「Laura day romance oneman tour 2024『We are who we are』」大阪公演の感想。
先日行われた、Laura day romanceの東名阪ワンマンツアー「Laura day romance oneman tour 2024『We are who we are』」大阪公演に行ってきました。
Laura day romance(以下、ローラズ)のライブもかなり久しぶり、よく考えれば大阪も久しぶり。
ライブ前日も奇跡的に休みになったので、前乗りして大阪へ。車を普通車に変えてしまったことで、「高速代+ガソリン代 > 高速バス代」という式が成り立つことが判明したので、久々のバスで大阪。朝一の便で出たのですが、3列シートで驚きました。あと運転しなくていいって楽ね。
大阪に着いてのあれこれは別記するとして、2/12(月)、祝日の月曜日のワクワクを纏い、久々に浴びる大阪のキラキラに目を眩ませ向かった梅田・シャングリラ。何気に初めて行くライブハウス。
開演前30分前にはすでにハコの前に列ができ始めていて、ここにいる人みんなローラズが好きなんだよなぁ、なんて思うとうれしくなっちゃう。何の曲が好きなんですか?なんて話しかけてみたくなる気もある。けど、みんなそんなキャラじゃなさそうなのも安心する。私の前で文庫を読みながら時折微笑んでいた彼が、一体何を読んでいたのか気になるところ。
そんなことを思いながら入場すると、私自身の整理番号が後ろだったこともありフロアはすでに熱気にあふれていて、人をかき分けてバーカウンターでコークハイを受け取った。ローラズのライブだけは酒を飲むと決めている私です。
今回のツアーは、ギタリスト川島さんが抜けてから初めて見るライブ、そして新曲が出てすぐのライブ、ということもあり期待と不安が入り混じっていたのですが、結果としてツアータイトル通りローラズによるローラズを示すべく作られたライブでした。
定刻で流れるSE、メンバー3人にサポート3人がステージに上がり1曲目は「花束を編む | making a bouquet」。静かにしっとりと音がフロアに流れ込んでいくなかで、決して盛り上がるでも湧くわけでもないのに、熱気だけはすごいことになっていた。コート脱いだもん。
2曲目で新曲の「brighter brighter」。ローラズらしさを前面に出しつつ、そのフワッと宙に投げ出されるような感覚がたまらない。曲の終盤で、白の照明がじわ~っと明るくなっていく演出がカッコよすぎてしびれた。
軽く挨拶を挟んで「fever」そして「sweet vertigo」と熱気を増しながら加速していくステージ。特に「sweet vertigo」はライブでずっと見たいと思っていたのでテンション上がる。ベースがカッコいいなぁと余韻に浸る間もなく「wake up call | 待つ夜、巡る朝」。
ここでMC、ここだけなくライブ全体を通して井上さん中心に何度も「楽しい」と言っていたのが印象的でした。
ここから『roman candles|憧憬蝋燭』『farewell your town』や、『Sweet Seasons, Awesome Works』からの楽曲が続く。個人的に、「winona rider | ウィノライダー」「waltz | ワルツ」の流れがアツかった。そして新曲「Young life」。歌詞にもあるけど、なんともヒリヒリする曲です。そのことを後日井上さんに伝えたら「ずっと傷ついている曲ですよね」と返ってきた。たしかに。この内省的な部分がジワっと染み出てきている感覚、私がそれに触れた時にこのヒリヒリは発生してるのかな、なんてことを思った。
ここまで続いているライブの程よい緊張感も、このヒリヒリに近いものがあるかもしれない。無論それは、6人の織り成すアンサンブルの上に成り立つものであることに変わりはない。鈴木さんのギターフレーズと井上さんのメロが絶妙に絡み合うの醍醐味は何にもかえがたいし、磯本さんの職人気質なドラムも心地いい。内山さんのグリッサンドも好き。
本編最後は「Sad number」。言うまでもなくいつ聞いても良い曲だなぁ、なんて直球過ぎる感想しか出てこない。いいなぁ。ね。
鳴り止まない拍手は手拍子へと変わり、周りを見渡すと、静かなんだけど、でもみんな熱量はピークに達しているんだな、というのがわかるアンコール。
「well well | ええと、うん」の優しいイントロで会場の一体感がマシマシになると、「夜のジェットコースター」、そして「happyend」でこのホクホクで多幸感しかないライブは終幕となった。ローラズはいい意味で何も変わらずローラズだったし、ライブの満足度は桁違いに進化していた。ちょっと冷たい梅田のビル風にあたって夜行バス乗り場へ急ぐ私は、たぶんニヤニヤしすぎて周りから引かれてたんじゃないかなと思う。でもあの瞬間はいつだって幸せである。
次は秋のツアー。
楽しみです。