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インターネットで発信されている手法を実際に真似してみて思ったこと



そもそも適当な手法を言っている可能性も高い

YouTube上でYouTuberがFXについて手法や戦略を提案しているのは一般的ですが、その情報を受け入れる際には非常に注意が必要です。なぜなら、FX取引は高いリスクを伴う金融活動であり、誤った情報や不慎なトレードによって資産を失う可能性があるからです。

YouTuberが提供する情報の信頼性は、そのYouTuberの経験、専門知識、トラックレコードなどに依存します。しかし、多くのYouTuberは専門家ではなく、自身の経験に基づいていることがほとんどです。そのため、情報を受け入れる前にそのYouTuberのバックグラウンドを確認し、信頼性を評価することが重要です。

また、YouTuberの提案するFXの手法が成功しているかどうかを確認するために、バックテストや実際のトレードの結果を調査することが役立ちます。これによって、その手法が過去の市場条件においてどれだけ効果的だったかを評価できます。

自分の読んでいたサイトでのセリフに「10年間以上EAを作っているがどんなに高い時でも勝率を70%どころか60%を超えることはなかった。それ以上を超える手法は全て嘘か誇張に違いない。」という言葉を常に心に留めています。

独特な手法は大衆心理によらない

独特な手法が大衆心理に依存しないというのが優位性を下げている理由です。 金融市場は大衆心理に大きく左右されます。多くのトレーダーが同じ情報やチャートパターンに基づいてトレードを行い、市場全体が特定の方向に動くことがよくあります。このような一貫性のある動きに対して独特な手法を使おうとすると、市場の予測が難しくなり、トレードの成功が妨げられます。「自分にはこの時間足のこのラインが見えているからエントリーだ!」「自分の使っている子のインジケーターのこの数値を超えたからエントリーだ!!」といった理由は、多くの参加者にとっては何の考えもしなかった、なんてこともよくあります。

また、金融市場は常に変動しており、新たな情報や出来事が価格に影響を及ぼします。その独特な手法一つに考えが固定されている場合、市場の変動に迅速に対応できない可能性が高まります。

要するに、独特な手法が大衆心理に依存しないことは、自分の考えの独りよがりから抜け出せずに、市場の予測や成功への妨げとなることが多いです。金融市場は不確実性に満ちた場所であり、トレードにおいてはリスク管理と基本的な分析が重要です。市場の状況を注意深く観察し、リスクを最小限に抑えるための適切な戦略を検討することが成功への近道です。

手法は通貨ペアや相場状況によって左右される

FX市場ではさまざまな通貨ペアが取引可能です。異なる通貨ペアには異なる特性があり、価格変動のパターンも異なります。主要通貨ペア(例: EUR/USD、USD/JPY)は高い流動性があり、一般的にスプレッドが狭く、取引しやすい特徴があります。よく言われるのはポンド系の通貨はボラティリティが高いので、ほかの通貨より注意が必要とかでしょうか。一方、マイナー通貨ペアやエキゾチック通貨ペアは流動性が低く、スプレッドが広いことがあり、リスクが高まります。トレーダーは通貨ペアの特性を理解し、選択する際に適切な手法を採用する必要があります。意外にこれらの考えは軽視されがちですが、同じ手法でもUSDJPYからEURUSDに代わった瞬間に勝率が30%変わったり、めちゃくちゃ利益が出ていた手法が、期間を変えた瞬間にとんでもないほどのクソ手法に代わるなんてこともしばしばあります。                                                                              それは、トレンド相場、レンジ相場、逆張り相場など、異なる相場状況が存在し、それぞれの相場状況には、効果的なトレード戦略が異なります。たとえば、トレンド相場ではトレンドフォロー戦略が効果的であり、逆張り相場では逆張り戦略が適しています。トレーダーは市場の状況を正確に判断し、その状況に合わせた手法を選択する必要があるからでしょう。

要するに、FX取引においては通貨ペアや相場状況に合わせて適切なトレード戦略や手法を選択することが不可欠です。トレーダーは市場を分析し、リスクを管理し、適切なアプローチを採用することが大切でしょう。


手法を検証するには莫大な時間がかかる

手法を検証するためには、過去の価格データや取引データを収集し整理する必要があります。この作業は非常に時間がかかります。価格チャートのダウンロードや、価格データの精度や取引履歴の整合性を確認する必要がありますし、手動で手法を検証するならばもっと時間がかかるでしょう。そして、手法の効果を評価するためには、バックテストを実施します。バックテストでは過去のデータを使用して、手法を実際の市場状況に適用し、その性能を評価します。バックテストは膨大な時間を必要とし、複数の通貨ペアや時間枠で行うことが一般的です。

その際に、バックテストを通じて手法のパラメーターを調整し、最適な設定を見つけることが必要です。この作業を「最適化」といいます。これには多くの試行とエラーが伴います。最適な設定を見つけるために、多くのバリエーションをテストする必要があります。しかし、最適化には過去の相場に適合させすぎてしまう「カーブフィッティング」という現象に気を付ける必要があります。
あまり過度な最適化は避ける方が無難でしょう。

トレーダーの癖なども考慮しなければならない

また、トレーダーの個別の特性、癖、および取引スタイルは、トレードの成功に大きな影響を与えます。そのFXトレーダーと自分の感覚が完全に一致することはないので、その部分にも注意を払うことが必要となる。例えば、ラインを超える際のライントレードなど、テクニカル分析を使用する場合、ラインの設定やローソク足の解釈には個別の差異があります。どの程度のローソクの伸びがライン越えとみなされるか、ローソク足の形がダブルトップとみなされるかは、トレーダーの裁量に依存することがあります。

そのほかには、 実際のトレードでは、予想外の事態が発生することがあります。市場は変動的であり、新たな情報や出来事がトレードに影響を及ぼすことがあります。トレーダーは予測外の事態に対処するための計画を持つ必要がありますが、その計画や対処方法もトレーダーの裁量に左右されることがあります。

そのため、Youtubeで言われたことをただ盲目的に信じるのではなく、トレーダーは自身のトレードプランを個別化し、自分に合ったリスク許容度や目標に基づいて計画を立てることが重要です。トレーダーがトレードを行う通貨ペア、時間枠、戦略、およびリスク管理ルールを選択する過程も、個人の好みやトレードスタイルに合わせて調整されることが一般的です

財政状況・トレードスタイルなども考慮されていない

FX取引においては、トレーダーの財政状況が重要です。トレードに使用できる資本は、リスク管理と損失を受ける際の耐性を示すポイントです。トレーダーはリスク許容度に合わせて資本を選定し、それを超えないようにトレードを行うことが重要です。

例えば、Youtuberの資産状況と一般のトレーダーの資産状況は異なることがあります。一部のYoutuberは多額の資本を持っているかもしれませんが、一般のトレーダーはそのような資本を保有していないことが多いです。従って、他人の成功を参考にする際には、自身の財政状況とリスク許容度に合わせてトレードを行う必要があります。
時にそのYoutuberの手法でのFXトレードは、数100pipsといった大きな価格変動に耐える資本を必要とする場合があります。しかし、そのYoutuberと同じだけの資産を保有してしまうと、場合によっては多すぎるリスクを保有してしまっている可能性もあります。

 FX取引は最初と最後だけではなく、途中での保有状況も重要です。市場の変動によっては、一時的に損失が発生し、資産が減少することがあります。トレーダーはロスカットの設定やトレードの進捗状況を注意深く監視し、リスクを管理する必要があります。



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