「Laura day romance tour 2024 crash landing」大阪公演の感想。
※1ファンの感想です
※ネタバレあります
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その言葉通り、私はローラズの奏でるサウンドも、メンバー3人のことも、なにより「Laura day romance」というバンドが好きで、救われている。そんなことを改めて感じた今回のツアー。ほろほろと感想を述べます。
2024年10月18日(金)。
大阪心斎橋・BIG CAT。
ちょっと肌寒い御堂筋からアメ村へ向かう。
2月に行われた、同じく大阪・シャングリラ以来のワンマン。午前の仕事を終えて、ワクワクの気持ちを込めて車を飛ばしてきました。
余談だけど、BIG CATのエレベーター、最初ボタンがどこにあるかわからんかった同志いない!?初めて行ったときエレベーター前でウロウロして恥ずかしい思いをした記憶があります…。
閑話休題。
気になっていた、グッズのロゴフーディーが想像以上に可愛かったので購入。到着した時にはもう開演20分前で、会場内にはすでに多くのお客さん。会場左側の後方に陣取り開演を待つ。この時点で、周りのお客さんから、「楽しみだね」とか「どの曲やるのかな」とか声が聞こえてきたり、Tシャツを着ている人がいたり、各々のワクワクが会場を満たしているのが伝わってきて幸せな気持ちになります。BIG CATは段差とかがないハコなので、後方はちょっと見にくいのですが、ニュっと背伸びしてステージを覗くのも、なんだが人気が益々出てきたことを体現している様で、不思議と嫌な気持ちがしませんでした。
そうこうしている内に照明が落ち、歓声が響く。カセットで曲を探しているようなSE。サポメン、そしてメンバーが登場し、1曲目は今年春のリリース「リグレットベイビーズ」。以前お話を伺った際に、Gt.迅さんが「音楽への想い」を書いたと言ってたのをなんとなく思い出し、バンドや今回のツアーへの意気込み的なニュアンスもあるのかな…と勝手に1曲目から感傷に浸ってしまいました。天井も高く大きめのハコだからこその音の広がりと、文句なしの圧倒的な演奏力で一気に周りのお客さんのボルテージが上がるのも伝わってきます。
間髪言れず「sweet vertigo」。ローラズ的ダンスナンバー。イントロのベースのリフにしびれつつ、そのリズムに体を預けます。続いても今年リリースの「透明」。「これが今のローラズです!」というのを表すかのような3曲を立て続けに披露し、大きな拍手が会場を包む。「透明」の時の照明が、うっすらとしたスモークと生で構成されるシンプルなつくりで、言葉通りの「透明感」が表現されていたのがすごかった。
良い悪いは置いておいて、ローラズのお客さんは、手を挙げるでもめっちゃ歓声が上がるでもない、各々の楽しみ方をしているから好き。
俺の目の前にいたスーツ姿のお姉さんが終始ユラユラ踊って楽しそうで、「わかるわかる、1週間お仕事頑張って、金曜の夜にローラズ見れるんだもん、そりゃ楽しいよ」ってなったし、斜め前で首ずっと振ってたお兄さんも、隣でずっとうっとり頷きながら見ていたお姉さんも、「わかるわかる、そりゃこんな良いライブ見せられたらそうなるよね。この為に頑張ってきたもん」ってなった。多分私も相当楽しそうだったと思う。
んな感情を噛みしめていたら聞こえてきたのは、1st AL『farewell your town 』から「lookback&kicks」。ま!じ!か!と喜びを抑えきれない私。久々に1st の曲をライブで聞けてシンプルにうれしい。ルクバッカンキックっと口ずさみながら新たな「lookback&kicks」を噛みしめる。磯本さんのスネアの音が心地よい。
続いて、「well well | ええと、うん」「wake up call | 待つ夜、巡る朝」と2nd AL『roman candles|憧憬蝋燭』からの曲を2曲。2ndの曲は、イントロ聞いた瞬間から安心する。この安心感は、決してその曲調だけじゃなくて、私の生活と深く結びついていてくれているからだと思う。日々の満たされない部分や、理不尽に苛まれて腫れあがった心の凸凹を、じんわりじんわり均していってくれる。そんな感じ。
