エンターテイメント花粉症
こんな時期に花粉症になった。
家の中でも移動中でも、いかなる場所でも鼻水やくしゃみがとめどなく湧き出し、マスクはもちろん重ね着(着?)で窒息寸前になりながらバイト先まで通勤しなければならない。
なので、遅刻しそう!と思っても安易に走ると呼吸困難に陥り本気で死に至りそうになるのが恐ろしい。毎朝、死の恐怖と戦いながらバイトに向かっているなんて自分で言うのもアレだが、バイト戦士の鑑ではないだろうか。
シェイクスピア作の劇「ハムレット」では主人公が「生きるか死ぬか、それが問題だ」(うろおぼえ)と言ったが、私は「窒息かマスクか、それか垂れ流しか」という決めセリフの花粉症患者の役がいても良いのではないかと思う。いったいどんな劇か、驚くほど興味が湧かないので自分でもびっくりした。
さらに、花粉症は精神的にもキツイ。バイト内容が事務作業なので、比較的静かな空間に長時間いることになるのだが、そういうときに限って、
「ズッ、はっしょーーい!!!!ズッ、はっしょーーーーい!!!!」
と、ちょっとビートにのってる風のくしゃみをしてしまうのが自分でも不憫に感じるほどなさけない。もし今度ビート風くしゃみになったあかつきには、もう本当に顔から火でも出そうかと思っている。そうすれば、「汚らしいボイパが聞こえてくると思ったら~~~~~
顔燃えてるや~~~~~~~~ん!!!!!」(右手を斜めに突き上げ天井を仰ぎ見ながら)(左膝を90度に曲げてあげると尚良し)
と誰もがつっこまざるを得なくなるに違いない。そして私も命と引き換えに恥ずかしさを半減することができるのだ。ただ、まだ長生きしたいので1200歳くらいになるまでは実行を控えたいと思う。果報は寝て待て、である。(意味が違う!と思ったそこのあなた。1200年後に行けば分かりますよ…☆)
もしくは、いっそボイスパーカッションに昇華させてみてはどうか。
「ブッ…ブッ…ブッ…ぴゅ~~~~~るぴゅるぴゅる♪」
と、スクラッチ音のように鼻をかむことができたら、オフィスの人気者どころか、立派なエンターテイナーの仲間入りができるに違いない。そして花粉のあるところならば東西南北どこへでも足を運び、一風変わったスゴ芸の持ち主として一躍人気の大道芸人に。使っていたティッシュも街で貰ったテレクラ勧誘から鼻セレブへと進化。いや、ティッシュのプロデュースで一攫千金ガッポガポかも知れない。
ああ、もしも私の願いが叶うなら。ボイスパーカッショニスタとしての才能を授けて欲しかった。ボイスパーカッショニスタってなんだ。
ところで、鼻セレブのアザラシ(ポケットテッシュタイプ)って
ちょっときゃりーぱみゅぱみゅに似てないか?
…似てないか。
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by卒論を絶対に終わらせよう委員会理事長 サビ抜き