【特レポ】「稲川淳二の怪談ナイト」で酷暑をふきとばせ!!
■奇妙な肩書き
いきなりですが、私の肩書きをご存じですか?
このnoteが、ただの"おふざけ"ブログと思っていた人は、すぐ上にある赤いアカウントマークにカーソルをあわせてください。
プロフィール欄が見れると思います。
なんて書いてありますか?
「怪談ライター。」とありますね。
そうです、私の肩書きは、怪談ライター。
この肩書きをつけたとき、最初は「ガリガリにやせなきゃいけないのかな」とか、「頭がおかしいと思われたらどうしよう?」とか心配したのですが、今のところ特に支障はなさそうです。
それはともかく、この肩書きを名乗っている以上、絶対に通らなければならない儀式というものがあります。
そうです、『稲川淳二の怪談ナイト』への参加です!
じつは去年も行こうとしていました。でも、気がついたときにはもうチケット完売。
コロナのせいで、8月から11月に延期になった分もふくめて、2022年のツアーチケットはすべて完売でした。
しかし、あきらめるのはまだ早い。
稲川淳二の怪談ナイトSTAFFさんのアカウントを見ていると、当日券はどうやらありそうで。
少し並ぶかもしれないけど、早めに行って当日券をゲットしよう。この機会を逃せば、次は2023年を待つ羽目になるんだし……
というわけで、私は東京で行われる2022年最後の怪談ナイト「なかのZERO大ホール」での公演を、当日券で観ようと決めました。
そして当日スタンバっていたところへ、これ↓↓↓
5万円で買ったヴィンテージの古着を洗濯したら、まだ1回も着てないのにボロボロになったときと同じくらいガッカリしました(扱い方を知らなかった私も悪いのですが)。
こんな思いは二度とごめんだ。来年、チケットが販売されたらすぐに買おう。
固い決意とともに迎えた、2023年4月のチケット販売開始日。
はげしい争奪戦に巻きこまれることもなく、東京1発目の公演チケットを無事購入することができました。
で、つい先日、行ってきたというわけです。
■江戸川区に怪奇現象が?
会場は、江戸川区総合文化センター大ホール。江戸川区は下町の部類に入り、比較的のんびりした町。
しかし、最寄り駅の「小岩」に着いた瞬間から、もう不穏な空気が漂い、駅前の噴水の色がなぜか血の色に染まっていて……
と書きたいところですが、暑すぎてそれどころではありませんでした。
駅からテクテク歩くこと15分。キャップなんて、なんの役にも立ちません。
そうこうしているうちに、会場へ到着。
この日の公演は「満員御霊」ですから、ホール前のロビーはまあまあ混雑して、グッズ売場は長蛇の列。
私は話のタネになりそうな『稲川淳二の身の毛もよだつカレー』(1000円、税込)を購入。
大ホールに入ると、全1500席がほぼ完全に埋まっているので、熱気がすごい!
ほどなく、座長(ファンの人は、稲川氏のことをそう呼ぶ)が登壇。万雷の拍手で迎えられます。
そして1500人が見守る中、常におびえたような、あの声音で語り始めました……
■この話、誰にも言わないでください
感想。
内容にふれるわけにはいきませんが、座長は2時間ずっとしゃべりっぱなし。
聴衆の1500×2の目も、座長をずっと見つめっぱなし。
コンビで掛け合ってしゃべるのなら、まだわかるのですが、たったお一人で2時間強、聴衆をひきつけ続けるのはシンプルにすごいな、と。
本当に誰一人、くしゃみもしませんでした。あれだけ、クーラーがきいてたのに。
あっ、ひょっとすると、冷えたのはクーラーのせいだけじゃないのかも。
■『稲川淳二の身の毛もよだつカレー』を実食
数日後。
あのカレーを食べることにしました。
並んで買った『稲川淳二の身の毛もよだつカレー ブラックキーマカレー 辛口』(1000円、税込)。
さて、どうなんでしょうか。上の写真をよく見てください。
個性的なパッケージというか、ウケ狙いの演出というか。とにかく、おいしそうには見えませんよね。
この記事はPRでもなんでもありません。おいしくなかったら「マズい」とはっきり言うつもりです。
ライブグッズなので、ややお高めの値段はしょうがないとはいうものの、レトルトカレー1食分で1000円はどうなのかな、と。
考えたらだんだん腹が立ってきたので、普通に作るのはやめにしました。
過酷な条件のもとでもこのカレーがおいしいか、徹底的に検証します!
叩いても落としても壊れない、ゴツい鍋に熱湯を注ぎ……
一口食べて、私はすぐさま衝撃をうけました。こんなにも美味しいカレーが、この世にあるなんて。
1000円でも激安だわ、これは!
さて、落ち着いて味の感想を言わせてもらうと……
私はカレーを「欧風」「インド風」「お蕎麦屋さん風」「おうち」と大きく4つに分類しているのですが、これはあきらかにインド風。キッチンにインド人やネパール人のシェフがおられるインド料理屋のキーマカレーに近い。
さらに、それより味に深みがある。でもコッテリ系ではなく、サラッと食べられる系です。
あと正直、辛いです。私は辛い食べ物は、苦手ではないのですが、得意でもないです。その私で、完食までに水コップ3杯を飲み干すレベル。
なので、辛いの苦手な子供だったら、完食できない気がします(大人はたぶん大丈夫)。そういう意味では、まさに「身の毛もよだつ」カレー。
とにかく、ごちそうさまでした! 真面目に言っても、私が人生で食べたレトルトカレーの中で、一番おいしい部類です!
■これで酷暑も乗りきれそうだ
「稲川淳二の怪談ナイト」、今年で31年目だそうです。
今回、参加させていただき、怪談ライターの一人として有形無形のいろんな勉強をさせていただきました。
ありがとうございます。
座長が降壇され、ゾロゾロと聴衆が会場を後にし始めたので、私も立ち上がりました。
出口へ向かう人の列の、半分くらいは20、30代の男女。
近くの人が、「最近、若い人が来るようになったね」と言っているのが聞こえました。
と、肩に手をおかれました。
一緒に来た友人は前にいます。
この手は誰?
自分の瞳孔が開いているのがわかります。
私はおそるおそる振り返りました。
まったく知らない人が立っていました。その人が何かを差し出しました。
私がかぶってきたキャップ。
席に忘れていたのです。
最後まで冷や汗をかいたイベントでした……
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?