バンドマンの就活②
自己PRとはなんぞ。
さて、
就活を行うにあたって皆戦うのが、エントリーシート(ES)である。
今回はそのESで必ず書かされる「自己PR」とやらについて述べたい。
自己PR、それは自己分析とやらを通して「自分」というものを紙切れ1枚に落とし込む作業だ。出来た人間によると、こうすることで「自分を見つめ直すことで、新たな自分を再発見」することができ「自分の長所、短所を把握」することで自分に合った企業を見つけることができるらしい。
なるほどなんとも素晴らしいツールであるなぁ。
さて、私もやってみよう。(遠い目)
その前に、
ここで一旦話をバンドに移す。
バンド活動をするにあたっても、自己プロフィールを書く機会は多々ある。この際に重要になってくるのは「俺たちこんなにすごいんだぜ」というのを全面に出すことである、と先輩アーティストから教わった。そこで重要になってくるのが枕詞と数字の提示、そして言葉の綾である。
例えば、枕詞としては、
・「西日本最大級の」音楽フェスに出演しました。
・「全国ネットの」テレビに出ました。
・「○○(有名アーティスト)も出てた」ライブに出ました。
数字を提示するとすると、
・ワンマンライブで500人ソールドアウトしました!
・CD20,000枚売れました。
言葉の綾とは、
・ワンマンライブソールド!(実は10人程度のキャパ)
・CDが3日で完売!(実は300枚しか刷ってない)
などなど。
俺たちはとてもすごいんだぜ?
今、目をつけとかないと他のとこに盗られちゃうぜ?
というのを全面に押すのだ。
自分たちは他のバンドいかに違うのか、
それを強調していく。
さて、話を就活に戻そう。
前述のとおり私は「自己の経歴」を紹介にするにあたって必要なのは「いかに自分を強調するか」だと思い、その点を念頭において自己PRを書いた。
とはいえ、自信はないのでそれを友人に添削してもらった。
帰ってきた言葉は、
「謙虚さが足りない…」
謙虚さ…!?
どういうことだ。
まず、始めの文章。
はじめ私は、
「私は、与えられた仕事の中で問題を見つけ、それを解決し、より良い成果を出すことが出来ます。」
と書いた。
しかし友人曰く、まず、
「~~出来ます。」というのがダメらしい。
「~~ということに努めています。」や「~~ということを心掛けています。」
といった文章にするらしい。
「おら!俺こんなことできんだぜ!御社で役に立つぜ?」より、
「私はこんなこともできます~、ぜひ御社にどうですか~?、働かせてください~?」という姿勢が大事なんだそうだ。
ん~~~なんともモヤモヤする。
「自己PR」だろ??
自分の武器・魅力を最大限に表現してこそのそれじゃないかのか…
と、思いつつ郷に入っては郷に従えかと書き直す…。
自分の武器・魅力を伝えるにあたって「謙虚さ」は必要なのか。
たしかに、オラオラ系で会社に挑むの暑苦しいだけか…?
もちろん、伝えるのも行き過ぎればただの「自慢」になるし…。
グルグル、今日も就活迷路の出口を探るのであった…
続く。