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テレワークこそ、雑談と企業文化に注力を。


コロナ禍で社会が大きく揺れています。個人も企業も政治もSNS上も揺れています。拠り所となるのは、メディアや情報に踊らされるのではなく、信条や価値観、人との関係性ではないでしょうか?

個人としては、揺れずに自分をしっかりもてるように、マインドフルネスや運動や勉強する時間を大切にしたり、誰と会い、誰と会話するのか人との関係性を見直すのも良い機会かもしれません。

では企業は、テレワークが急拡大し、ステイホームの時間が増える中、果たすべき役割は生き抜く戦略やこの環境下でも事業を伸ばすアクションとともに、企業文化を見つめなおすことではないでしょうか?

下記、日経の記事を読んでいると、SNSの影響力やテック企業の持つ力の大きさとともに、起業文化や企業文化、企業の価値観の重要性を感じます。

テレワークの課題

テレワークによって、業務全般のクラウド化、セキュリティ対策、就業規則、メンタルの対応など、様々な課題があるかと思います。昨年5月、当社はオフィスを解約し、テレワークどころかフルリモート経営に移行しました。フルリモートの企業はまだまだ少ないですが、オフィススペースを大幅に減らしたり、テレワークを継続し、富士通のように遠隔地勤務を認める企業も増えてきています。

また電通やエイベックスのように本社ビルを売却し、サテライトオフィスをつくるような会社も出始めています。当社も実は、島根県の津和野にサテライトオフィスをつくる準備を進めていますし、地方ではオフィスや雇用の補助も手厚いですし、政府もコロナをこのままで終わらせず、地方創生の機会として100億円規模のテレワーク交付金を準備しています。

テレワークの時間が増えると、同じ空間にいるわけではないので、顔色もわからず、声のトーンも伝わり難い。タバコを一緒に吸ったり、お茶や食事をすることも難しくなります。zoomの打ち合わせは効率的ですが、仕事やタスクの話が中心になり、雑談する機会やブレスト、今は重要ではなくても将来的に重要になるかもしれない話などは、気軽にできなくなっていきます。

当社でもリモートワークによる課題がいくつも出始め、勉強も兼ねてゲストを呼んでのオンラインイベントを開催しました。10年前からリモートワークを導入し、50人以上の社員でもフルリモート経営を実践し、10年間離職者ゼロというソニックガーデン社の倉貫社長の話は非常に学びが多かったです。

その様子は下記のnoteにまとめていますが、当社でもいくつか参考にして導入しています。特に印象的だったのは、雑談の機会を増やす施策をいくつも実践されていること。「ホウレンソウ(報連相)」ではなく、「ザッソウ(雑相)」つまり、雑談・相談が重要ということでした。

ちなみに、少し宣伝をはさませてもらうと、フルリモート経営をされているソニックガーデン社や旅人しか採用しないリモートワーク推奨企業のシンクロ社は、当社の多拠点居住の法人会員にもなってくれてまして、テレワークのその先の世界として、また検討頂けると幸いです。

雑談でお互いを知り、信頼関係の土台を築く

この雑談を意図的に設計して導入することで、テレワークの孤独やslackやzoomの打ち合わせでのギスギスした仕事ばかりの雰囲気が大きく変わってきているのを実感しています。

具体的には、slackではcollaというSlack Botがみんなにインタビューをして趣味や興味などを全体で共有する小さなことや、1on1はリアルに会ってお茶やランチをしたり、コワーキングスペースや社員の家でできればするよう推奨したり、合宿や月1回のall staff meetingをリアルな場所で集まることを推奨し(オンライン参加も可)、集まったらランチをみんなでする(費用は会社負担)など、交流・雑談の機会がかなり増えています。

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さらに2週間に1回zoom上ですが、Free Talk Lunchという毎回スタッフ1名をいいとも形式で選び、1時間自己紹介をしながらみんなと会話するということもやっています。今年の1回目はダンスやDJが趣味(というか仕事にもしているレベル)の社員が、オンラインでDJしながら自己紹介するというかなり盛り上がっていました。

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なぜ今企業文化なのか。企業文化と向き合う時間をつくった理由

そして、昨年秋の合宿で、まだ創業2年の当社としては起業カルチャーがふわふわしており、明文化もされていなかったので、みんなで話し合う時間をつくりました。当社の場合、まだ創業初期で社会課題を解決しながら、新しいライフスタイルをつくチャレンジをしているため、みんな熱い想いをもって入社してきています。一方で転職してきたメンバーがほとんどで副業や会社経営されている人もジョインされているので、多様性がある一方でバックグラウンドが様々、仕事の進め方からコミュニケーションの取り方まで違います。

外資系の会社や多国籍なグローバルカンパニーであれば、成果主義で共通言語やビジョン、ミッション、バリュー、クレドなどしっかり定めている企業も多いと思います。そこで当社は、合宿を通じて出てきた声をその後も拾い上げ、有志でコーポレートカルチャーを固めるためのプロジェクトチームを立ち上げることにしました。

まずは、今年から半年かけて、ビジョン、ミッション、バリューを定義し、クレドも明文化する予定です。毎月みんなでそれなりの時間を使い、外部講師(当社の場合素敵なエンジェル投資家が多く、相談する予定)にも講演を依頼する予定です。

不安定な外部環境でテレワークが当たり前になり、バラバラになっているからこそ、雑談やスタッフ1人1人との信頼関係の土台をつくり、企業文化をしっかりとみんなで話し合い、企業としての軸をスタッフに提供することが重要になっていると思います。緊急事態宣言の中、会社として何が重要か改めて考えてみてはいかがでしょうか?



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