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私の徒然随想

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十代目柳家小三治

十代目柳家小三治

 10月2日まで高座に出ていたそうだ。筆者が落語を生で聞いて初めて興味を持った噺家だった。1969年9月に先に入門した兄弟子らを飛び越え、真打ちに昇進したそうだから、才能を見込まれていたのだろう。筆者が生まれたときは既に噺家で、亡くなるまでひとりの落語家だった。

 地方都市の長崎市近郊に長く暮らす筆者には、寄席に足を運ぶ機会はそうあるものではない。地方都市では、地方に巡業に来た落語会や大学の落研

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