「Omoinotake SPECIAL LIVE 2024 "エアレンデル"」の感想。
春の野外ライブって気持ちいい!
ということで、先日4/28(日)に大阪城音楽堂で行われた Omoinotakeのライブ「Omoinotake SPECIAL LIVE 2024 "エアレンデル"」に行ってきた。オモタケのライブ参戦はこれで何度目だろう……。だが、『幾億光年』の大ヒット後初めてのライブだし、そういえば野外でオモタケ見るのも、県外でライブ見るのも初めてだ。ていうわけで、いまんとこGWで一番いい天気だった当日の模様を記していきます。
※下記ネタバレあります。
前述の通り快晴のもと、中国道を(法定内で)かっ飛ばし大阪入り。会場のある大阪城周辺は外国人観光客に溢れ、ちょっと暑いくらいの日差しと、彼らの眩しい笑顔が混ざり合って変なテンションになる。え。私がただの田舎者??
閑話休題。
音楽堂に近づくと既にリハをしている(と思われる)音が聞こえてくる。この瞬間って「ライブに来たなぁ」を第1ポイントですよね。で、第2ポイントが周辺でソワソワしているファンを見た時。時計を気にしている人、物販に並ぶか悩んでいる人、看板で写真を撮っている人、思い思いの想いの間を抜けて、オープンを待つ。
入場しステージを見ると、メンバー3人にサポート6人を迎えるだけあってボリューム満点。というかステージこんな道路からすぐのところにあるんだ、そりゃ音漏れもよく聞こえるわ、なんてことを思いながら開演を待つ。エモアキさんのベーアン、小さくてかわいかったな、どこのだろ。
気づいたら日が少し傾きだして、夕暮れを告げるように吹く涼しい風が、会場の熱気を程よい温度にしてくれている。
SEがかかり、3人が登場。レオさんのピアノと歌声が開幕を告げ、1曲目は『彼方』。スーっと大阪の夕焼に溶けていくレオさんの声に、エモアキさん、ドラゲさん、Per.ぬましょうさんの音が重なり合う。この目まぐるしく変わるコード進行が期待感をより確かなモノにしていく。『彼方』の1番Aメロで私は確信した。「今日のライブ最高やん」と。
続いて『幸せ』『Blessing』と、ここ最近の多幸感あふれるナンバーが続き、クラップの煽りもあって一体感が増していく。続いて流れてきたのは少し懐かしの曲達。『So Far So Good』そして『Ride on』。この2曲をこの流れで、あの空間で聴けたのうれしかったな。そういえばこの日は結成記念日、12周年というスペシャルライブ。そのスペシャル感をより感じた瞬間でした。
ここからは怒涛。『産声』『心音』『欠伸』『Blanco』『夏の幻』『Ammonite』『空蝉』そして『モラトリアム』『渦幕』。オモタケと言えば!という曲が次々と披露されていく。サポートのホーン隊が参加したアレンジも、新たな1面が感じられて楽しい。このあたりで段々日が沈み、照明が煌びやかになっていく。だんだんと暗くなる空と対照的に、次第にカラフルになっていくステージの色に、キラキラと輝く3人に、目が離せませんでした。
『渦幕』のサビでハットを刻むドラゲさんの背中が職人過ぎて好きでした。
続いては『アクトレス』。幻想的なイントロが、この舞台にぴったりすぎて、ライブが後半戦にもう入っているということを感じさせない。『One Day』『オーダーメイド』とオモタケの優しい部分を感じながら、レオさんのMCへ移り、この野外で演ることへの意気込みから『幾億光年』。ザワッと会場が盛り上がり、この楽曲のすさまじさを実感しながら、良い曲~~とシンプルな感情を抱きしめる。あ~~よかった。オモタケが、ちゃんとオモタケらしさがある楽曲でのしあがってくれて…なんて誰目線?な気持ちを音と一緒に空へ飛ばします。もしかしたらこの曲きっかけで今日ココにいる人もいるのかな、だとしたらナイスセンスだな。いぇい。
『幾億光年』の盛り上がりそのままに、『トロイメライ』でレオさんがハンドマイクで歩き回って客席をあおり、熱狂のままあっという間に最後の曲『EVERBLUE』。そうじゃん、まだこの曲があった!!!と喜びも束の間、最後の最後までギュッとオモタケが詰まったライブが終わりを告げた。
お祭りのあとのような、フワフワした熱気の中でアンコールを求める拍手が大阪城音楽堂を包む。こんなに本編で満足しちゃっているのにアンコールまで求めていいのかしらん、なんて思いながらその時を待つ。
アンコール、シックに登場したオモタケが奏でたのは『惑星』。すっかり暗くなったこの会場と、ライブタイトルと、オモタケの12年とが混ざり合ったかのような、このライブの為の曲かのような感覚に陥りました。でもって新曲『蕾』。まさかここで聞けるなんて!という驚きはもちろんのこと、その攻め攻めの楽曲のカッコよさに大興奮。ここでこれはズルいですって兄さん…。そしてあっという間に最後の最後『トニカ』。13年目への意気込みにも感じる歌詞を勝手に噛みしめながら、熱狂に充ちたステージは幕を閉じました。
良い意味で奢らない、変わらない、自然体な3人が魅せてくれた最高のステージ。でも彼らが見てきた景色は大きく変わってきたわけで、いったいこの自身最大キャパでのライブをどんな気持ちで迎えたんだろう。
最後にちょこっと挨拶させて頂いたんですが、こっちのほうがテンション上がってちょっと引かせてしまったのではないかと反省しております。エモアキさんと握手した時の手のぬくもりが、全てを包み込んでくる感じがして、なんとなくこのライブのすべてを盛り上がっている気がしました。
また秋から台湾、韓国から始まるツアーも始まるということで、海外公演も経ていったいどんなステージを見せてくれるのか、今から楽しみです。
最高だぜ。ありがとうOmoinotake!