【インタビュー】暮らしと食のライター、てらさりさんの「書く、軽やかさ」
書くことって、いいですよね。
思いが形になるときが、私は好きです。
ただ、趣味のnoteを書いているうちに、もっと読んでもらえたらな…という欲が出て、
書くことについての本を読むうちに、
書くことがちょっと辛く、重く感じることもあったりして。
そんな時、寺田さおりさん(以下、てらさりさん)の自主制作ZINE『うつわと人 Vol.1』に出会いました。
表紙のキレイさに惹かれてポチッと購入したところ、文章やストーリーの美しさに、心がススーと動かされました。
ぜひ、お話を伺いたい!
ということで、今回は、てらさりさんの「書く」についてインタビューさせていただきました。
寺田さおりさん
2児を育てながら、フリーランスのライターを行う、てらさりさん。
忙しい傍らで、自主制作ZINE『うつわと人 Vol.1』の発行をする行動力!
『うつわと人 Vol.1』では、てらさりさんの歩んできた道や、うつわにまつわる3人の方の話しが、流れるようなストーリーで描かれています。
子育てとキャリアに悩む私に、刺さる言葉ばかりでした。
1.その人の頭の中、心の中がどうなっているんだろう
ZINE「うつわと人」では、うつわという”モノ”から”ヒト”のストーリーをどのように見つけたのでしょうか。
好みのデザインを選ぶ直観力は、自分の好きが明らかになっているからこそ。
インスタやnote、blogといった、てらさりさんのコンテンツは、一貫した美しさがあります。
こだわれること・貫けることは素敵なことだなと感じました。
うつわに縁遠い私でしたが、作り手の方の「頭の中、心の中」が言葉になると、その方のポリシーが見えて、距離を身近に感じました。
2.おばあちゃんがいるといいのにな
仕事でもプライベートでも沢山「書く」を続ける、てらさりさん。
初めて書いた時、どんなエピソードがあったのでしょうか。
すらすらと答えてくださる姿からは、内向的な様子が全く想像できないほどでした。
書くことって、それほど影響があるんだなと、改めてすごさを感じます。
誰でも、心に思っていることがありますよね。
3.型にはまっているようでつまらなかった
子供時代、学生、就職を経て、てらさりさんの表現することへの思いは、どう変化したのでしょうか?
美しい写真や文章とは裏腹に、強いガッツと反骨心。
人間味を感じるエピソードで、個人的にはとっても好きなお話でした。
「型にはまっているようで」というところにも、当時から表現欲を感じます。
広告代理店での多忙な生活を経て、フリーランスに転向。
フードスタイリスト(食品に関わる撮影現場のスタイリングをおこなう専門家)の資格も取り、食に関するライティング・編集にも力を入れていたそう。
自分を出していくことが怖いと、私もよく思います。仕事と思うと、もっともっと辛いことだったでしょう。
でも、それを超えたてらさりさんは、とても軽やかな笑顔でした。
「少し自分を開いていくと、新しい物が見えていくのかもしれない」と勇気をもらいました。
4.きついけど、今できる範囲で楽しめれば
話が進むうちに、奇しくも、子どもの年代まで同じことが発覚!
びっくりしつつ、いたく共感しまくりでした。
子どもがいながら書くときのコツはなんでしょうか。
自分の書きたい気持ちを我慢せず、集中して書き上げるスピード感。
その時に自分が何を優先するのか、決断に潔さを感じました。
自分がやることに、自分で責任を持つという強さをもつ、てらさりさん。
私も「子どものせいで、できない」と嘆くより、「自分がしたいと決めた」という気持ちをもっていきたいな、と思いました。
5.伝えたいこと、思ったことが伝わった時がうれしい
書くことを楽しみたい、と思うここ最近。
日々、書くことをしているてらさりさんは、どういうマインドで行っているのでしょうか。
書いている状態そのものを楽しんでいることが意外でした。
波に乗る体験は、身近なところでもできるのか、とハッとします。
いろんなことに好奇心を持つ、てらさりさん。
blogを読んでいても、「これに興味があります!」「これをしていきたい」という言葉にエネルギーを感じます。内なるガッツ!
きっと、幼いころのおばあちゃんとの思い出=食が、ブレない軸になっているのだろうなと感じました。
食は人の数ほどあるけれど、そんな広い道のりも、てらさりさんは軽やかに進んでいくんだろうなと思いました。
6.終わりに
ZINEになんとも言えない気持ちを持ってから、「書くことへの思いを聞きたい。人のストーリーを表現するてらさりさんは、どう歩んできたのだろう。」と、インタビューする日を楽しみにしていました。
プロのインタビューライターでありながら、快く、はきはき話してくださって、本当に時間を忘れてしまいました(オイオイ…)
書くことをどうやって楽しんでいるのかな?という私の疑問は、「書くと決める」ことが今の答えかな、とお話を伺って感じています。
これからも、ZINEやblog、noteなどなど、励まされながら読ませていただきます。
ありがとうございました!