなサービスが、比較的かんたんなマニュアルまで用意されて転がってたのって、おそらくLINENotifyだけだったんじゃないでしょうか。
■LINE Messaging API以外の手段は?
LINEのサービスが高いと文句を言うなら、代替手段としてメッセージを受けてプッシュしてくれるアプリは?ということで探してみましたが、意外と無いものですね
1.有料アプリは腐るほど売ってる
ざっと調べただけで、たくさんあります。
当たり前ですがいずれも無料枠は小さく、導入金額もASK。
必然的に、これら以外の方法になります。
Push7 / Appvisor Push / Repro
Growth Push / PUSH ONE / CORE PUSH
GMOおみせアプリ / Browser Messenger
PUSHCODE / PushTracker / RichFlyer
b→dash / SATORI / GENIEE MA / ChatPlus
2.IFTTT から いろいろ通知が出るようですが
機にしたこともなかったのですが、SMS通知とかあったの!?っていう感じで新しい発見もありました。でもSMSは1通1円とか、不規則に微量ながら課金が生じるようです。ネットにはSlackやDiscordを悩む方もいますが、私の身内、そんなのわからない爺ちゃんばっかなんですよね。
3.メール
ド基礎ではありますが個人的セカンドベストです。
しかし、ダイレクトメールに埋もれるし、Gmailは唐突に迷惑フォルダに仕分けにされはじめるしで、こちらでは対策の取りようがないユーザー環境依存の不具合がたくさん出そうな気がします。
ならば、GoogleのFCMを勉強してみよう
最終的に私の行き着いた先は、Firebase Cloud Messaging 。プッシュ通知の大元から開発してしまおうという結論でした。体系立てて学んだことはないのですが、ネイティブなんちゃらって言うそうです。
FireBaseは職場でファイル置き場として使っているので、Google系のストレージサービスと勘違いしていましたが、違ったんですね。というレベルからの学習スタートですが、無料で個人通知を可能にするには避けて通れない
道のような気がします。
少し文書を眺めてみると、クラウドに送信したメッセージを、ユーザーのブラウザ(端末)を指定して送信できるようで、これなら受信用にアプリを用意しなくても良さそうでした。あとはWebページへのリンクやプッシュ通知の種類などを含めて、どのようなメッセージが送れるのか知識の幅を広げていきたいと思います。
もし、このシステムが完成したら、特定のデータを自動仕訳して、其の結果を指定したユーザーリストの中から対象の個人に送る、なんていう事ができるわけで、ちょっと楽しそうですよね。軽課金で公開したら、使う人なんているのかな?サーバー代くらい出たら嬉しい誤算レベルですね。
私もつまづきながら出した結論なので、他にもかんたんで充分なプッシュ通知の仕組みがあるかもしれません。
もし、この記事にたどり着いていただいた方で、ご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひコメントにて教えて下さい。