エンテツさんを偲ぶカウンターカルチャー酒場@経堂さばのゆ
大衆食堂の詩人エンテツこと、
フリーライターの遠藤哲夫さんが旅立たれて1年。
命日の6月4日は、
日本のあちこちでエンテツさんを偲ぶ多くの人たちが、
思い思いに酒を飲んだり語ったり
イベントを開いたりするのではないでしょうか。
さばのゆでは、下北沢にあった姉妹店のスロコメを含め、
トークイベントや飲み歩き、旅、
マスターの須田泰成がご一緒した番組仕事などの
思い出がさまざまに深いエンテツさんを
偲ぶカウンター営業をしようと考えております。
棚には、エンテツさんの著作やインタビュー記事、
生前に使っていたもの、
故郷・新潟六日町の生家跡、高校山岳部時代に登った山、
今でも同級生がやっている居酒屋、
埼玉の自宅での普段のエンテツさんなどの
アルバムと写真パネルなども展示しようと考えています。
モニターには、エンテツさんのブログ画面や、
トークイベントでニコニコ笑い
ホッピーのナカをお替わりしながら自由に語る
エンテツさんの映像が流れます。
特にイベント的なことは考えていません。
6月4日を中心にエンテツさんゆかりの方がお越しになる日、
エンテツさんが好きだった
ポテサラやハムカツやナポリタンetc.の
大衆食堂&大衆酒場ツマミと、
エンテツさんが好きだったホッピーや
生まれ故郷・新潟県魚沼の日本酒などをご用意いたします。
エンテツさんと酒場で飲んだ時、
「カウンターで飲んで語りあって、
そこから生まれるのがカウンターカルチャーなんだよ」
という言葉を聞いたことがあります。
思い思いにエンテツさんを偲びながら飲んで語るコの字カウンター飲み。
スケジュールをご確認のうえ、ゆるりとお越しくださいませ。
という告知をして始めてみた
大衆食堂の詩人エンテツこと
遠藤哲夫さんを偲ぶカウンターカルチャー酒場。
命日の昨日(6月4日・日曜)は、多士済々の酔い集い。
エンテツさんとの共著「みんなの大衆めし」(小学館)もある
料理家・瀬尾幸子先生がおつまみプレートをさらにパワーアップ。
ふらりと訪れた若者たちもお腹いっぱいになったようで、
初めての出会いから会話が盛り上がり、
そういえば、エンテツさんはとても自然につなぐ人だったなと。
それにしても、エンテツさんの仕事や足跡、
人付き合いなどを振り返ると、
常に人間の根源的なところを追い続けてきた人だと感じる。
縄文、古墳、大衆食堂、横丁の酒場、さらに幅広い関心領域。
70代後半まで、良質な仕事が途切れず、
これからさらに業績をまとめて本にしたいと
熱く語る若い人がいるのはスゴイことだと思う。
全国から偲び飲みたい方々が来られるので、
しばらく、展示はこのままに。
「気取るな、力強く飯を食え!」
エンテツさんの声が聞こえてくるような気がします。
それにしても、
下北沢スロコメと経堂さばのゆでのトークイベントの映像を
残しておいて良かった。
新潟から家族三人で上京して都営荒川線・熊野前にあった
ドヤに住み込んだ時の話、大学を中退してからのこと、
20代前半に旅行会社に潜り込み突然むちゃぶりで
大阪営業所の立ち上げを命じられた時の大阪の大衆食堂に感動した話と
アル中上司との交流、
和光学園に就職して経堂ー下北沢を飲み歩く1969年から73年の話、
その後ひょんなことからマーケティングの会社に入り、
さまざまな大企業、当時の大平総理とも関わったディープな話、
そしてもちろん生活料理を提唱した江原恵氏との出会いと
共に過ごした日々の話などなど。
エンテツさん知ってる方も知らない方も。
このブログを遡ってお読みいただけましたら。