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神保町小一時間

先週、川端康成学会が専修大学であったので、昼休みは神保町でカレーを食べようと決めていた。久しぶりの神保町は5年前と少し雰囲気が違う。特にトレードマークである三省堂書店がなくなったことが大きい。専修大学から汗をかきながら坂を上り、目指すエチオピアカレーに着いたときは、すでに20分ほど経っていて、あと40分で次の講演が始まってしまう。そんな中、ぱっと行列が目に入ったときはがっかりときた。上階から細い階段までずらりと伸びた行列は、道路まで伸びている。ああ、ここまで来たのに、この行列では間に合わないだろうと断念する。そういえば、みかさという美味しい焼きそば屋が専修大学と明治大学の近くにあったはずだとGoogle検索すると、日曜日は定休日である。仕方がないので、汗をかきながらもりいちという回転寿司屋までたどり着き、寿司を5皿ほど食べた。5年前は、職人がカウンターの中に立って握ってくれていたのに、今はタッチパネル式になっていて、レールの上を寿司が滑り出てくる。ちょっと計画とは違う形になったが、それでも久しぶりに神保町に来れてよかった。

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