続いて4連作のEP達から、「潮風の人」「tender icecream」「アイデア」。ローラズの歴史をいったりきたりするセトリの中で、『Sweet Seasons, Awesome Works』の曲たちはそれぞれの個性を発揮してくれる感じがした。あとライブ映えする…。アイデアってライブで聞くとなんでこんなに楽しいんだろ。
ここからはもう怒涛。「winona rider | ウィノナライダー」「waltz | ワルツ」と2ndから2曲。ワルツの時の照明が可愛かったし、アウトロの迅さんのギターが入ってくるヒリヒリ感がたまらない。
さらに冒頭で引用した「Young life」、同じsgから「brighter brighter」。「Young life」のイントロを繰り返してバンっと入るのも、「brighter brighter」の後半にかけてわぁーっと広がっていく空気感も、やっぱライブならではの楽しさがある。
「little dancer | リトルダンサー」、そして「fever」とライブ定番曲でこの日一番の盛り上がりを見せているところで、ちょっとアレンジされたイントロから「sad number」のイントロリフが響く。この曲のMVのコメント欄に「この曲を聴いたときにしかならない感情がある」ってのがあるんだけど、本当にそうで。この曲に出会って、とどのつまりローラズに出会って早5年ちょっとですが、この曲を聴くたびにその言い表せない感情になる。
大盛り上がりの中「happyend | 幸せな結末」を経て、いよいよラスト「渚で会いましょう」。「これ…ドラム…ライブでどうするんですか」という私の安直すぎる質問に「まぁ楽しみにしていてください」とインタビューをした時に言っていた磯本さん(笑)。改めてライブで見てると「何してるのこれ~~」となる。とは言えライブで聞くと波の満ち引きのようなサウンドがより際立って心地よい。渚~については下記で。2Aメロの海の中のような青い照明、このデカさのハコだからより際立って感じられてよかった。
メンバーが去り、ホクホクの会場に響き渡るアンコールを求める手拍子。「でも結構本編で曲やったよなぁ、アンコール何するんだろう」と思っていたらメンバーが出てきて、花月さんがスッと息を吸い「大停電」。そして興奮収まらないまま「girl's bicycle」。
ずーーーっとライブで聞きたかった曲。
本編の「lookback&kicks」もそうだけど、常に進化を続けるローラズだから、1st ALとかそれ以前の曲とはなかなか難しいのかな…とか思っていたので、ただただうれしい。夏にインタビューさせてもらったとき、どんなツアーになりそうですか?って聞いたら「7年の歴史が詰まっている」って迅さんが答えていたのはそういうことかと納得する。ありがとう….。
MCに入りグッズ紹介。紹介されたグッズを次々渡される磯本さん。「アンコールで曲求められているのにグッズ紹介していいのかな」と自問自答する花月さん。「まぁいいんじゃない」と軽いノリの迅さん。ラジオの「Room “H” 」もそうだけど、磯本さんこんなにいじられキャラだったっけ(笑)
そして新曲と春のワンマンの発表。今日は終わってしまうけど、また一つこの先の楽しみが出来た!と思いながら新曲「Amber blue」を聞く。イントロのピコピコ音(?)の遊び心と、(前作に比べると)シンプルだけど、メロとリンクしているようなドラム、ローラズのPOPだけどそれだけじゃないという感覚をまた別角度から表現した1曲だなぁと思いながら耳を傾ける。リリースが楽しみです。
ラストのラストは「花束を編む | making a bouquet」でここにいる人全員を包むように終演。「crash landing」と名付けれられた今回のツアー。この日ここに自分の意思をもって集まって「不時着」したすべての人に行きわたるローラズの曲達。
熱く、静かに、ここまでに積み上げてきたローラズの歴史とサウンドを噛みしめながら、その旅を一緒に楽しみました。
次は春の野音かな。
楽しみです。