材料高騰の要になるか。かんぴょうルアー開発物語
この間の記事では地方に移住した自分がどの様な事で飯をくっているのか書きました。
今回は少し深掘り。
ルアーの開発についてになります。
ハンドメイドルアーで使用される材のひとつに「バルサ」という、比重が木材の中で最も軽く、繊維が均一な素材がある。
爪を立てると凹んでしまう
まるでスポンジや生花に使うオアシスのようで「こんなものが自然に木として生えて生きて行けるの?」と突っ込みたくなる程柔い。
裏を返せば削りやすいし、比重が軽くルアーがきびきびと動く。プラと違って中身が詰まってるから補修もし易くナチュラルな着水音。コーティングで補強すれば強度も出る。
非常にルアーとマッチしていて、大量に消費する素材ではあるけど、難点は海外産の外材。
欲しい時に手に入らなかったり、品質のばらけが凄かったり高騰したりと
なかなか安定した供給がネックだった。
何か国産材で代用出来るものは無いか?で始まったこの実験。
多種多様な材でルアーを作り初めてもう数年。
ここに来て面白い素材に出会う。
それが、かんぴょう。
比重はバルサとほぼ一緒。木では無いので木目では無くヘチマのような?網目状の繊維なので、最初こそ削り辛かったけど、新品の刃で削るといけることに気づく。
コーティング剤も、粘土の低いものと高いものを積層で組み合わせて、比重のメリットも維持しつつ強度も確保。
自然由来のウレタンフォームのよう。
これはいけそう。
栃木はかんぴょうの皮の部分は捨てる程あって困ってる位という事で
これでうまくいけば、バルサに代わる面白素材を開拓できるかもしれません。
(誰かかんぴょう農家さん紹介して...😭