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【検証】金融市場のプロは未来予測ができているのか?
今年って結局円高になるんですか? 円安なんですか? どっちなんですか?
野村證券は、2024年に向けたドル円見通しを見直しました。2024年3月末の見通しは1ドル=142円、そして2024年12月末の見通しは1ドル=135円とします。
2024年について、ドル円は足元の円高基調が継続し、秋口にかけて1ドル=120円台後半まで円高が進行後、年末にかけてやや値を戻す形で円安を予想する
2024年のドル円は、緩やかなペースでのドル安・円高の進行が予想され、弊社は3月末の着地を141円、6月末は140円、9月末は139円、12月末は138円を予想しています
2024年のドル円は、緩やかなペースでのドル安・円高の進行が予想され、弊社は3月末の着地を141円、6月末は140円、9月末は139円、12月末は138円を予想しています
各証券会社の予想では、微妙に幅があるものの2024年末は円高で終わると予想しているようです。
ほんまか?どうせ誰にも予知はできないからって適当言ってない?
というわけで、答え合わせをしてみましょう。
といってもやることは簡単で、2023年末のドル円(141円)にどれだけ近い値を予想していたか、2022年末~2023年頭あたりの記事を検索するだけです。
それに加えて、11月の高値(151円)や3月の安値(130円)もチェックポイントになりますね。
なお2022年末は148円(10月)から131円までの急降下で終えておりました。つまり、2023年の正解は「円高は止まり円安進行」といえるでしょう。
・緩やかなドル安・円高が進み、年末は1ドル=129円の着地を予想しています
・弊社予想よりも大幅なドル安・円高の進行が見込まれます
・ドル円相場は一段の円高・ドル安進展を予想している
・場合によっては、年央にかけて1ドル=120円を割るような一段の円高・ドル安進展も起きる可能性がある
・メインシナリオは円高転換だが、万が一もう一度150円を超えれば、再びドルの最高値更新の可能性もある
・23年末にかけては円高進展を予測するが、目先は円安への揺り戻しがあるとみている。
・来年の予想レンジ128円~143円
・140円の大台回復へ
・ドル高、円安とも勢いを欠き、上値も重くなる
うーん……。当然ながら様々なシナリオを想定した上での予想でしょうが、ざっと検索した限りでは、高い精度で予想を的中させていた人(会社)はほとんどありませんでした。
というわけで、市場を生業とするようなプロでも1年後を予想するのは非常に難しいとわかりました。
我々素人の予想なんて外れて当たり前。ハイリスクな資産運用なんてやめておきましょうね。